2016/01/31

Canapé lit


 フランス人の友人の家に置かれているソファーは肘掛けソファーやそれとセットになった、かなり年季の入ったものをよく見かける。かなり年季って古いってことだけじゃなく、ちゃんと手入れされて大切にされているって意味だ。おじいちゃん、おばあちゃんから受け継いだものを布を張り替えたり、磨いたりして大事に使われている。友人Sophieの寝室に置かれた肘掛けソファーはナポレオン何世かの時代のものだと言っていた。ヴェルサイユ宮殿に置かれていてもわからないくらいくらいの豪奢な型の肘掛けソファー。こんなものが友人宅にはさりげなく置かれている。

 一方、よく目にするの”Canapé-lit”(カナッペ リ)。”Canapé”はソファー、”lit”はベッドという意味だから文字通り、ソファーベッドという意味だ。折りたたみのものもあれば、ぐいっと引き出すものもあれば多種多様だ。一般的なものよりもフランスの『カナッペ リ』は大きくて頑丈だ。それでも、毎日これを使っているとだんだん傾いてきたり、形が崩れていくから身体も痛くなる。便利だけどあまり身体にはよくない。。

 パリで最初に暮らしたアパートは家具付きだったけれど、それこそ100年以上も前のものが多く、そんなに長く在るってことなんだろうけれど、見た目も使い心地もどっしりしていた。私が使っていたベッドも木でできたマットの入っている部分が深く、上に装飾がせり出したような、そんなお姫様のベッドのようだった。心なしかサイズもちょっと小さかったかも。。昔の人用だから?

2016/01/30

カーテン


 フランスには日本のようなカーテンがない。窓を覆うように付けられた、そう普通のカーテンだ。もちろん、フランスでも家によっては長ーいカーテンが取り付けられているけれど、それはただの飾りだったりする。フランスのアパートによく見られる、ガラス部分にだけ付けられている布はカーテンとは言いがたく、反対側からは中が見えにくくなっているけれど、光は差し込んでくるし、こちらもカーテンとは言えない。

 フランスでは夜寝るとき、雨戸を閉める人が多い。フランスの雨戸は木製でブラインドのような横縞で少し光が入る構造になっている。この隙間がなければ閉めたときに真っ暗になってしまう。この斜めにうっすら光が入る感じが心地よい。寝室以外は少々明るくても問題なく、結局、どの部屋にもカーテンらしいカーテンはないのだ。
 
 さて、雨戸を閉めて窓を開けておくと風が通って気持ちがいい。夏はこうやって涼を取る。日本の網戸より、たぶん虫も入りづらくて風もよく通ると思う。

2016/01/29

旅支度


 海外でも国内でもどこへ行くにも、ギリギリじゃないとチケットを取らない我が家。取らないっていうか、取れないっていうか。。取れるんだけど、取れない。。取っちゃえばいいんだけど、3人の予定はなかなか調整しづらい。。

 旅に絶対持って行くものってあるだろうか。何度、旅支度をしても何を準備したらいいか考えてしまう。7泊だったら何枚上着を持って行こうか、洗濯は何回できるかな、と。。
でも天気にもよるし、そのうち移動はどれくらいだろうとか。。行く前からそんなに簡単に予定が組めないし。。というわけで、大目に持って行くのがよいのだけれど、荷物は簡素にしたい派。
 
 さて、フランスへ行くときに忘れてはいけないものがある。それはストールだったり、ニット帽だったり。季節を問わず、冷えることがあるから温度調節のできるストールがあると便利だ。ニット帽もそう。被ればあったかくもなるし、硬水で洗ってちょっと疲れてまとまらない髪を隠すのにちょうどいい。あと、サングラスは絶対だ。日射し対策にも、寝不足で疲れた顔も隠せる。と、まぁフランスだから必要ってわけでもないか。。
 

2016/01/28

土地名


 時間があるときに今、住所録を書き直している。そういえば最近はやっていなかったけれど、数年前までは毎年アドレス帳を書き直していた。なぜ?と言われると、なぜだろうと思ってしまうけれど。。だから、いつもはそんなに大したアドレス帳は買わないんだけど、今、書き直しているのはけっこう高いもので、だからなかなか書けずに取っておいたもの。スケジュール帳とおんなじでアドレス帳も新しくなると気分が一新されるのは私だけ?

