2016/01/31

Canapé lit


 フランス人の友人の家に置かれているソファーは肘掛けソファーやそれとセットになった、かなり年季の入ったものをよく見かける。かなり年季って古いってことだけじゃなく、ちゃんと手入れされて大切にされているって意味だ。おじいちゃん、おばあちゃんから受け継いだものを布を張り替えたり、磨いたりして大事に使われている。友人Sophieの寝室に置かれた肘掛けソファーはナポレオン何世かの時代のものだと言っていた。ヴェルサイユ宮殿に置かれていてもわからないくらいくらいの豪奢な型の肘掛けソファー。こんなものが友人宅にはさりげなく置かれている。

 一方、よく目にするの”Canapé-lit”(カナッペ リ)。”Canapé”はソファー、”lit”はベッドという意味だから文字通り、ソファーベッドという意味だ。折りたたみのものもあれば、ぐいっと引き出すものもあれば多種多様だ。一般的なものよりもフランスの『カナッペ リ』は大きくて頑丈だ。それでも、毎日これを使っているとだんだん傾いてきたり、形が崩れていくから身体も痛くなる。便利だけどあまり身体にはよくない。。

 パリで最初に暮らしたアパートは家具付きだったけれど、それこそ100年以上も前のものが多く、そんなに長く在るってことなんだろうけれど、見た目も使い心地もどっしりしていた。私が使っていたベッドも木でできたマットの入っている部分が深く、上に装飾がせり出したような、そんなお姫様のベッドのようだった。心なしかサイズもちょっと小さかったかも。。昔の人用だから?

2016/01/30

カーテン


 フランスには日本のようなカーテンがない。窓を覆うように付けられた、そう普通のカーテンだ。もちろん、フランスでも家によっては長ーいカーテンが取り付けられているけれど、それはただの飾りだったりする。フランスのアパートによく見られる、ガラス部分にだけ付けられている布はカーテンとは言いがたく、反対側からは中が見えにくくなっているけれど、光は差し込んでくるし、こちらもカーテンとは言えない。

 フランスでは夜寝るとき、雨戸を閉める人が多い。フランスの雨戸は木製でブラインドのような横縞で少し光が入る構造になっている。この隙間がなければ閉めたときに真っ暗になってしまう。この斜めにうっすら光が入る感じが心地よい。寝室以外は少々明るくても問題なく、結局、どの部屋にもカーテンらしいカーテンはないのだ。
 
 さて、雨戸を閉めて窓を開けておくと風が通って気持ちがいい。夏はこうやって涼を取る。日本の網戸より、たぶん虫も入りづらくて風もよく通ると思う。

2016/01/29

旅支度


 海外でも国内でもどこへ行くにも、ギリギリじゃないとチケットを取らない我が家。取らないっていうか、取れないっていうか。。取れるんだけど、取れない。。取っちゃえばいいんだけど、3人の予定はなかなか調整しづらい。。

 旅に絶対持って行くものってあるだろうか。何度、旅支度をしても何を準備したらいいか考えてしまう。7泊だったら何枚上着を持って行こうか、洗濯は何回できるかな、と。。
でも天気にもよるし、そのうち移動はどれくらいだろうとか。。行く前からそんなに簡単に予定が組めないし。。というわけで、大目に持って行くのがよいのだけれど、荷物は簡素にしたい派。
 
 さて、フランスへ行くときに忘れてはいけないものがある。それはストールだったり、ニット帽だったり。季節を問わず、冷えることがあるから温度調節のできるストールがあると便利だ。ニット帽もそう。被ればあったかくもなるし、硬水で洗ってちょっと疲れてまとまらない髪を隠すのにちょうどいい。あと、サングラスは絶対だ。日射し対策にも、寝不足で疲れた顔も隠せる。と、まぁフランスだから必要ってわけでもないか。。
 

2016/01/28

土地名


 時間があるときに今、住所録を書き直している。そういえば最近はやっていなかったけれど、数年前までは毎年アドレス帳を書き直していた。なぜ?と言われると、なぜだろうと思ってしまうけれど。。だから、いつもはそんなに大したアドレス帳は買わないんだけど、今、書き直しているのはけっこう高いもので、だからなかなか書けずに取っておいたもの。スケジュール帳とおんなじでアドレス帳も新しくなると気分が一新されるのは私だけ?

