2017/11/23

Je cherche le billet pas cher.

 

 今年もまた、8月のヴァカンス時期だったから、友人たちとのスケジュール調整が大変だった。うまく合わせないとヴァカンスに出かける友人と入れ違いになってしまう。現に今年、会うことができなかった友人家族がいて本当にがっかりだった。どうにか合わせようにも完全なすれ違い。。あ〜。。
 

 今年もいつものように、1ヶ月のうちの半分はフランスの田舎に行くつもりだった。出発する日にちを迷っていたらTGVの席もどんどんなくなり、値段も高くなる。いつもは友だちと相談しながら早めに決めるのだけど、今年は息子がひとりでロンドンへ2週間留学することが決まっていて、何かあったときにすぐ動けるよう私は待機していた。
 さて、ロンドンに旅立つ息子を無事に見送り、TGVのチケットを探した。ちなみに日本語ではチケットを探すとさらっと言ってしまうけど、フランス語では何日のチケットを探すとか目的語をつけなければ意味が通じない。「探すなんて。。チケット、あるでしょ〜」とフランス人に突っ込まれる。
 
 さて、行き先はMarieの暮らすブルターニュ地方とElianeの故郷、ボルドーの近くのワインの美味しいメドック。どちらも何度も訪れているから、会いたい人もいっぱいいて安心して行くことができる場所。まず、どちらから行くか悩む。ふたりからは好きなときにくればいいよ、と言われていた。うーん、だから悩む。。フランスの新幹線『TGV』は日によっても値段が違うし、一日の間でも料金が違う。どの日に出て、どの日に帰るのかでも料金が変わってくる。パリに暮らすElianeとは戻ってからも会える。先に行ってからまた、パリで会えばいい。というわけでメドックから行くことに。ボルドー方面に行くにはTGV以外にもちょっとお得な方法もあったりして、また悩むなぁ。

2017/11/15

Ça fait longtemps!

 

 久しぶりのフランスブログ。

 今夏も昨年に引き続き、フランスに行って来た。今年はほぼ一ヶ月の旅だったけど、やっぱりあっという間に終わってしまったなぁ。今年は6月末に引っ越しをし、片付けもままならないままフランスへ飛び立った。まぁ、何とも無謀な。。ま、それはさておき、今年のフランスも楽しかった。

 フランスの友人たちもこの数年でいろいろとあったりなかったりで、パリから引っ越して田舎暮らしをしたり、子どもたちが巣立ったり、彼氏ができたり、体型が変わったり。。でも一緒に過ごすフランス滞在中の楽しさは、変わらずだ。
 
 さて、今年のパリの拠点はEricとSophieの家。パリ郊外のモントルイユにある一軒家に住み、囲まれているものや暮らし方にこだわりを持った家族だ。今はあまり人気のないモントルイユの蚤の市の駅よりもさらに遠い、終点の駅に家がある。ひと昔前ならばちょっと危険な界隈だったけれど、今はアーティストもたくさん住む、落ち着いた地域だ。でもまぁ、ちょっと危険な香りもしなくもない、そんなところ。
 エレベーターを上った地上には必ず、黒人の焼きもろこし屋さんがいる。切ったドラム缶の中でトウモロコシを焼いているのだけど、そのにおいが香ばしくってたまらない。食べたこともあるけど、味はたぶん想像通り。黒人のお兄ちゃんがここに立っていない日を見たことがない。たぶん毎日いて、ヴァカンスも取ってないんじゃないかと要らぬ心配をしてみる。
 ここから今夏の私たちの旅は始まった。
  



2016/03/05

Merci et à bientôt!


 今日は息子の高校の卒業式だった。あっという間の3年間だったなぁ。4月からはまた新たなスタートを切る。そしておぼろげだけれど、ちょっとだけ自分の将来も見えてきているようだ。きっとこれからも息子にとって、フランスは身近で大切なものに違いないことは確かなようだ。

 さて、このブログを書き始めて2年。これまたあっという間だった。1年で終わるつもりがこんなに続けられるとは思ってもみなかった。。息子に倣ったわけじゃないけれど、私もブログを一旦卒業することにした。書くことによって、忘れかけていた大切なものを思い出すこともできたし、続きはまた新たなフランスに出会ってから、かな。。
 読んでくれたみなさま、ありがとうございました〜。”Merci et à bientôt!”

