2015/11/30

フランス特集


 今朝、友達のEricからメールがきた。「日本のテレビに出るから、もし見れたら見てみて」と。まだ詳しく聞いてなくて何が何だかわからないけれど。。出るかどうかはわからないみたいだし、でもとりあえず番組名を教えてもらったから、ちょっと楽しみにしている。

 フランス特集が載っている雑誌やフランス特集のテレビがあるとつい見てしまう。さほど興味のないものでも、フランスってだけでやっぱり目が離せない。
 民放のある番組でパリ特集をやっていていたので、ついそのまま観ていた。すると、お店やイベントなどを紹介するために通りを歩いていた番組クルーにフランス人男性が声を掛けていた。うんっ? あれ、知り合いだ。。いや〜、友達とか誰か映んないかなぁ、と思いながらいつも見てたりするけれど、でもでも、まさかほんとに知り合いが出てくるとは。。さすがにこれにはびっくりした。出るなら出るって言っておいてほしいな〜。Ericの出る番組は絶対、録画しよっと。

 

 

2015/11/29

Xavierと息子


 小さな頃から知っている、友達の子ども達ががんばっている姿は少なからず、息子にもいい刺激になっているようだ。あんなに小さくて、取り留めもないことに笑い転げていたみんながこんなふうになっていくのは、ほんとに感慨深い。

 フランス滞在中、私たちの拠点となるCourteille家とは一緒に出かけることも多く、旅行にも何度も出かけた。そんな時、息子はXavier、Alice、Dianeと兄妹のようだった。かっこいいお兄ちゃんXavierにさりげなく引っ付いていき、面倒見のよいAliceがいつも息子を見守ってくれて、同い年のDianeとは言葉が通じ合わなくても心が通じ合っている、そんな仲だった。今はそれぞれがそれぞれの道でがんばっていて、今すぐにでもフランスへ飛んでいって褒めてあげたい、そんな気分だ。

 さて、息子は8つ違いのXavierに対して、憧れにも近い感情を持っているんだろうなぁ、と端から見ていても感じていた。だって、目がハートになってるんだもん。一緒に遊んでくれて、いつでも手をつないでくれる頼もしい存在だ。最近ちょっと、息子がXavierに似てきたなと。。それはそれで楽しい。

2015/11/28

電気コンロ付きオーブンレンジ


 フランスでは食事に時間をかける。前菜から一皿ずつ、ゆっくりと持ってきてくれるから、食べ終わるまでにかなりの時間がかかる。それが楽しいのだけど、でも作る人は大変だ。最後の人が食べ終わる少し前にそそくさとキッチンに戻り、準備する。お皿もその都度替えてくれて、人数が多ければ多いほどお皿の量も増えてなかなか大変だ。

 フランスの家庭には食洗機があっていいなぁ、といつも思う。小さなアパートにはさすがに設置場所がないけれど、家族が暮らすアパートや一軒家にはだいたいあるのだ。
 でも、みんながみんな、広いところに住めるわけではない。息子と二人暮らしの友人のアパートはふたりで暮らすには十分だけど、とにかく荷物が多い。もちろん、食洗機もない。キッチンにあるテーブルの上には買ってきた野菜やパン、調味料が片付けられず、山積みになっている。しかも片付けが得意でない友人の家のキッチンはあらゆる場所に洋服やら本が散乱している。その部屋にはシャワー室もあるからそんなふうになっても仕方がないのだけど。。
 で、置き場に困って電気コンロが上部についているオーブンレンジを流しの上に置いて使っている。埋め込み式のでっかいのじゃなくて、一般の家庭の普通の大きさのオーブンだけど。。それで肉を焼いたり、揚げ物までもしてしまう。はじめは便利でいいな、と思ったけれど、何かこわいし、レンジ本体がすぐに汚れてあんまりよろしくない。。
 あっ、書きながら思ったけれど、これって置いて使うものじゃなくて、埋め込み式のを置いて使ってただけかも。。

