2014/09/25

お米


 この間、久しぶりにタイ米を食べて、フランスで食べていたごはんを思い出した。日本米は手に入りにくく、手に入れられても値段が高い。日本のものは、日本で買う値段の約3倍だから、なかなか手が出せない。なので、スーパーに売られているお米をいろいろ試した結果、わりと日本米に近いイタリア米をよく食べていた。日本米と同じく、丸い形でしっとりとした食感だ。これに油を2,3滴と塩をひとつまみ入れれば、けっこうおいしくなる。贅沢したいときは昆布も入れる。和食を作るときはイタリア米、カレーなどのスパイシーな料理のときは、タイ米にする。
 フランス人も時々はごはんを食べるので、炊飯器を持っている人も多い。でも私は鍋、それもホウロウ鍋で、しかも電気コンロで炊いていた。『はじめチョロチョロなかパッパ、、』と言うけど、時間や電気の調節などなど、どうやって炊いていたか記憶にない。でも、毎回、おいしく炊けていたから不思議だ。
 長くフランスに暮らす、香港人の Tai-kiuさんはごはんを炊く時、もち米を少し入れるとよいと言っていた。お米に対して、1, 2割入れるともちもちでおいしいらしい。みんな、それぞれに、安いお米でもおいしく食べられるように工夫していた。
 
 そういえば、一家で北アフリカからパリへ移住して来た家族の家に遊びに行き、食事をごちそうになった時、大皿の料理やごはんをみんなで囲んだ。手で食べるのだけど、一口ずつ口に入れるのは、ほんとに難しい。みんな、器用に食べることができて、真似しようとしてもできない。料理に合っているお米というだけでなく、アフリカ料理で食べるお米もタイ米と同じで、ちょっとパサパサしていて、手にくっつきにくい。日本米なら手にくっついて食べにくいだろうな。何か、うまくできてるな、というかそういう風に世界はまわっているんだな、すごいっ。

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