 フランスの友人の住所も書き直している。パリやパリ郊外、地方都市では通り名がつけられていて、番地、通り名の順で住所が書かれてある。まさしく、ウチの名前 ”30, rue keller”は『30番地、ケレー通り』だ。
 でも、まわりに家なんか一軒もない、田舎の友達の実家の住所はまず番地がなく、通り名ではなく、そこの土地名みたいなのがつけられている。だから、それだけ書けばいいのだけど、誰がどうやってつけたのだろう? と不思議に思う。
 『土地名、郵便番号、町名 FRANCE』って順で書かれた住所。そんなの書かなくても名前だけで届きそうだよね、とIsabelleと笑って話したことがある。土地名には意味がなくても何か、愛着が湧くなぁ。

2016/01/27

シードル用カップ


 フランスではいろんなものを飲むことが多く、飲むものに合わせてグラスやカップも変えるからキッチンの棚にはたくさんのグラスたちが並んでいる。
アペリティフ用のグラス、シャンパーニュ、ワインは赤、白でグラスが違うし、アルコール度数の高いコニャックやカルヴァドス用の小さめグラスなど。
 ブルゴーニュやボルドーなど、産地ごとに適したグラスもあるし、水を飲むためのグラス、エスプレッソ、コーヒー、カフェオレなど、ほんとにたくさん種類がある。
 だから、フランスを訪れるとついつい欲しくなって買って来てしまう。相当な数のカップ、グラスが我が家にはあり、一度数えてみようと思っているのだけど、まだ実現していない。。
 フランスのものではないけれど、時々見かけるミントティー用のグラスも買って帰り、持って帰ってくるときに割れそうでこわいけれど、案外大丈夫だからつい買ってしまい、だんだん増えていく。

 そんな中でも特に活躍しているカップがシードル用カップ。陶器でできていて、ぱっと見はコーヒーカップみたい。コーヒー用よりも大きめで口の部分も広めだからスープや善哉を食べる時に使っている。この間、友人がせっかくシードルを持って来てくれたのに、シードル用カップ出すの忘れたなぁ。。

2016/01/26

共有トイレ


 我が家にはトイレがふたつある。一階と二階に一個ずつ。昔の一軒家には各階にトイレがあることが多かった。わざわざ降りたり上がったりしなくていいから便利だ。

 フランスの一軒家にもだいたい各階にトイレがある。友人の家を思い浮かべると、どの家もそうだ。広い家には寝室ごとに浴室とトイレがある。広い家だとトイレに行き着くまでに暗い所を通るから、ちょっとおっかなかったり、無造作に置かれたものにけつまづいたり。。だから、なるべく近くにトイレがあるといい。

 さて、フランスには部屋以外の共有場所にトイレのあるアパートもけっこうある。昔は共同トイレとして使われていたらしい。今でもあるにはあるだろうけれど、やっぱり部屋にトイレがないのは不便だ。以前にも書いたけれど、パリに暮らしていた頃暮らした、サンマルタン運河沿いのアパートにはもともとトイレがなかったらしい。各階の階段の途中にトイレがあった。何だかこわくて覗くことすらなかったけれど、時々流れる音がしていたから、その頃、トイレのない部屋もまだあったのかもしれない。大家さんには夜中にトイレに行くなら、共有のトイレに行けと言われていた。。いやだ〜、フランスのアパートの真っ暗な廊下にあるトイレなんて絶対行きたくない。。

2016/01/25

ショコラ ショウ


 今日、ちょっとした待ち時間に初めてのCaféでお茶してみる。寒さが続いたこんな日はちょっと甘いものが飲みたい。だから、甘そうな黒糖コーヒーを頼んでみた。でも、びっくりするくらい甘すぎて、飲みきるのが大変だった。まるで缶コーヒーの甘さ。。こういう甘いのじゃなくて。。

 フランスのCaféだったら、こんな季節にはもちろん“Chocolat chaud”(ショコラ ショウ)を頼む。いわゆる『ココア』だけど、フランスのそれは『ココア』っていうより『ホット チョコレート』だ。甘いんだけど、いいんだなぁ、この甘さが。フランスのCaféの『ショコラ ショウ』ではずれたことはない。どこで飲んでもおいしい。寒いとさらに美味しく感じる『ショコラ ショウ』はやっぱり、フランスで飲まないと美味しくない。あ〜、飲みたい〜!