2015/11/27

朝食はごちそう


 もう週末だ。いつも、いつの間にか1週間が過ぎていて、あっという間に金曜の夜。仕事柄、平日も休日も関係ないから、ますます曜日がわからなくなる。息子が学校へ行くから辛うじてどうにかなっているけれど。。土曜日が学校の日だったり、月曜日が休みで連休だったりするとますます、こんがらがる。我が家は週末らしいことは一切ないけれど、それでもお弁当がないからちょっとゆっくり眠れるなとか、少しだけホッと一息つける週末前。

 フランス人も平日は忙しく、週末を心待ちにしている。子どもたちは朝から夕方まで学校だし、大人は毎日仕事でヘトヘトだ。だから、週末は朝寝坊するのが楽しみ。週末の朝はみんなそれぞれに起きてきて、起きた人から朝食をとる。ゆっくり新聞を見ながら食べる人、話しながらコーヒーを何度もおかわりする人。こんな風にのんびりできる週末をみんな待っている。私もフランス滞在中は週末の朝食をとても楽しみにしている。
 さて、たいしたものがなくてもバゲット、クロワッサンとコーヒーだけでいくらでも食が進む、フランスの朝の食卓。家のすぐ近くにおいしいパンの買えるパン屋さんがあるってすごくうらやましい。バターもジャムも何もかもおいしくて、もしかすると朝食が一番のごちそうかも、と幾度も思う。
 

2015/11/26

開かずの扉


 フランスの家やアパートを見て不思議に思う。ふたつと同じ窓や扉がない。古い家やアパートが多いから風合いも違うし、色を塗り替えたりしていくうちに同じ扉もだんだん違うものになっていくのだろう。同じアパート内の同じドアのはずが全くおんなじに見えない、そんなことも多い。

 フランスのドア、ああ見えてオートロックだ。木製だし、古いから案外簡単に壊せそうだけど、一回閉まってしまえばびくともしない。押しても引いても、だ。
 
 さて、開けるのにコツがいる窓や扉がフランスには多い、多すぎる。初めて訪れる家では開かないことも多い。初めてではない友人の家でも合鍵で入ろうとして、何度鍵を回しても開かず、途方に暮れたことも一度や二度ではない。。
 例えば、ドアノブをちょっと引っ張って浮かせて鍵を回すとか。。でもフランス人の友人は毎日のように開けていて、何ら特別のことと思っていないのだから「ちょっと開きにくいのよ」っていうアドバイスもないとくる。ほんとに冗談抜きで1時間くらい、開かない扉の前で悪戦苦闘したこともある。これじゃあ、泥棒も入りにくいよね、って思いたいけれど、それはそうでもないんだから。。

2015/11/25

カッコウ


 フランスを旅するとき、電車の中や公園、いろんな場所で子どもと出くわす。はじめは警戒したり恥ずかしがる子どもが多いけれど、この方法ですぐに打ち解けられる。『いない、いない、ばあ』だ。ちょっと隠れるフリしたり、顔を隠して、不意に”Coucou”『ばあ』とやる。これは世界共通、子どもの喜ぶ遊びだ。これを知っていると、どんな子どもとでも仲良くなれる。

 この”Coucou”、フランス語でメールを書くとき、書き始めにもよく使う言葉 。大人相手に『ばあ』もないだろうけど、仲のよい友達に楽しい気分でメールを書くときによく使う。『ヤッホー』的な意味合いだ。”Bonjour”(ボンジュール)と始めるよりも、”Salut”(サリュ)や”Coucou”を使うことが私は多い。ちなみに”Salut”は『やあ』という意味。仲の良い友達にメールや手紙の書き始めに使ったり、電話の挨拶でも、会ったときでも
”Salut”と挨拶する。この言葉、それだけではなく、別れるときにも使える便利な言葉。『じゃあ、またね』といった具合に。よく考えたら不思議な言葉だなぁ。

 あっ、話は戻るけど”Coucou”の本来の意味は鳥の『カッコウ』。なぜに?

