2015/05/31

温かいコーヒー


 今日みたいな気持ちのよい初夏は過ごしやすいけれど、とにかく喉が渇く。こんな時、日本は便利だなと思う。三歩行けば自動販売機、そしてあちらにはコンビニ。飲み物を買うのに困らない。

 フランス人はとにかく水をたくさん飲む。飲む量が半端ない。ペットボトルの水はいつも大量に買われていて、いつでもどこでも飲めるようにしている。夜眠る時にも枕元には必ずペットボトルの水。もちろん忘れずに私たちにも渡してくれる。 

 私たちが夏によく飲むアイスコーヒーは何度も言うけど、フランス人にとってこの世の飲み物ではないらしい。コーヒーと言えば温かい、それが本物のコーヒーなのだ、フランス人にとって。
 さてさて、フランスに数年前にやっとできたコーヒーショップのチェーン店はどうなのだろう。温かい飲み物もたくさんあるけれど、日本だと今の時期はもう冷たい飲み物を頼む人のほうが多いはず。フランス人はきっと、温かいコーヒーを頼むんだろうな。あっ、でもアイスコーヒーはコーヒーじゃないけど、違った飲み物として飲めば案外イケてるよね〜、とフランス人の友達が言っていた。まぁ、言いたいことはわかる。素直に”C'est bon”と言ってくれ〜。

2015/05/30

気合いだ〜。


 そうだった、フランスを初めて訪れた時、暮らしていたらいつの間にかしゃべれるようになると本気で思っていた。だから、フランス語の勉強も全然して行かなかったのだけど、そんなに甘いものではなかったことにすぐに気づいた。そう考えると、生まれてちょっとずつ言葉を覚えていく赤ちゃんはほんとにすごいと思う。ただ、やっぱり書くことは学校で学んでいくわけだから、おんなじことか。。やっぱり、語学は勉強しなければ会得できないのだ。やばい、と思った私はとりあえず、3ヶ月ほど学校へ行き、その後は夜な夜な勉強した記憶が。。何にもしないでしゃべれるようになるなんて、そんな図々しいことを思っていたなんて。。

 フランス以外でフランス語を公用語としている国はけっこうある。フランスの中でも地方ごとに訛りがあるし、他の国は、例えばカナダのケベックは単語自体が違ったりする。アフリカ諸国のフランス語はちょっと巻き舌っぽいしと、それぞれ特徴があるのだ。でもパリではいろんな人種、いろんな国の人たちが暮らしているからどんなフランス語にも慣れているし、対応できる。言葉がしゃべれるようになるには、堂々としゃべったほうがいい。声が小さかったり、自信なげにしゃべるとフランス人は聞く耳を持たないことがある。しゃべれるようになるには、もちろんがんばって勉強して、そして気合いだ〜、気合いだ〜。

 

2015/05/29

フランス国立図書館


 今日は原宿でやっているRichard Prince『リチャード プリンス』の個展に行ってきた。4月からやっていたのは知っていたのだけど、なかなか行けず、気づくと明日までに迫っていた。

 4年前にフランスを訪れた時、運よく”Bibliothèque Nationale de France”(ビブリオテーク ナショナル ドゥ フランス)『フランス国立図書館』で『リチャード プリンス』の個展が開催されていた。早速、雑誌のフォトエディターのLaurenceに電話する。「リチャードプリンスの個展、もう行った?」「行ってないから一緒に行こ、行こ」というわけで写真のプロで写真好きのLaurenceと観に行くのを楽しみにしていた。個展を観た後でモンマルトルのLaurenceのアパート近くの紅茶の専門店にも行きたかったのだ。なのに急に個展に行けなくなったと電話が入った。残念だけど、仕方なくひとりで個展を観に行った。フランス国立図書館のあるBercy(ベルシー)地区の再開発が進み、かなり変わっていて、びっくりしすぎた。
 私の知っているベルシー地区は倉庫しかない、夜にはとてもじゃないけど静かすぎてひとりでは怖くて歩けない所だった。それがモダンな地域に変わっていた。そして図書館は私の大好きな場所。そんなところで『リチャード プリンス』の個展が観れたなんて、運がいい。その後、モンマルトルの紅茶も買えたからよかった、よかった。

2015/05/28

Dianeとの出会い


 息子が初めてフランスへ行ったのは3歳だった。その時が初めての海外で、初めての飛行機だった。「あの時、こうだったよね〜」って息子に話しても全く覚えていないらしいから、何とも悲しすぎる。。でも仕方ないのだ、と納得するしかない。フランスのことだけでなく、小さい頃の思い出はほとんど憶えてないらしい。