2016/01/24

布団干し


 冬の晴れ間はうれしい。寒いうえ、曇っていたらげんなりする。最近は雪の日もあるからなかなか難しいけれど、晴れた冬の日にやりたいことは洗濯に散歩、それからひなたぼっこ。やりたいことはいろいろあるけれど、でも寒すぎてできないこともいっぱいある。それでも乾燥しているこの季節だから、晴れた日にお布団を干している家も多く見られる。

 フランス、特にパリでは洗濯物は外に干せないし、ましてやお布団を干している家なんかない。ベッド生活が普通だから、敷き布団は使わないし、掛け布団を干す、なんてこともしない。もちろん、シーツは洗うけれど何かすっきりしない。しかも、ベッドに誰でもかれでも乗っかるし、靴のまま乗っかるから、まぁ、きれいとは言い難い。そんなお布団をどうにもしないなんて。。
 そうは言っても案外、きれいなんじゃない?と思いきや、やっぱりそうでもないかも。。パリでダニに刺されること、何度も。。でも、泊まらせてもらってるんだから文句は言えない。。

2016/01/23

フランスの絵本


 息子がまた、一時休止していたフランス語を始めた。使っている本は相変わらず、私が最初に使っていた単語本。これ1冊覚えれば、何となくの単語は覚えられる。数字とか曜日とか、身体の部位だったり、よく使う動詞も少しだけ載っていて、私も当初、一生懸命覚えたなぁ。単語数もあまりなく、これを全部やりきるぞ〜、と目標を立てやすい。本が分厚かったり、使う頻度の少ない単語がたくさん載っているとだんだん飽きてくる。だから、いちばん最初に使う語学本は薄いのに限る。達成感が得られやすいのがいい。

 息子と一緒に本屋さんへ行くと、必ず、語学コーナーに行ってしまう。新刊がそんなにしょっちゅう出るわけもないのだけど、でも、つい見に行ってしまう。習慣っていうか、クセになっている感じだ。
 フランスへ行ってもそうだ。本屋さんの語学コーナーに行っては、何かないかなと見てしまう。フランスで買うなら、単語を覚えるための本は子ども用に限る。就学前の子どもたちが勉強するための絵本のような単語本はイラスト付きで覚えやすい。単語を書けるようにするにはひたすら暗記が一番だけど、なかなか覚えきれないときは子ども向けのこんなもので覚えるのがよい。今でも時々見たくなるから、すぐに手の届く棚に置いてある。

2016/01/22

パスポート


 息子は3歳のとき、初めてパスポートを持った。パリへ行くためだ。初めてのパスポートに載っている写真は小さくてかわいい。字が書けない息子に変わって私たちが署名し、何だかおもちゃのパスポートみたいでちょっと笑ってしまう。毎年スタンプが押され、あっという間に5年が経って、更新した。
8歳になった息子は自分で署名し、ちょっとはパスポートらしくなったけど、次の更新時期には中学生になっていて、この写真だときっと違いすぎるよね〜、なんて思ってたけれど、案外変わらないもんだなぁ、としみじみした。そして、今使っている3冊目の有効期限がもうすぐ切れてしまう。そっと写真を見てみるも、あどけない中学生だけれど、いや、それでも人間ってあまり変わらないもんだなぁ、とふと思う。。

 今日、4冊目のパスポートを作りに行った。まだそれでも、未成年者だから5年用パスポートしかできない。4冊目の一番最初のスタンプはさて、どこの国でしょう。ちなみに1冊目の初めてのスタンプは韓国だ。パリへ行く前にちょこっと立ち寄ったから。。息子の初海外は韓国。。

2016/01/21

Vin nature


 今日は昔からの友人がワインとシードル、それにつまみを持って遊びに来てくれた。ワインに詳しいのは飲むのが好きなうえにワインバーをやっているからなんだけど、おいしいワインはやっぱりいい。お酒が強くない私だけれど飲むのは好きだから、おいしいとつい、飲んでしまう。最近、日本では”Vin nature”(ヴァン ナチュール)が流行っている。自然な農法で育てた葡萄を自然な製法で作られたものなのだけど、飲みやすくやさしい味がする。最近ではフランスでも流行っているらしい。

 とにかく、フランス人はワインが大好きだからワインにはちょっとしたこだわりを持っている。高いからおいしい、古いからおいしいなんてそんなことは微塵も思ってなくて、自分がおいしいと感じるものがやっぱり一番。だから、みんなそれぞれ自分のお気に入りを持っていて必ずストックしておくのだ。フランスの友達んちで飲んだワインではずれたことはまずない。そして飲み頃の温度にはけっこう、うるさい。赤か白かロゼかによって冷やす温度に気をつけるのは当たり前。基本的には外の温度に合わせるのがいいと友人は口を揃えて言う。だから、Cave(カーヴ)がなければ、ほとんど室温のままで飲むことが多い。冷蔵庫に入れるならば、入れっぱなしはもちろんダメで飲む時間に合わせて入れておく。でも赤は冷やさないなぁ、フランス人は。。フランスと日本では気候が違うから同じようにはいかないけれど。。ま、あとは好みで。。私は冷え過ぎてるのは苦手だ。