2015/11/24

困る質問


 さて、フランスからやってくる友人から「何かほしいものはある?」と聞かれた。いつも困る質問だ。ほしいものは山のようにあるけれど、日本でも買えないことはない。探すのに手間のかかるものは頼みたくないし、スーツケースの場所を取るものや重いものも避けたい。ほんとはパンとかチーズとかを頼みたいところだけど、日本に来る前に寄るところがあるらしい。すぐに会わなくても大丈夫なもので、ほしいものは。。

 「何でもいいよ」というのが一番困る言葉だ。特にフランス人は嫌がる。いつも聞かれるのに、いつもすぐに答えられない。今回は結局、こちらでは手に入りにくい”tisane”(ティザンヌ)を頼んだ。いわゆるハーブティーだ。だいたい紅茶類かコーヒーを頼むことが多い。でもチョコもいいな、あれもいいなとか後で思うんだけど「どんなチョコがいい?」と聞かれると無数にあり面倒だ。ま、紅茶やコーヒーも種類はたくさんあるけれど、選ぶのは簡単そうであまり突っ込まれない。

 でも、頼んだものと違うこともよくある。「時間なくて買えなかったの〜。こっちのほうがよさそうだったし」とか。。でも、それもご愛嬌。会えるだけでうれしいよ〜。

2015/11/23

ちょっとしたこと


 フランス人はファッションのセンスはどうかなと思うことも多々あるけれど、通りに軒を連ねるCaféやショップの内装やディスプレイは真似したいアイデアが豊富でほんとにすごいなと思う。フランス人は小さい頃から芸術に触れる機会が多く、そんな才能が勝手に育っていくんだと思う。

 店構えだけでなく、そんなパリの通りのあちこちにはっとするものを見つけたりする。ほんとに小さなものだ。商品を保管している箱がステキだったり、領収書代わりに使われているノートがかわいかったり。。ほんのちょっとのことなんだけど、計算されているのかそうでないのか、とにかく真似したくなる。
 そして町の至るところの壁や道路に描かれた絵を見るのも楽しい。有名なアーティストの絵もステキだけど、誰が描いたかわからない、ちょっとしたステキな絵を見つけるとうれしくなる。ほんとに些細なことだけど。。パリは町中、どんなところも見逃せない。

2015/11/22

フランス人の転職


 12月にフランスから友達夫婦がやってくると電話がかかってきた。久しぶりの再会だからうれしい。初めて出会ってから、もうかれこれ20年以上経っていて、子どもたちはもうすっかり大きくなった。二人息子がいてお兄ちゃんは今、日本で働いている。フランスの企業なのだけど、最近、転職したばかりだ。

 日本人とフランス人では仕事の在り方が違うと感じる。日本だと会社の中で我慢しなければならないことも多いだろうけれど、フランス人は上司だろうと理不尽なことを言われたら”Non”と言うのが当たり前なのだ。だから、自分の納得できないことは無理をしてまでも引き受けないし、やりたい仕事やより良い条件のために転職もする。ただし、1年とかで転職するのはフランスであってもよくないことらしく、3年ぐらいはがんばらなきゃいけないと言っていた。転職するのにはパワーもいるし、次を決めるのにも労力を必要とするから転職しないに超したことはないんだろうけれど、その方が自分らしくいられていいな、と思う。
 転職したばかりのお兄ちゃんは私の知る限りではよりよいところに移り、やりたい仕事ができているようだ。まだ先だけど、息子にもそんなふうになってほしいな。

2015/11/21

Notre prière



 ブリュッセルの地下鉄が全て封鎖されているらしい。今、それほどの警戒レベルみたいだ。ブリュッセルにも友達が住んでいる。小さな子どもがふたりいる友人夫婦もいて、不安な日々を過ごしていると思う。

  ベルギーはフランスの隣国。TGVでも簡単に入れるし、車で国境も越えられる。
  パリに暮らしている頃、私たちも車でベルギーを訪れたことがある。国境辺りにはコントロールの人はあまりいなく、スタンプを押してもらえなかったりもした。それぐらい簡単に入れてしまう。。早くいつもの日々に戻ることを願っている。

2015/11/20

On espère...


