2015/11/07

老舗カフェ



 パリほど老舗という言葉が似合うところはないかもしれない。実際、何代も続く古い店も多く、建物自体が古いから余計にそういうイメージを持っている。
実際、パリは観光客も多く、世界的に名の知れた老舗も多いから、受け継がれた味だったり、技だったりはそうそう崩せるものでもなく、大変なんだろうなと予想はできる。

 よく老舗カフェとかって言われるようなところって、やっぱり客も多く、いつも賑わっている。店員さんの接客もこなれていて、スーッとした感じ。ただし、やっぱり料金は高い。でもサービス料だと思えばそうでもないのか。。
 
 パリを初めて訪れたとき、そんなCaféも一度は行ってみたくて、例えばサンジェルマン デ プレにある”Café de Flore『カフェ ド フロール』や”Les Deux Magots”『レ ドゥ マゴ』には行ってみた。サンジェルマン デ プレ教会前のこの辺りは観光客が多い割に落ち着ける界隈。道が広くなっているからだろうか、さほど派手さがないからだろうか。オペラやシャンゼリゼ界隈に比べると、入るのも座っているのも全然苦ではない。
 でも住み始めてからはコーヒー1杯の値段も高いし、お上りさんのようでなかなか行かなかった。でもいつも行くようなCaféよりもちょっとだけ優雅な気分になれるから、たまにはいいのかもしれない。

2015/11/06

ケチ?


 よくフランス人はケチだと言われる。けど、ケチと言うよりしっかりしていると言ったほうがよいのかも。。

 確かに無駄な浪費はしない。欲しいからと言ってすぐに飛びつかない。きちんと値段を確認する。けれどCaféでおごってくれようとしたり、プレゼントをしてくれたり、と私の中でケチで悪い印象は全くない。
 
 あ〜、でもそういえば、パリから友人と息子、その友達が日本にやってきたとき、その友達が高校生の妹におみやげを買って帰りたいと言い出した。しかも私がまさにそのとき着ていたTシャツがいいと言う。だったらと、同じ店を案内したら同じものの色違いがあり、しかもセールをしていたのだ。これは買うしかないよね、と思ったけれど何だか気乗りしない様子。他のも見てみようと言うことになったのだけれど、しっくりいかなかったのか、何がイヤだったのか買わずじまい。。まわりはみんな「高くないし、かわいいよ〜」とせっつくがダメだった。結局、日本では買わず、その後訪れた香港で探すと言っていたけど。。色がイヤだったのか、妹の趣味じゃなかったのか、それはわからないけれど。。
 塵も積もれば山となる。。安いからとか、自分のじゃないからとお金を無駄にしない。しっかりしているんだなぁ。あっ、もしかしてほんとに私が着てるのが欲しかったんだったりして。。

2015/11/05

Fête de la musique


 フランス人って、踊るのが大好きだ。友達の家での”la fête”(ラ フェット)『パーティー』では飲んで歌って踊りまくる。踊りなら何でもいいようだ。サルサみたいだったり、フォークダンスみたいだったり。ラテンの血が騒ぐのだろうか。。とにかく陽気だ。

 フランスで毎年6月21日に催される”fête de la musique”(フェット ドゥ ラ ミュージック)『音楽祭』。有名無名問わず、町中の至る場所でライブやパフォーマンスが行われている。どこの場所にも人が溢れていて、通りを歩く人も何だか楽しそうだ。この日はCaféや街角もライブ会場になる。何がいいって、いろんな国の音楽が流れていて、知らない人同士が一緒に踊ったり、歌ったり楽しんでいることだ。フランスはもちろん、ヨーロッパやアフリカなど世界中の音楽がフランス中に溢れるこの時期。夜な夜な繰り広げられるこのフェットはフランス人にはなくてはならないものなのだ。

 フランスの町中が音楽一色に染まるこんなお祭りが日本にもあるといいのになぁ。

2015/11/04

3人分のランチ


 フランスを旅するとき、地方に延びるTGV(テージェーヴェ)に乗って出かけることが多い。さて、その列車が出発する駅は行き先によって分かれていて、モンパルナスや北駅とかなんだけど、そこに行くと旅してるなぁと感じて、何だかわくわくする。