2016/01/20

試食


 昨日、いわゆるデパ地下へ行った。ちょっとおいしいものが食べたくなったからなのだけど、いつ行っても何を買ったらいいか悩む。ぐるぐると店内を回り、思いあぐねていると、だいたい店員さんから声を掛けられる。そして、試食を勧められる。食べてみると何にするかの決め手にもなるし、食べたことのないものを食べられるってなかなか楽しい。

 フランスでも専門店やマルシェとかに行くと試食をさせてくれる。まずパリでは、買い物の際に興味を示したり、お店の人に話しかけたりすると買うことのほうが多いから、それならとお店の人も切り分けてくれて手渡してくれる。
 美味しいものが食べられるってやっぱり楽しい。あれもこれも買って帰りたいけれど、そうもいかない。国外に持ち出せるものには制限がある。友人のひとりは「絶対大丈夫よ〜。買って帰んなさいよ〜」なんて言うけど、いやいや、没収されるのもイヤだし、そもそも注意を受けるのもやだしね。。というわけで、滞在中は食べたいものは食べたいだけ、いや、それ以上に食べる。そしたら、帰る頃にはもう十分、って思うくらいになってる。でも、戻って来たらまた食べたくなっちゃうけどね。。

2016/01/19

職人さん


 やっぱり、雪が降った。この時期の雪はまぁ、当然なのだろう。ここを境にもっともっと寒くなる。1月生まれなのに寒いのは苦手だ。朝、起き上がるのがつらい。。誰もがそうなんだろうから仕方がないけれど、木造の一軒家だから余計に寒いのは否めない。朝、起きたとき、吐く息が白い。。

 フランスの一軒家も寒い。隙間だらけだし、石造りだったりするからやっぱり冷える。古いから仕方ないのだ。よく、いろんなところにガタがきて、修理を頼むことも多いらしい。壊れた箇所にもよるからいろんな職人さんがやってくるけれど、どこの職人さんも修理の依頼をしてから来てくれるまでに時間がかかると友人たちはぼやいていた。しかも、一度来てくれても次は約束通りに来なかったり、緊急事態でも融通をきかせてくれることもなく、なかなか完成しないと言っていた。とにかく、いつもこんな感じのフランス人。この寒さで暖房器具が壊れたら、フランスでだったら。。考えただけで、こわい。。
 

2016/01/18

集める


 私のフランス人の友人たちは何かと集めることが好きだ。先日、日本のテレビに『おもちゃ鑑定士』として登場したEricは昔のエールフランスグッズを集めている。それは古いポスターだったり、ショルダーバッグだったり、なぜか機体の一部の羽だったり、プロペラだったり。。かなりのコレクターだ。これだけではなく、Ericの家にはいろんなものが並ぶ。同じシリーズのアンティークの缶がずらーっと陳列されていたり、どこもかしこもにほしくなるものが置かれている。奥さんのSophieは手をモチーフにしたものを集めていて、家中に手が置かれていた。

 今は家を出ている娘のSauvaneはこの家の屋根裏に部屋があり、そこにはバンド活動をやっていた頃の名残のものが多く残されていて、お気に入りのアーティストたちのTシャツやポスターがたくさん貼られていた。Sauvaneもそうだけど、お兄ちゃんのNelsonも小さい頃からEricの影響か、マンガやアニメが大好きで部屋中にそんなものが満載だった。親子揃って集めるのが好きらしい。いろんなものが混在する家だけど、なぜか統一感があり、落ち着くんだなぁ。
 小さかった末っ子のLouもきっと何かを集めているはず。今度、Ericの家を訪れるのが楽しみだなぁ。

2016/01/17

同い年


 友人Marieとメールのやり取りをしてるとき、あれっと思った。「9月からDianeは大学に通ってるの?」と聞くと「まだよ。今年がBacなのよ」と。。

 あれ、そうだった。。冷静に考えると新学年の始まりは日本は4月でフランスは9月。でもひと学年の区切りは日本は4月2日から4月1日でフランスは1月1日から12月31日。ちょっとややこしい。そんなことも忘れて、息子と同い年のDianeはもうすでに大学に通っていると勘違いしていた。そうだった。。1月生まれのDianeは日本だったら同級生だけど、フランスだったら息子の方が一学年上になる。あ〜、息子のほうがちょっと年上なんだなと思ったらちょっとうれしくなった。わけわかんないけど。。

 さて、別の友人の息子はBacに合格してから3年間、何もしていなかった。やりたいことが見つからなかったらしい。それでも昨年から大学へ通い始めて道を模索している。
 飛び級や留年が当たり前のフランスだけど、こんな子たちの道があるって、それはそれでほっとする。