 また今日、西アフリカのマリでテロが起きたと聞いた。昔、フランスの植民地だったからフランス語が公用語だし、フランス人もよく訪れる国。
友達のMarieは幼い頃、アフリカで暮らしていたからきっと心を痛めている。それにパリに暮らすマリ出身の友達もいて、きっと家族も友人もいて心配しているだろう。終わらない。。今日もまた想う。。

2015/11/19

Si tu veux


 フランス語の響きが好きだという人も多い。かく言う私もフランス映画を観るうちにフランス語の響きがたまらなく好きになり、フランス語を聞きたいがためにフランス映画を観ているのかと思うくらいだった。フランス語の響きが好きでなければフランス映画は好きになれないし、フランス映画はフランス語でなければ成立しないと思う。

 フランス人もよく使う”Si tu veux”(スィ テュ ヴゥ)は『もし、よかったら』の意味。映画の中でも普段の暮らしの中でもよく聞く言葉。どんなシチュエーションでも使えて便利だ。
 フランス語は”Oui”か”Non”か白黒はっきりさせなければいけない感じがあるし、何か曖昧な言い方は避けたい。でも、この”Si tu veux”を文頭でも文末にでもくっつければ、はっきりと言いにくいことも言えてしまう。もちろん、ちゃんと誘いたいときとかにも使うけれど、相手の様子を窺いながら『どこか行く?』とか『これ食べる?』とか。フランス語っぽくないニュアンスで好きかも。。

2015/11/18

Je pense à vous toujours.


 また、St-denis『サン ドニ』で銃撃戦が起こったらしい。いつになれば落ち着くだろうか。。でも、フランスの人々も旅行で訪れている人々も普段どおりを心がけているようだ。その場にいる人たちよりも遠くにいる私たちの方が情報が錯綜して落ち着かないのかもしれない。

 フランス語で気持ちを伝えるのは日本語よりも楽だ。決まり文句も多く、でもそれを使ったからといって形式じみているわけでもなく、きちんと気持ちが伝えられるし、伝わる。そうやって励まし合い、想いを伝えることは大事なことだ。遠くにいるからこれしかできない。”Je pense à vous toujours.”(ジュ パンス ア ヴー トゥジュール)『あなたたちのことをいつも想っています』今日もまたパリを想う。

2015/11/17

Balader


 今日、髪を切りに家族で来てくれた友人夫婦とはパリでも落ち合った仲だ。まだ息子が4歳頃だったと思う。友人たちにとっては初のパリ。それに新婚旅行だった。日本で会う感じとはまた違って、何だか新鮮で楽しかった。

 さて、でも一緒にどこへ行ったのか、何を一緒に食べたのかあまり覚えていない。でも一緒に歩いた、何と言うのか残像はうっすらとだけど、たくさん浮かんでくる。小さな息子をずっと笑わせてくれて、楽しませてくれながら一緒にパリの町を歩いた。そうそう、パリはどこへ行くでもなく、ぶらぶらと散歩するだけで楽しいのだ。何も買わなくても、それでも楽しい。疲れたらCaféでお茶をし、お腹が空いたらパンを買って食べればいい。

 フランス語で”Balader”(バラデ)とは『ぶらつく』と言うときに使う動詞だ。『散歩する』は”Promener”(プロムネ)だけど、フランス人は“Si on allait se balader un peu?”「ちょっとぶらつかない?」ってよく口にする。これってパリの町によく似合う言葉だ。ぶらぶらするだけでも楽しい、そんな町パリ。ぶらぶらしに行きたいな。

2015/11/16

普段のパリ


 少しずつ、普段の生活を取り戻しているとパリの友人からメールが来た。みんなと連絡が取れてほっとはしたけれど、この先しばらくは不安な生活を送るのかと思うと悲しい気持ちになる。事件のあったあの辺りは以前暮らしていたところにも近く、友人の店や知り合いも多く暮らす界隈。まだほんとの普通は取り戻せないかもしれないけれど、少しずつ戻っていってほしい。犯人が潜伏していたブリュッセルにも友人がいる。これ以上、何もないことを祈るしかない。また、パリを訪れたい。

 

2015/11/15

Paris


 
 一夜明けても心配でたまらない。普通の生活に戻れる日はいつなのか、友人たちの周りには危険はないのか。。平穏な日々が早く戻ってくることを願うばかりだ。フランスの友人たちとは連絡を取り合っている。今日一日はゆっくり、パリを想おう。。

2015/11/14

Je pense à vous toujours.