2016/03/04

機内でのびのび


 小さい頃からフランスへ行っていた息子。「小さい子をヨーロッパに連れて行くのは大変じゃない?」とよく聞かれたけれど、案外平気だった。とはいえ、10時間以上もじっとしているのは子どもにとって苦痛このうえない。だから、飛行機が楽しくなるようにしてあげればいいのだ。

 まず、旅行が決まった日から一緒に指折り数えて楽しみに待つ。飛行機に乗って辿り着いたフランスのことを語り合うのだ。小さな子どもだからフランスなんて知らないじゃん、って思わず、とにかく、おいしいものがいっぱいあるよとか、こんなに楽しいことがあるよと話していると、知らない場所でも想像しただけで何だか楽しくなってくる。そんな具合で出発当日を迎えると、機内で少々退屈でも大丈夫。子どもって楽しいことが待っていると思えば、けっこう忍耐強いのだ。
 少し大きくなってくると何でも自分でやりたがる。機内で食事を選んだり頼んだり、遊びや映画を観るのも自分のタイミングで好きなようにさせてあげる。そうすると、窮屈な機内ものびのびと過ごせるみたいだ。あっ、離陸もわからないぐらい、すぐに寝てしまう私に合わせてそうなった、っていう噂も。。

2016/03/03

旅の最後


 旅の最後の日は何をして過ごしたいだろう。人それぞれだと思うけれど。。私たちはいつもMarieたちと何でもないことをして過ごす。散歩したり、家でぼーっとしたり、ピクニックに行ったり。。「最終日は何したい?」といつも聞かれるけれど、長いようで短かった滞在の最後は焦るけれど、でものんびり過ごしたい。

 友人Marie一家とは決めごとではないけれど決めていることがある。例えば、旅の終わりが近づくと家族全員で食事に出かける。それは必ず、Marieたちの奢りだ。Marieのいつものセリフは、こうだ。「私たちが日本に行ったら出さないからね〜」といった具合に私たちに気を遣わせないよう、支払いを済ませる。日本に来たときはもちろん、逆パターンだ。 それから、帰り際には家族全員、それぞれに選んだプレゼントを渡す。日々一緒に過ごしている中で欲しいものを何となく感じながら選んだもの。思い出しただけでもさみしくなるなぁ。これを渡すときは別れが近づいてるってことだから、喜んでくれてもさみしい気持ちが押し寄せる。

2016/03/02

マダムと帽子


 私は帽子をかぶるのが好きだ。これってずっとずっと昔からだ。集めるのも好きで買い物に行くとつい見てしまう。白髪が目立ってきても隠れるし、全体のバランスが悪いときにちょっとかぶると何とかなるし、便利なのよね〜。

 そういえばフランス人はあんまり帽子ってかぶらないなぁ。日射しの強い真夏でもサングラスはかけるけれど、帽子はかぶらない。ベレー帽のイメージもあるけれど、帽子をかぶっているのはファッションに興味のある若者ぐらい。ちょっと年配のマダムは日常、あんまり帽子ってかぶらないんじゃないかなぁ。例えばパーティーとかきちんとした場所には、それってどこで買えるんですか? ってくらい高そうな帽子をかぶっていたりするけど。。なぜ、日頃はかぶらないのか。。髪がぺったんこになるから? 顔が影になって大好きな日焼けができないから? うーん、なぞだ。。
 でも、ムッシューはハンチングとかよくかぶっているなぁ。

2016/03/01

雪山


 なかなか春にならない。日射しは暖かいけれど風は冷たいし。。春から夏になるのが待ち遠しい。フランス人もこの季節、そんな話ばかりしているはずだ。

 フランスではもうすぐ、”Paques”(パック)『復活祭』の休みがやってくる。日本も学生たちはもうすぐ春休みだけど、それともちょっと違って大人たちも休みを取って、まさしくヴァカンスなのだ。今からみんな、ワクワクしている。

 どうだろう。フランス人は夏の海で日焼け、山でキャンプ、町でのんびり、ってイメージがない? 確かにそうやって過ごすのが本来のヴァカンスって感じだけど、冬には雪山にスキーに出かける人もいる。そうそう、フランスにも高い山があって雪も降る。もともとスキーをしたことのない私にとって、フランスでスキーをするっていう発想がなかったから、イメージしづらいけれど。。フランス人の友人にもよく言われていた。「せっかくだからフランスにいる間にスキーしとけばよかったのに〜」と。きっと、そんなツアーとかあったんだろうな。全然、目に入らなかった。。でもやっぱり、夏の浜辺のほうがいいな。