 

2016/01/16

語学本


 本屋さんに行って語学書が並ぶ棚を覗いてみる。他の言語よりも英語の本はびっくりするくらい多い。多すぎてこれじゃ、何をどう選んだらいいかわからない。見やすさ、難易度、目的別、選ぶ基準はたくさんある。フランス語はもちろん英語ほどではないけれど、いろんな語学書が出ている。文法書、仏検対策本、単語本、そしてけっこう多いのが会話集。この手のものはいろんなシチュエーションを想定していて、『駅で』『カフェで』『買い物のときに』などなど。親切な本には『学校で』『手続きに行った時』なんかもあり、こんな場合はこんな受け答え、というのが書いてある。
 でも当たり前だけど、同じシチュエーションになることはほとんどなく、本によっていろんな言い回しをしているから初心者の人はどれが一番いいんだろう、って思うだろう。中にはこんな表現あんまりしないよね、っていうものとか、参考書とかの決まり文句すぎる文章とかもあるけれど、それは仕方ないんだろうな。

 いろんな本の中に、えっ、というものもある。『フランス語で日記をかいてみよう』みたいなのも確か以前あった。日記すら書かない人が多いのに、ましてやフランス語なんて。。フランス語が難しいっていうより、書くことが浮かばなそう。。でも、語学はしゃべれると同時に書けたほうがよいし、書くことによって読めるようにもなるし、これはよいのかも。。あれ、中身は見たことがないけれど、書いたものは答えがなく、誰からもアドバイスを受けることができないんじゃ。。

2016/01/15

特別な一日


 昨日は私の誕生日だった。そうだな、何歳になっても誕生日ってうれしいものだ。みんなにお祝いの言葉をもらってプレゼントをもらって、特別な一日。さて、私もおいしいものをたくさん食べて、たくさんのメッセージをもらい、特別な一日は終わった。

 さて、次の日はこれといって何もなく、どちらかというとふつーな日。。毎日が誕生日だったら楽しいだろうな。そうだったら、ほんとの誕生日はもっともっと楽しくしなきゃいけなくて、あ〜、キリがない。

 フランス人も楽しいことが大好きだ。食べることと喋ることが大好きだから、”Fête”(フェット)『パーティー』で人を呼ぶのも大好き。
 フランス人はとっても気軽に友人たちを招待するから、ちょっといいなと思う。昼食、夕食に誘うこともあるけれど、夕食前に飲む「”apéro”(アペロ)に来ない〜?」と誘うこともしょっちゅう。”apéro”とは『食前酒』”apéritif”(アペリティフ)の略語。ちょっと一緒に飲みたいけれど、誘ったのに晩ごはんは出さず、帰ってって言うのも失礼だし。。なんてこともなく、しかもフランス人の”apéro”はポテチやナッツもいっぱい食べるから、げーっ、お腹空いたなぁ、なんてこともなく、時間もいっぱいかけるから失礼にも当たらない。この習慣が日本にもできるといいなぁ。だと、みんなともっといっぱい飲めるのにな。

2016/01/14

パブロフの犬?


 今日のお昼はフランス風ビストロに連れて行ってもらった。ところどころにフランスっぽい感じが出てて、しかもサービスの人がフランス人。私、フランス人を見ると何だか元気になる。それが知り合いでなくても、会話を交わさなくても、だ。話しなんか始めたら止まらない。フランスが好きなのか、フランス人が好きなのか、フランス語が好きなのか。。フランスと聞くだけで、もはやパブロフの犬のように反応してしまう私。はは、それは言い過ぎか。。

 さて、遠くにいて声が聞こえなくても、その人がフランス語をしゃべっているかどうかわかる。フランス人だからってわけじゃない。動きでわかるのだ。ノリっていうか、揺れ方っていうか、口で説明するのはちょっと難しいのだけれど、とにかくわかるのだ。なので、フランス語をしゃべるときはとにかく、そのノリになる。これでフランス語は半分しゃべれたようなものだ。これ、けっこうほんとの話。日本語をしゃべるような感じでフランス語をしゃべると、しゃべれるものもしゃべれなくなる。ほんと、ほんと。

2016/01/13

毛玉


 昨日は急に冷えて雪がぱらついた。ついこの間までは暖冬、暖冬と騒いでいたのに一変、凍えそうな寒さだ。受験シーズンを迎えたこの時期はやっぱり寒い。
フランス人と私たちの寒さの感じ方はちょっと違う。フランス人よりも日本人のほうが寒がりだ。平熱が1℃ほど違うからなのか、冬の寒空の下でも薄着でウロウロしているフランス人。。
 