  またパリでテロが起きた。ほとんどの友達や友達家族の無事は確認できた。でも、犠牲になった人たちのことを思うと悲しい。いつものパリに戻ってほしい。

2015/11/13

ゆでたまご


 ゆでたまごを作りながらフランス人ってゆでたまごが好きよね〜、と思い出す。

 フランスの友人たちは家であんまり卵って食べないなぁ。かのモンサンミッシェルはオムレツが有名でフランス人がみんな卵をよく食べてる気がしちゃうけど。。あっ、クロックマダムにも目玉焼きが載ってるけど、でもどちらかと言うとハムとチーズを挟んだクロックムッシューのほうがよく食べられている。やっぱり卵料理ってあんまり出てこないなぁ。キッシュはよく食べるけれど、買ってくることが多い。

 たまに友人の家で卵を使おうと冷蔵庫から取り出すと、あれ、何か重いなと思ったりして。。使い切れなかった卵はゆでて冷蔵庫に入れてある。あっ、でもこれは限られた友人の家の冷蔵庫だけかも。。
 うーん、やっぱりフランス人はゆでたまごって好きだよなぁ。レストランの定番の前菜『ウフ マヨネーズ』はゆでたまごをマヨネーズでお洒落にした感じの料理だけど、家ではゆでたまごに塩をつけて食べる人が多い。私も塩派。

2015/11/12

Allez les bleus!!!


 フランスで撮った写真は色鮮やかで、あ〜、フランスだなって感じるものが多い。ということは町の至るところがそうなのかって言われたら、寒くなってきたこの時期は特にだけど、色のないフランスを思い浮かべる。寒い寒い、冬の色だ。

 フランスの色をイメージすると、やっぱりトリコロールの青白赤が思い浮かぶ。”Tricolore”『トリコロール』はフランス語で『3色の』と言う意味。別にフランス国旗の青白赤をこう呼ぶのではなく、3色という意味なのだけど『トリコロール』=フランス国旗のイメージだ。
 だから『フランスのチーム』っていうとき、複数形にして”Tricolores”と言う。でもサッカーのフランス代表チームはユニフォームの色からとって”Les bleus”『レ ブルー』と言う。ちょっとややこしいけど。。
 
 フランスのサッカーの応援でスタジアムに轟く”Allez les bleus!!!”(アレ レ ブルー)『行け〜、フランスチーム!!!』。これを聞くとやっぱり、興奮するな。『行け〜、青〜!!!』って言ってるだけなんだけどね。

 

2015/11/11

普段使い


 フランス人は普段の何気ない生活の中でかごを使うことも多い。Marché『マルシェ』へ行くときやスーパーにちょっとしたものを買いに行くときもかごを持って行く。重いものや量がかさばるときはカートが便利だけど、家のキッチンや玄関先のすぐ手の届く場所に手軽に持って行けるかごが置いてある。仕事帰りや出先から買い物に立ち寄るときは、エコバックを持って行く人も多いけれど、それを忘れてしまい、スーパーに落ちてある段ボールに入れて持って帰る強者もいたりする。。

 あと、フランス人がかごを使うのをよく見かけるのは洗濯物を入れていたり、野菜を入れて保管するときだ。意外に家庭菜園をする友人もいて、収穫にはかごを使い、風通しのよいかごにそのまま入れておく。日本でも田舎のおばあちゃんが畑で穫れた農作物を入れておく、あんな感じだ。でもちょっとかわいいのやらステキなかごがあったりして、泥だらけの野菜を入れちゃうのはもったいないな、と思ったりして。。
 
