2014/07/14

美容問屋


 パリへ行くと必ず、美容材料の問屋さんを覗くことにしている。駅で言うとStrasbourg-St-Denis(ストラスブール サン ドゥニ)、インド人街の隣の通りにあるPassage(パッサージュ)が問屋街になっている。暮らしている頃は、材料をここで調達していた。この辺りはちょっと怪しげな店も多いので、不思議な雰囲気だ。インド人街のランチはものすごく安く、味も悪くないので時々寄ったりするが、もしかしたら、どのお店も同じじゃないかと噂になったことがある。味も値段も、ほとんど同じだからだ。ここ、Passage Brady(パッサージュ ブラディ)はインドの音楽が流れ、また違ったパリを感じることができるから楽しい。

 大きな通りには、黒人の人たち専用の美容室や問屋もちらほら。駅の上がり口付近には客引きがいて、初めてそこに降り立つと、ちょっとびっくりするかもしれない。黒人の人たちはおしゃれさんが多く、専用のファンデーションやリップは興味をそそられるし、Tresse(トレース)『三つ編みドレッド』を施している美容師さんの手際の良さはうっとりするほどだから、覗き見しながら歩くのも楽しい。私も行く度に、友達 Ismaelに紹介してもらい、三つ編みドレッドをしていたのだが、楽しくもあり、恐怖でもあったその体験は次回。同じく、大好きな、さらにもっとディープな18区、アフリカ人街の話も。

2014/07/13

BIGのボールペン


 滞在中、この辺りは何度もウロウロする、Hôtel de ville(オテル ドゥ ヴィル)界隈。ここと、Rue de Rivoli(リュウ ドゥ リヴォリ)を挟んだ向かいにある、BHV(ベーアッシュヴェー)。ちょこっと立ち寄るのに便利な、いわゆる東急ハンズみたいなところだ。日曜大工品や食器、CDや文房具、衣類まである。ここは意外に掘り出し物の見つかるところ、他では見つけられないものがあったりするのだ。フランス語で書かれたプレートやキーホルダーも、いつもここで買うし、封筒やノートなんかも、スーパーかここのどちらかで購入する。
 
 昔から気に入って使っているのが、BIGのボールペン。いろんな種類のものがあるけど、ノック式のボールペンが一番のお気に入り。書き口は濃く、かすれもなくしっかり書け、キャップもないので使った後、キャップを探したりしなくてもすむ。上半分は色付きで下半分は透明っていう見た目も好きな理由のひとつ。一本売りではなく、まとめ買いのほうがお得なのでそうするのだけど、これがまた賭けのような感じだ。何本かは書けなかったりするのだ。それを見越した値段なのか、安いから文句も言えない。
 今でこそ、日本でもおしゃれな文具屋さんで売られているBIG。つい、書けるのか心配してしまうけど、よほどチェックしているのか、日本では書けないものはあまりない。やっぱりな。

2014/07/12

Cyrano de Bergerac


 このブログにもよく出てくるIsabelleの実家は、Bergerac(ベルジュラック)という町にある。何だか、聞き馴染みのあるこのベルジュラックとは、Cyrano de Bergerac(シラノ ド ベルジュラック) から取ったものだ。17世紀、フランスに実在した、剣豪であり、詩人でもあったシラノ。Gérard Depardieu(ジェラール ドパルデュー)主演で映画にもなっているし、小説、戯曲としても親しまれている。

 フランスでは、こんなふうに歴史上の人物の名前が、町や駅名、通りの名前となっていることがよくあるのだ。メトロの駅名、Pasteur(パストゥール)やVictor Hugo(ビクトル ユゴー)もそうだ。そんなところを気にしてみると、なかなかおもしろかったりする。日本だったら、野口英世町とか安部公房駅とかになるのかな、慣れない感じだけど。
 これだったら地理も歴史も、もっと楽しみながら勉強できるんじゃないかなと思ってみたりして。

2014/07/11

La salade


 暑い夏がやってくる。なかなか食欲も湧かない、そんな日もある。そんな時、フランスでなら、サラダを食べるに限る。
 サラダにもいろんな種類があるけど、私は Salade de chèvre chaud(サラッドゥ ドゥ シェーブル ショウ)『山羊のチーズのサラダ』が一番のお気に入りだ。少しにおいや味にクセのある、山羊のチーズを軽く焼いたものと生野菜がよく合う。Caféでのランチでも、パンが一緒についてくるからお腹も十分満たされる。
 