 フランスの友人の住所も書き直している。パリやパリ郊外、地方都市では通り名がつけられていて、番地、通り名の順で住所が書かれてある。まさしく、ウチの名前 ”30, rue keller”は『30番地、ケレー通り』だ。
 でも、まわりに家なんか一軒もない、田舎の友達の実家の住所はまず番地がなく、通り名ではなく、そこの土地名みたいなのがつけられている。だから、それだけ書けばいいのだけど、誰がどうやってつけたのだろう? と不思議に思う。
 『土地名、郵便番号、町名 FRANCE』って順で書かれた住所。そんなの書かなくても名前だけで届きそうだよね、とIsabelleと笑って話したことがある。土地名には意味がなくても何か、愛着が湧くなぁ。

2016/01/27

シードル用カップ


 フランスではいろんなものを飲むことが多く、飲むものに合わせてグラスやカップも変えるからキッチンの棚にはたくさんのグラスたちが並んでいる。
アペリティフ用のグラス、シャンパーニュ、ワインは赤、白でグラスが違うし、アルコール度数の高いコニャックやカルヴァドス用の小さめグラスなど。
 ブルゴーニュやボルドーなど、産地ごとに適したグラスもあるし、水を飲むためのグラス、エスプレッソ、コーヒー、カフェオレなど、ほんとにたくさん種類がある。
 だから、フランスを訪れるとついつい欲しくなって買って来てしまう。相当な数のカップ、グラスが我が家にはあり、一度数えてみようと思っているのだけど、まだ実現していない。。
 フランスのものではないけれど、時々見かけるミントティー用のグラスも買って帰り、持って帰ってくるときに割れそうでこわいけれど、案外大丈夫だからつい買ってしまい、だんだん増えていく。

 そんな中でも特に活躍しているカップがシードル用カップ。陶器でできていて、ぱっと見はコーヒーカップみたい。コーヒー用よりも大きめで口の部分も広めだからスープや善哉を食べる時に使っている。この間、友人がせっかくシードルを持って来てくれたのに、シードル用カップ出すの忘れたなぁ。。

2016/01/26

共有トイレ


 我が家にはトイレがふたつある。一階と二階に一個ずつ。昔の一軒家には各階にトイレがあることが多かった。わざわざ降りたり上がったりしなくていいから便利だ。

 フランスの一軒家にもだいたい各階にトイレがある。友人の家を思い浮かべると、どの家もそうだ。広い家には寝室ごとに浴室とトイレがある。広い家だとトイレに行き着くまでに暗い所を通るから、ちょっとおっかなかったり、無造作に置かれたものにけつまづいたり。。だから、なるべく近くにトイレがあるといい。

 さて、フランスには部屋以外の共有場所にトイレのあるアパートもけっこうある。昔は共同トイレとして使われていたらしい。今でもあるにはあるだろうけれど、やっぱり部屋にトイレがないのは不便だ。以前にも書いたけれど、パリに暮らしていた頃暮らした、サンマルタン運河沿いのアパートにはもともとトイレがなかったらしい。各階の階段の途中にトイレがあった。何だかこわくて覗くことすらなかったけれど、時々流れる音がしていたから、その頃、トイレのない部屋もまだあったのかもしれない。大家さんには夜中にトイレに行くなら、共有のトイレに行けと言われていた。。いやだ〜、フランスのアパートの真っ暗な廊下にあるトイレなんて絶対行きたくない。。

2016/01/25

ショコラ ショウ


 今日、ちょっとした待ち時間に初めてのCaféでお茶してみる。寒さが続いたこんな日はちょっと甘いものが飲みたい。だから、甘そうな黒糖コーヒーを頼んでみた。でも、びっくりするくらい甘すぎて、飲みきるのが大変だった。まるで缶コーヒーの甘さ。。こういう甘いのじゃなくて。。

 フランスのCaféだったら、こんな季節にはもちろん“Chocolat chaud”(ショコラ ショウ)を頼む。いわゆる『ココア』だけど、フランスのそれは『ココア』っていうより『ホット チョコレート』だ。甘いんだけど、いいんだなぁ、この甘さが。フランスのCaféの『ショコラ ショウ』ではずれたことはない。どこで飲んでもおいしい。寒いとさらに美味しく感じる『ショコラ ショウ』はやっぱり、フランスで飲まないと美味しくない。あ〜、飲みたい〜!