 日本ではかごはちょっと高くてお洒落なものだけど、フランスではそんなに大袈裟なものではない。どの家にも欲しいなと思う、無造作に置かれたかごがひとつはある。

2015/11/10

作り置き


 ちょっと出かけるから作り置きしようと思うとき、日本だったらけっこうあれこれできる。カレーとかシチューとか、スープ類や煮物だって、今の季節ならわるくなりにくいから何でも大丈夫。便利なことに作り置きっていう知恵がある。

 フランスって、作り置きって習慣、あったっけ? 明日のためにとか、忙しいときのために冷凍しておこうとかそういうのってあんまりない気が。。
 例えば、オーブンで焼いた肉が余ったから次の日に食べるとか、多く作り過ぎた”Carottes râpées”『キャロット ラペ』が冷蔵庫に残ってたりは時々あるな、そういえば。。
 フランス人は何も食べるものがないとき、バゲットとチーズ、パテ、ハム、それにワインさえあれば別にいい。家に野菜があればサラダを作ってもいいけれど、お総菜屋さんで『キャロット ラペ』や”Taboulé"(タブレ)『クスクスサラダ』を買ってくればいい。

 主食がパンっていいな。ごはんは炊かなければならないし、土鍋で炊いてる間、火から目が離せないし。。パンは大好きだから主食でもいいんだけど、和食にはやっぱりごはんよねぇ。

2015/11/09

ムッシュー


 フランス人はおしゃれな人があまりいない、といつも言っているけれど、ちょいワルおやじ的なおしゃれさんを見かけると、そこは日本よりも上をいってるなといつも思う。
まわりでもハンチングやハットを被り、ストールをものの見事に巻いている”Monsieur”『ムッシュー』をよく見かける。今でこそ、ストールを巻く日本男子はいるけれど、フランスではストールやスカーフを巻くムッシューの姿をずいぶん昔から目にする。街角でペタンクをする人がハンチング帽を被っていたり、葉巻を吸っていたり、小粋って言葉がよく似合う。

 そして、髭を生やしている人も多く、個性的に整えられた髭はセンスを感じるし、かっこいい。床屋さんでやっているのか、自分でやっているのかわからないけれど、いろんな型をよく考え出すなぁ、といつも感心する。
 さて、髭はふさふさで、もみあげも立派なのに頭の上のほうは薄ら、って人も多く、それでも案外さまになっているちょいワルおやじもいるからいいんだけど、自分はハゲてないって言い張るのはやめてほしい。。

 

2015/11/08

頑固さ


 フランスで暮らすと髪はギシギシ、肌はバリバリのボロボロになる。湿度は低く、普段使う生活水も硬水だからだ。何度も言うように、だから髪をあまり洗わず、洗顔もせず、シャンプーも身体用の石鹸もトリートメント効果の高いものを使ってある意味、ごまかしている。身も蓋もない感じがするけれど。。

 クセ毛の人がフランスの空港に降り立ったその時点でクセが取れてうねりがなくなる、というのは、ほんとの話。でも、水を使うたびにきしんでしまうから、いいような悪いような。。そのうえ、フランスで売られているシャンプーがイヤで日本から持参したシャンプーを使おうものなら、さらにきしみは悪化する。その土地の水に合ったものが開発されているのだから、違う国で使うのは髪や頭皮のためにはよくないことなのだ。なので、長期滞在ならフランスで購入したヘアケア製品を使うのが一番だ。とにかくフランス人は水を使うとよくないから極力水を使わない、ってことにこだわる。あんなにヘアケア商品が出ていても、街角の広告や雑誌で取り上げられているのを見ても。それを使ってきれいになるってことはどうでもよくて、頑に水を嫌う。実際よくはないのだから当然だけれど。。その頑固さ、どこかに向けてほしい。
 