 フランス人の防寒着といえば ”Pull”(ピュル)『セーター』を真っ先に思い出す。丸首、Vネックいろいろだけど、とにかくふつーうのいわゆるセーター。温度調節はこのセーターの脱ぎ着で行っているようなものだ。そして、このセーター、いつものようにドラム式洗濯機でガシガシ洗い、当たり前のように乾燥機で回っている。当然のことながら、あっという間に毛玉だらけになり、そしてみんな、たぶん無意識なのだろうけど、手でひたすら毛玉を取っている。あ〜、その姿を見ていつも毛玉取り器をあげたい〜、と思っていたのに、最近はずっと夏にばかりフランスを訪れていたから、思い出しもしなかった。。次の渡仏の際は持って行こう。

2016/01/12

スーパーのコーヒー


 今日はこの間、フランスからの友人がおみやげでくれたコーヒーを飲む。といっても、イタリア産のコーヒーなんだけど。。

 ほとんどのフランス人はコーヒーをスーパーで買う。他に買うところがないってこともあるんだけど。。コーヒーはCaféで飲むものと思っているフランス人も多いし、コーヒー豆を売っているところも少ない。まぁ、とにかく家で飲むコーヒーはスーパーのもので十分と思っているフランス人がほとんどなのだ。スーパーには確かに安くて美味しいコーヒーもある。インスタントを飲む人も多いし、あまりこだわりはないようだ。
 フランス人はコーヒーを語る。でも高いコーヒーは家にはない。入れるのもコーヒーメーカー。でもコーヒーは好き。でも、コーヒーより紅茶を好む。うーむ。

 

 

2016/01/11

剥製の動物たち


 パリ5区にある”Muséum national d'histoire naturelle”『自然史博物館』の『進化の大ギャラリー』にいる動物たちはなぜか生き生きとしている。剥製だから生きているわけではないのだけれど。。生きているときと同じままの姿でいるのは、動物たちにとってうれしいことなのか否か。。いつもそう思いながら見てしまうけれど、でも子どもならずとも大人も魅了する場所であることは間違いない。

 行くと楽しいというよりは、じっくりと見入ってしまう。動物園ではこんな間近に動物がいることもなく、前から後ろ、いろんな角度から見ることができる。すごく小さな子どもだったら本物だと間違えそうだ。初めて訪れたとき3歳だった息子は、最初は何が何だかわからなかったはずだ。でも、すぐに慣れて楽しんでいた。
 
 動物園よりものびのびしているように見える『進化の大ギャラリー』の動物たち。子どもたちにも大人にも行ってほしい所。

2016/01/10

フランス『あるある』


 今日はパリに暮らしていたという人が来てくれた。暮らしていた時期は違うのだけれど、でも同じ時期に暮らしていたかのような、そんな話題で盛り上がった。暮らしたことのある人の感じる『あるある』は何個も出てきた。

 日本にはないけどフランスにあっていいなと思ったこともけっこうある。日本に帰国する前に要らない物を売る『帰国売り』。これがけっこう売れるから、捨てるものがほとんど出ない。環境にもよいし、売るほうもうれしいし、買うほうも安く買えて助かる。
 それから、一時帰国する時に空いている部屋を貸したりもする。これもまた、貸す方も借りるほうもお互いうれしい。安いうえに、そこに暮らすように滞在できるからホテルよりも落ち着いていいのだ。ただ、日本人同士で貸し借りするのはいいけれど、フランス人に貸したら大変だよね〜、って話になった。家に帰ってきたら、あっちこっちが壊れたり、汚くなってそうだね、と。。まぁ、そういう貸し借りにはこういうこともつきものなんだけど

 話は尽きず、でもやっぱり何でもおいしくって楽しいフランスはいいね、って話してたら、ますますフランスに行きたくなったな。
 

2016/01/09

フォークとナイフを使いこなす


 フランス人は食事の時間を大事にしている。朝は忙しくてバタバタしているけれど、昼は仕事の合間とは言え、のんびりとワインを飲みながら食事を取る人だっている。夜はじっくりと時間をかけて食事を楽しむ。

 食事のマナーがわからないからフランスでレストランへ行くのは緊張する、ってよくみんな言う。確かに音を立てて食べる人はいないし、どちらかと言うと上品な食べ方をする人が多い。
 家での食事もほぼ同じようなマナーで食べる。フォークとナイフを使うのはさほど大変はことではないけれど、でも骨のがっつり付いた肉を食べるときや魚丸ごと1匹を食べるときはやや緊張する。力み過ぎると切りづらいし、ナイフと皿が擦れる妙な音が鳴ったりしてしまうし。。すると、ますます緊張してしまう。。