 出発する時間帯によってはお昼ごはんを用意しとかなきゃダメだけど、友達んちでバゲットにハムとチーズを挟めばほぼお金がかからない。でも朝がすごい早かったり、ギリギリまで寝ちゃってたりして作れることのほうが少ない。
 パリのサンドイッチは高いうえに駅で買うなんてもってのほかだ。それに3人分だからちょっとした金額になる。セコいようだけど一大決心だ。そのときのレートによっても変わるけれど、飲みものを入れると1人前1000円はする。これは一番安い”Sandwiche au jambon”(サンドイッチ オウ ジャンボン)『ハムサンドイッチ』の場合だ。チーズやパテ、チキンが入ったサンドイッチだったら。。
 この間そんな話になったとき、パリでランチを食べると3000円ぐらいかかるなんて言ってたけど、あながち嘘じゃない。ちょっと気を抜くとあっという間の金額になってしまう。3人分? 昼ごはんを食べるのも楽じゃない。

2015/11/03

ひどい格好


 ブログを書き終わり、写真を選びながらよく思う。私って化粧っ気もなく、ひどい格好をしてる写真が多いなぁ、と。。

 そう、いつも動きやすく、滞在中、何度も洗濯するから乾きやすく丈夫なものを持って行くようにしている。しかもパリは外に干せず、乾燥機を使うことが普通なので、縮んだりしにくいものを選ぶ。Tシャツや下着は捨ててもいいものを持って行くようにしているけれど、捨てるタイミングを逃し、日本に持って帰ることになることも多く、だったらもう少しきれいなのを持って行けばよかったなぁ、としょっちゅう思う。
 それに正装の必要なレストランに行くこともないから、とにかく普段着。うーん、お金を持ってなさそうに見せるために普段よりもひどい格好をしているかも。。

 あまりにも写真を撮られていることを意識していなかったから、大口開けて笑ったり、大口で食べてたり。。フランス人の友人もそんなふうに写真を撮らせてくれて、自然な写真が多いなぁと思う。このブログはそんなみんなのおかげで続けられているようなものだなぁ。

 

2015/11/02

びっくりしたこと


 東京に初めてやってきたとき、人が溢れているのにもびっくりしたけれど、一番びっくりしたのは電車の車両が長かったことだ。田舎の電車は2両とか3両くらいだった。そのうえ、長い車両に人がたくさん乗ってきて、みんな吊り皮を持っていなくてもびくともしない、それにもびっくりした。。私はこの人の多さと電車に慣れるまでしばらく時間を要した。

 さて、それなりにいろんなものを見聞きして訪れた初めてのパリで、一番びっくりしたのは何だったけ? 日曜日にどこも開いてないことにもびっくりしたし、雨が降っても傘をささないこととか、隣のレジを打っている店員同士でおしゃべりしていたり、びっくりしたことはいっぱい、いっぱいある。ほとんどしゃべれないのに英語がペラペラだと思い込んでるフランス人とか、一個のスポンジでお皿もテーブルも床までもゴシゴシしちゃったり。。スーパーではまだお勘定の済んでいないものを食べてたり、とにかく始めの頃はびっくりすることばっかりだった。自分の中で今では当たり前のことになってしまったそんなあれこれをつらつらと書き綴って600回となった。もっともっとあるはず。もう少し続けよう。

2015/11/01

走らない


 
 フランス人の友達が走っている姿を見たことがない。ほんの少しでも、だ。例えば急がなきゃならないことがあっても急がない。だから遅れたりするんだろうな。

   まっ、そういうことだけではなくて、とにかく運動することがあまり好きではないのだろう。歩くことは嫌いではないけれど、走ることは少ない。公園や郊外の森では時々、走る人を見かけるけど。。あ〜、自転車に乗る人も見かける。でもやっぱり走る人は少ない。

   だから、ローラーブレードとかが流行っちゃったんだろうな。あくまでも走りたくないから。。