2015/11/07

老舗カフェ



 パリほど老舗という言葉が似合うところはないかもしれない。実際、何代も続く古い店も多く、建物自体が古いから余計にそういうイメージを持っている。
実際、パリは観光客も多く、世界的に名の知れた老舗も多いから、受け継がれた味だったり、技だったりはそうそう崩せるものでもなく、大変なんだろうなと予想はできる。

 よく老舗カフェとかって言われるようなところって、やっぱり客も多く、いつも賑わっている。店員さんの接客もこなれていて、スーッとした感じ。ただし、やっぱり料金は高い。でもサービス料だと思えばそうでもないのか。。
 
 パリを初めて訪れたとき、そんなCaféも一度は行ってみたくて、例えばサンジェルマン デ プレにある”Café de Flore『カフェ ド フロール』や”Les Deux Magots”『レ ドゥ マゴ』には行ってみた。サンジェルマン デ プレ教会前のこの辺りは観光客が多い割に落ち着ける界隈。道が広くなっているからだろうか、さほど派手さがないからだろうか。オペラやシャンゼリゼ界隈に比べると、入るのも座っているのも全然苦ではない。
 でも住み始めてからはコーヒー1杯の値段も高いし、お上りさんのようでなかなか行かなかった。でもいつも行くようなCaféよりもちょっとだけ優雅な気分になれるから、たまにはいいのかもしれない。

2015/11/06

ケチ?


 よくフランス人はケチだと言われる。けど、ケチと言うよりしっかりしていると言ったほうがよいのかも。。

 確かに無駄な浪費はしない。欲しいからと言ってすぐに飛びつかない。きちんと値段を確認する。けれどCaféでおごってくれようとしたり、プレゼントをしてくれたり、と私の中でケチで悪い印象は全くない。
 
 あ〜、でもそういえば、パリから友人と息子、その友達が日本にやってきたとき、その友達が高校生の妹におみやげを買って帰りたいと言い出した。しかも私がまさにそのとき着ていたTシャツがいいと言う。だったらと、同じ店を案内したら同じものの色違いがあり、しかもセールをしていたのだ。これは買うしかないよね、と思ったけれど何だか気乗りしない様子。他のも見てみようと言うことになったのだけれど、しっくりいかなかったのか、何がイヤだったのか買わずじまい。。まわりはみんな「高くないし、かわいいよ〜」とせっつくがダメだった。結局、日本では買わず、その後訪れた香港で探すと言っていたけど。。色がイヤだったのか、妹の趣味じゃなかったのか、それはわからないけれど。。
 塵も積もれば山となる。。安いからとか、自分のじゃないからとお金を無駄にしない。しっかりしているんだなぁ。あっ、もしかしてほんとに私が着てるのが欲しかったんだったりして。。

2015/11/05

Fête de la musique


 フランス人って、踊るのが大好きだ。友達の家での”la fête”(ラ フェット)『パーティー』では飲んで歌って踊りまくる。踊りなら何でもいいようだ。サルサみたいだったり、フォークダンスみたいだったり。ラテンの血が騒ぐのだろうか。。とにかく陽気だ。

 フランスで毎年6月21日に催される”fête de la musique”(フェット ドゥ ラ ミュージック)『音楽祭』。有名無名問わず、町中の至る場所でライブやパフォーマンスが行われている。どこの場所にも人が溢れていて、通りを歩く人も何だか楽しそうだ。この日はCaféや街角もライブ会場になる。何がいいって、いろんな国の音楽が流れていて、知らない人同士が一緒に踊ったり、歌ったり楽しんでいることだ。フランスはもちろん、ヨーロッパやアフリカなど世界中の音楽がフランス中に溢れるこの時期。夜な夜な繰り広げられるこのフェットはフランス人にはなくてはならないものなのだ。

 フランスの町中が音楽一色に染まるこんなお祭りが日本にもあるといいのになぁ。

2015/11/04

3人分のランチ


 フランスを旅するとき、地方に延びるTGV(テージェーヴェ)に乗って出かけることが多い。さて、その列車が出発する駅は行き先によって分かれていて、モンパルナスや北駅とかなんだけど、そこに行くと旅してるなぁと感じて、何だかわくわくする。