 フランス人だってみんながみんな、フォークとナイフを完璧に使いこなせているわけではない。食べにくいものは手で食べちゃうことだってある。ただ、基本的に食べれるものはすべてフォークとナイフで食べる。小さくてコロコロとしたフォークで刺しにくいものを利き手じゃない左手で食べるのはちょっと緊張するけれど、緊張しながら食べるのはおいしくないし、とにかく力まないことが大事だな。。少々の失敗はフランス人だってするしね。

2016/01/08

冬眠


 何とまぁ、今年の冬は暖かい。暑過ぎる夏もイヤだけど、暖かい冬も気持ち悪い。ちょうどいい感じの四季を味わいたいと思ってしまう。最近、気持ちよく過ごせる季節がなくなってきた気が。。

 フランスの冬は寒くて暗い。冬の入り口の秋は感じる間もなく、あっという間に終わってしまう。その代わりと言っちゃなんだけど、春は天気もよく気持ちが晴ればれとする。暑い夏もあるけれど基本的に夏は快適に過ごせる。夏時間のおかげで夜遅くまで明るく、楽しくってしょうがないし。
 フランス人の友達のメールにもそれは表れる。春や夏はウキウキしているけれど、冬のメールには”Il fait mauvais.”(イル フェ モウヴェ)『天気が悪い』ならまだしも”C'est mauvais.”『良くない』を連呼し始める始末。気持ちは乗らず、まるで冬眠しているかのような感じだ。ここまではっきりしていると仕方ないな、冬だからとも思える。あ〜、仕事初めから数日経っても、気の乗らなそうなフランス人の姿が目に浮かぶ。。

2016/01/07

歩行者天国


 パリのシャンゼリゼ通りが4月から月に一度、歩行者天国になるらしい。それはいいアイデアだと思う。シャンゼリゼの歩行者用道路は広く、普通に歩く分には何の問題もないけれど、ちょっと向こう側に渡りたいなと思うときや凱旋門や通りの写真を撮りたいときに信号を気にしなくていいのは便利だ。立ち止まって写真を撮っている最中に信号が変わってしまい、横断歩道で右往左往する人をよく見かける。

 パリに暮らしている頃、シャンゼリゼ通りはほとんど行くことのない界隈だった。まず、観光地で人も多く、だからカフェやレストランの料金も高い。これといって見るところもないし、ブランドの店ばかり目に付く。それにお金持ち風な人と観光客が多くて、とにかく落ち着かない。
 でも、フランスへ行くと一度は訪れることになるシャンゼリゼ。それは、そこにしかないユニフォームを探しにサッカーショップに行くことになったり、そこの路面店にしかないスニーカーを見に行くことになったりするからだ。案外、シャンゼリゼに用事ができてしまう。だったら、自由に車道も行き来できたら気持ちよさそうだ。でも、月に一回だけ。しかも、まだ始まっていない。渋滞がひどくなって取り止めにならなきゃいいけど。。

2016/01/06

教会と神社


 よく考えたら今年、初詣に行っていない。元日と次の日にも出かけたついでに寄ってみたけれど、どこの神社もびっくりするくらい行列をなしていた。結局待ってられず、お参りできぬまま。。

 フランスではお正月にお参りするなんて風習はない。でも、クリスマスに教会で行われるミサが初詣みたいな感じだ。そうだ、教会の静けさと神社の厳かな空気は同じ雰囲気を感じる。そこでお祈りすれば何でも叶うような、そんな大きなことは言わないけれど気持ちの入れ替えにはなる。何だかどちらも気持ちがシャンとなるような、そんな感じだ。

 そういえば、不思議と教会でも神社でも子どもたちが騒ぐのを見たことがあまりない。子どもたちも静かすぎてそんな気持ちになれないのか、でもやっぱり何かシャンとするのか。。

2016/01/05

Coucou Eric


 さて、このブログにも何度も登場しているEric。もう、かれこれ20年来の家族ぐるみのつき合いだ。パリ滞在中にはMontruille(モントルイユ)にあるEricの家にお呼ばれし、その度に泊まらせてもらう。とても居心地のよいEricの家。
 
 そして、パリを散歩中にちょっと立ち寄る Ericの店 ”Lulu Berlu”(ルル ベルル)。11区 ”Oberkampf”『オベルカンフ駅』すぐそばのおもちゃ屋さんだ。おもちゃ屋さんと言っても普通のおもちゃではなく、フィギュアや今では手に入らない古いものが多く、値段もけっこう高い。日本でそんなふうな店に行ったことがないから、比べることはできないけれどたぶん品揃えはかなりのものだ。たくさん並ぶ陳列棚や壁一面にびっしりとおもちゃが並んでいる。
 そんなEricが昨日、テレ東の『未来世紀ジパング』に出たのだ。1ヶ月ほど前にメールで聞いてはいたけれど、どんなふうに出るのかなぁ、と思っていた。肩書きは『おもちゃ鑑定士』。ふふ、ちょっと笑ったけれど、まさしくその通り。でも実はフランスのアンティークの仕事もしていて、こちらもかなり詳しい。
 とにかく、久しぶりの再会? ”Coucou Eric!”