 仲良しの友達 Dianeとの出会いは実は、日本だった。同じ通りに暮らしていて、保育園では同じクラスだったのだ。最初の出会いは2歳くらいだろうか。もちろんふたりとも記憶にはなく。。クラスも一緒、お互いの家を頻繁に行き来して、これはもう、れっきとした幼馴染みと言えるのではないだろうか。お互いを認識していなくて、お互い何語をしゃべっているかもわからないまま、一緒に遊び、一緒にごはんを食べ、一緒に散歩した。そして日本での最後の日は、私たちが以前暮らしていたアパートに泊まり、Dianeたちを送り出した。ふたりはさみしいとか、悲しいとかもわからないままお別れしたんだなぁ、あの頃。。
 実は当初、保育園での送り迎えの時間帯が違っていたから、Dianeが同じクラスにいることはしばらく知らなかった。途中で気づき、知り合って仲良くなってからは中身の濃いつきあいだったけれど、でも時間で言うと数ヶ月のつきあいだけだったのだ。あの出会いから十数年。。離れている時間が長くなっているけれど、お互い忘れたことはない。なぜだか、ふと書きたくなった。。

2015/05/27

16区


 まさに今、”Stade Roland Garros”(スタッド ローラン ギャロス)で全仏オープンが開催されている。昼頃のパリ郊外、めちゃくちゃ暑そうだ。そうそう、今、一番いい季節なのだ。日もだんだん伸びてきて、暑くはなってくるけれど、夏へのカウントダウンという感じで気持ちがよい。

 ローランギャロスはパリ16区から郊外に広がる”Bois de Boulogne”(ボワ ドゥ ブローニュ)『ブローニュの森』の中にある。広大な森林公園の総称でどこからどこまでなのかわからないくらい、広い。園内には博物館、遊園地、バラ園などの庭園がたくさん、有名なロンシャン競馬場、そしてスタッド ローラン ギャロスがある。
 
 16区といえば高級住宅街。建ち並ぶアパートも家も立派だし、歩く人々も見た目がセレブな人が多い。大きなサングラスに犬を抱っこして歩く、いかにもなマダムたちに遭遇する。
 パリに暮らしている頃、仕事のために時々訪れた16区。あの頃は何となく馴染めず、ちょっと緊張感を持たなければ歩けない界隈だった。でも、その後フランスを毎年訪れるようになってからは、パリからいつも滞在する郊外のMarieの家へと続く、通り道になった。車で通ることがほとんどだったから、車窓から見ることがほとんどだけれど、エッフェル塔もすぐそこだし、有名なお店やレストランも集まっていてきらびやかな場所だ。あー、歩くよりも車の中から見る16区が好きかも。

2015/05/26

エアコン


 暑い、暑すぎる。。まだ5月だというのに、うだるような暑さだ。明日はもっと暑くなるらしい。こんな調子でほんとの夏になったら、どんなことになるのだろう。。

 今日のような天気は、Strasbourg(ストラスブール)の旅を思い出す。暑いけれど湿度が低いから陰に入れば涼める。でも直射日光の当たる場所ではどうしたって暑い、そんな暑さ。その時の気温は38℃。湿度が低いから体感温度は今日よりちょっと暑いかな、という感じだ。
 フランスには基本的に冷房器具がない。普通の家庭にはエアコンがない。フランスのアパートや家にはエアコンを付けるのは構造的に難しいし、美観的にも無理がある。
 パリに暮らしている頃、暑くて眠れなかった記憶はないけど、いくら暑い日でも階数が高くても窓を開けて寝るのは怖いし。。でも日本の田舎とおんなじで昼間は暑くても、朝晩は過ごしやすかったと思う。布団を掛けていないと、ちょっと肌寒い明け方もあった。そう考えると、やっぱり東京の真夏の夜は暑すぎる。
 
 フランスの友達家族が日本にやって来て我が家に泊まった時のこと。熱帯夜が続いていて、その日も暑かった。エアコンをタイマー設定して「もし暑かったらもう一度ここを押してね」とリモコンを渡した。さて、朝、部屋を覗くと、うだるような蒸し蒸しとした暑さ。。何でこんなに暑いの? リモコンを見てみると暖房になっている。えーっ、いつからこれで寝てたの? いくらエアコンに慣れていないとはいえ。。

2015/05/25

フランス人と運動


 明日は息子の体育祭だ。前にも書いたけれど、フランスは体育祭、運動会というものがない。体操服を着て「前習え」なんてこともしない。放課後に部活動をすることもない。はて、フランス人の運動能力はいつ身に付くのか。。そういえば、友達の息子は中学生の時までスポーツと言われるものを一度もやったことがなく、なのでボールを蹴るのもどうやったらいいのかわからない、と言っていたのを思い出した。部活動もないから、興味があってもなかなか始めるに至らないのかもしれない。

 でも、いろんな人種の集まるフランス、特に黒人の人たちは身体能力が優れている。ぱっと思い浮かべるだけでもスポーツ選手の名前が次々と出てくる。サッカー選手も黒人の選手が多い。体型からして、もうすでに差があるように感じる。みんながみんな、とは思わないけれど、きっと割合的には運動のできる人が多いように思う。
 でも、その他のフランス人はどちらかというと運動が苦手なイメージがあるのは私だけ?私の知っているフランス人の友達と運動は全く結びつかない。でも身体を動かすのは大好きなフランス人。自転車に乗ったり、泳ぐのは誰もが好きそうだ。あっ、これもスポーツか。何かヴァカンスで楽しめることが好きな感じが。。これは私の勝手なイメージだけど。。