 出発する時間帯によってはお昼ごはんを用意しとかなきゃダメだけど、友達んちでバゲットにハムとチーズを挟めばほぼお金がかからない。でも朝がすごい早かったり、ギリギリまで寝ちゃってたりして作れることのほうが少ない。
 パリのサンドイッチは高いうえに駅で買うなんてもってのほかだ。それに3人分だからちょっとした金額になる。セコいようだけど一大決心だ。そのときのレートによっても変わるけれど、飲みものを入れると1人前1000円はする。これは一番安い”Sandwiche au jambon”(サンドイッチ オウ ジャンボン)『ハムサンドイッチ』の場合だ。チーズやパテ、チキンが入ったサンドイッチだったら。。
 この間そんな話になったとき、パリでランチを食べると3000円ぐらいかかるなんて言ってたけど、あながち嘘じゃない。ちょっと気を抜くとあっという間の金額になってしまう。3人分? 昼ごはんを食べるのも楽じゃない。

2015/11/03

ひどい格好


 ブログを書き終わり、写真を選びながらよく思う。私って化粧っ気もなく、ひどい格好をしてる写真が多いなぁ、と。。

 そう、いつも動きやすく、滞在中、何度も洗濯するから乾きやすく丈夫なものを持って行くようにしている。しかもパリは外に干せず、乾燥機を使うことが普通なので、縮んだりしにくいものを選ぶ。Tシャツや下着は捨ててもいいものを持って行くようにしているけれど、捨てるタイミングを逃し、日本に持って帰ることになることも多く、だったらもう少しきれいなのを持って行けばよかったなぁ、としょっちゅう思う。
 それに正装の必要なレストランに行くこともないから、とにかく普段着。うーん、お金を持ってなさそうに見せるために普段よりもひどい格好をしているかも。。

 あまりにも写真を撮られていることを意識していなかったから、大口開けて笑ったり、大口で食べてたり。。フランス人の友人もそんなふうに写真を撮らせてくれて、自然な写真が多いなぁと思う。このブログはそんなみんなのおかげで続けられているようなものだなぁ。

 

2015/11/02

びっくりしたこと


 東京に初めてやってきたとき、人が溢れているのにもびっくりしたけれど、一番びっくりしたのは電車の車両が長かったことだ。田舎の電車は2両とか3両くらいだった。そのうえ、長い車両に人がたくさん乗ってきて、みんな吊り皮を持っていなくてもびくともしない、それにもびっくりした。。私はこの人の多さと電車に慣れるまでしばらく時間を要した。

 さて、それなりにいろんなものを見聞きして訪れた初めてのパリで、一番びっくりしたのは何だったけ? 日曜日にどこも開いてないことにもびっくりしたし、雨が降っても傘をささないこととか、隣のレジを打っている店員同士でおしゃべりしていたり、びっくりしたことはいっぱい、いっぱいある。ほとんどしゃべれないのに英語がペラペラだと思い込んでるフランス人とか、一個のスポンジでお皿もテーブルも床までもゴシゴシしちゃったり。。スーパーではまだお勘定の済んでいないものを食べてたり、とにかく始めの頃はびっくりすることばっかりだった。自分の中で今では当たり前のことになってしまったそんなあれこれをつらつらと書き綴って600回となった。もっともっとあるはず。もう少し続けよう。

2015/11/01

走らない


 
 フランス人の友達が走っている姿を見たことがない。ほんの少しでも、だ。例えば急がなきゃならないことがあっても急がない。だから遅れたりするんだろうな。

   まっ、そういうことだけではなくて、とにかく運動することがあまり好きではないのだろう。歩くことは嫌いではないけれど、走ることは少ない。公園や郊外の森では時々、走る人を見かけるけど。。あ〜、自転車に乗る人も見かける。でもやっぱり走る人は少ない。

   だから、ローラーブレードとかが流行っちゃったんだろうな。あくまでも走りたくないから。。