2016/01/04

変顔


 フランス人のお年頃は日本人のお年頃よりもグッと大人っぽい。もともとフランス人の若者は成長も早く、顔も大人っぽいから、ちょっとした工夫でいくらでも変わる。高校生頃のおしゃれに興味のある時期、より大人っぽくしたいからファッションもお化粧もかなり背伸びする。友達んちの娘たちもそう。写真で見ると昨年と今年では明らかに違っていたりする。赤いリップを塗り、短いスカートをはく姿はグッと年よりも上に見える。これはほとんどの女子が通る道。この時期を過ぎると、また普通に戻る。そう、フランス人はノーメイクの人が多く、この高校時代が一番メイクが濃い時かもしれない。。

 そしてまた、この時期は変顔が流行る時期らしい。子どもたちのFacebookに写る顔はどれもこれも、ちょっと変顔。若いし、かわいいから変顔でも全然変じゃないし、むしろかわいかったりする。ずるいなぁ。変顔って、昔はなかった最近の流行り。若者は世界中、どこも一緒なんだな。

2016/01/03

飲酒


 あっという間にお正月の三が日は過ぎて行った。子どものいるご近所さん以外はひっそりとしていて、まさしく寝正月という感じだ。

 クリスマスは家族と過ごすのが一般的なフランス。でもお正月は友人たちと過ごす人が多い。特に学生たちは仲間数人と集まって年越しパーティーをする人も多く、今年も友達の子どもたちが楽しそうに仲間と過ごす姿が Facebookで見られた。カウントダウンを町で楽しむ人もいれば、家で飲んで騒いでのこともあり、どちらにしてもアルコール消費量はものすごい。

 フランスは16歳からお酒を飲むことが許されている。高校生はもちろん学校などでは飲めないし、お金もあまりないから外に飲みに行くこともできない。だから大学生になった頃から本格的に飲む人が多い。でも小さい頃からシャンパーニュやワインの味見はお手のもののフランス人だから、飲みはじめの頃からお酒に強いのは当然だ。フランスで酔ってぐでんぐでんの人を見たことがない。フランスには一気飲みもなければ、女性がお酌するってこともない。飲み方がスマートで気持ちいい。

2016/01/02

お年玉


 お正月らしいこともほとんどなく、ふらふらとしていた二日間。お天気がよくてよかったなぁとつくづく思った今年のお正月。ふと考えたら、息子にお年玉をあげていない。。つい、そんなことも忘れている、今年のお正月。。

 フランスではお年玉の習慣がない。日本のように高額なお金が行き交うお年玉はフランス人にとってびっくりなことのようだ。確かに冷静に考えると金額設定がおかしすぎる気が。。
 それからフランスでは結婚のお祝いもお金ではなく、新郎新婦が欲しいものを書いた目録”Liste de mariage”(リスト ドゥ マリアージュ)から友達が選んで贈るという方式をとっている。これだと値段を見ながら無理なくお祝いできて、あげる側も負担が軽く、もらう側も自分たちがほしいものだけがもらえて無駄がない。こういうのを聞くとこれでいいんじゃないかなぁ、とつい思ってしまう。
 フランスはほんとに合理主義だな、と感心してしまう。

2016/01/01

Bonne année!


 今日は散歩がてら買い物に出かけた。元日から買い物に行くのは初めてかもしれない。こんなに人が多いとは思わなかった。まるで普段の週末のようだった。行き交う人もお正月らしい感じの人も少なく、ちょっと不思議な感じ。もちろん、休みのところも多かったけれど、明日から営業の店がほとんどらしい。日本人ってすごいな〜、ってほんとに思う。

 フランスでは考えられないなぁ。観光名所では開いているところもあるけれど、基本的にはほとんどのお店がお休みだ。でもシャンゼリゼ通りとかは開いていて、観光客や若者たちでごった返す。フランスに限らず、少しずつ年明けの時間が違っていてちょっと納得できない感じもあるけれど、とりあえず”Bonne année!”