2014/09/07

ラベルなしワイン


 最近、ニュースで見た。フランス人はあまりワインのことに詳しくないと。知識がないと感じている人が増えているそうだ。でも、それって普通かなと思う。知識はなくても、味はわかるからそれでいいんじゃないかと。。
 フランスのワインは奥が深い。産地もフランス全土に渡り、その年の天候によって出来も変わってくる。あとは、その人の好みによるわけで、絶対にこれというこだわりはあまりない。もちろん、お気に入りの銘柄や産地はあるけど、日々飲むワインに思い入れや値段はかけれない。普段飲むワインは、1000円前後、何百円って感じだ。もちろん、こだわりの何本かはCaveに保管してあり、とっておきの日に開けるけど。例えば、息子が生まれた年のワインを大人になった息子と飲むために、寝かせてあったりする。
 時々、かなり寝かせたとっておきを飲ませてもらう、そんな幸運に恵まれることがある。年月を重ねたワインは口当たりもよく、重い。
 
 田舎に住む人たちは、ワイナリーから直接、毎年、その年にできたワインを何ℓずつか、分けてもらう。そのためにワインの空き瓶は洗って干して、翌年のために保管しておく。Bergerac(ベルジュラック)のIsabelleの実家でも、Bourgogne(ブルゴーニュ)のFrorenceの家でも、Caveにこのラベルなしのワインがたくさん保管されていた。
 これがちょっと格別な感もあり、ほんとにおいしい。割安だと言っていたけど、こんなにおいしいワインが飲めるなら、毎日、同じ味でも文句はない。
 ちなみに私はどこのものもおいしくいただくけど、友達の家に行く時は、Côtes du Rhône(コート ドュ ローヌ)を選ぶことが多い。悩んだ時は、好きな産地のちょうどいい値段のワインを選ぶのが一番だ。

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