 夏になると、フランス人の友達の家の冷蔵庫には、Taboulé(タブレ)が常備されている。タブレとは『クスクスサラダ』のことだ。本来のクスクスは、肉や野菜を煮込んだトマトベースのスープと一緒に食べるのが一般的だ。こちらも食欲のない、暑い夏の日に食べたくなる一品だけど、冷たいタブレはさらに食べやすい。お惣菜屋さんやスーパーにも置いてあり、手軽に食べれる一品だ。初めて食べた時、なんて素晴らしいんだと感動した。飽きのこない、食欲不振なんてどこかに吹き飛ぶ一品だ。
 我が家でも夏に限らず、時々作って冷蔵庫に入れておく。クスクスは戻して、塩、胡椒、オリーブオイルで味付けする。野菜はあるもので。トマト、あればズッキーニ、なければきゅうり、タマネギ、茄子、パプリカ、炒められるものはオリーブオイルでしんなりさせる。あとは、ミョウガを入れたりして、塩、胡椒、レモンで味を整える。きゃ〜、食べたくなってきた。フランスで、友達の家の冷蔵庫から取り出したいな。。

2014/07/10

エコ


 そういえば、ここ数年、日本でもエコに取り組む人が多くなっている。リサイクルやリユース、いろんな取り組み方があるが、フランスはずいぶん前から、毎日の生活の中で実践され続けている。
 
 例えば、ゴミの分別も徹底している。ペットボトルや段ボール、お菓子の箱、新聞は同じ日に出す。一軒家の場合、各家庭に置かれている大きな緑色のゴミ箱に、全部ぐちゃっと入れちゃっても大丈夫だ。アパートの下にも同じものが置かれている。これはリサイクルできるもののゴミの日。面倒くさがりのフランス人でもできる方法だ。
 最近、日本でも多くなってきたけど、スーパーのレジ袋もなく、もし欲しいならオリジナルの袋を買うように、レジ横に吊るしてある。レジ袋のあるスーパーでも、薄くてすぐに破れてしまい、あんまり役に立たない。だから、みんなエコバッグを持ち歩く。Marchéにもかごやカートを持って行くのが当たり前だ。
 パリにはリサイクルしたものを扱うお店も多くある。タイヤを使ったオブジェ、いらなくなったゴムを使ったブレスレットなど。そのお店で買った鏡の裏は、よくあるチラシなどの裏紙だった。ちょっとお洒落な界隈のちょっとおしゃれなお店で、こんなモノたちが置かれている。
 
 こんな光景は今に始まったわけではなく、ずいぶん昔から、当たり前のこととして、さらりとやっていることなのだ。道端に家具や椅子が捨てられていると、あっという間に誰かが持って行ってしまう。私も暮らしている頃はしょっちゅう持ち帰っていた。今、アンティークのお店で高く売られているようなものが捨てられていたのだから、拾わないわけにはいかない。
 いつか、かかとがすり切れ、側面も破れてしまったお気に入りの厚底スニーカーを、泣く泣く捨てたとき、ものの10分でなくなっていたことがある。とにかく、誰かが捨てれば必要な人が拾い使う。まさにエコを地で行くフランスだ。すごいな、フランス。

2014/07/09

双子


 今はイギリスを離れ、家族でアイルランドに住むIsabelleは双子だ。フランス人の友達や知り合い、見渡しても双子はIsabelleだけ。IsabelleとDominiqueは二卵性双生児なので、全然似ていない。でも、なぜかIsabelleとお兄さんのFrédéricは双子のように似ている。Isabelleは生まれた時から前髪の部分が白毛だ。まるで染めているかのように白い。Frédéricも同じところが白く、そして、それはパパからの遺伝だ。Kiraが産まれる前、「同じように前髪が白ければいいな」と言っていた。でも、残念ながら白毛ではなかった。当たり前だけど、世界中、どこの国も親子って似るんだな。Kiraはパパ、Markにそっくりだ。

 Isabelleとは同い年ということもあってか、気を遣うことなく、一緒にいられる友達のひとりだ。フランス人であって、フランス人の気質をあまり感じることのない、ちょっと稀なフランス人。小さい頃住んでいたアフリカにもルーツはなさそうだし、ドイツ人のママに近いわけでもない。恥ずかしがり屋で、人に気を遣う。おおらかだけど、繊細。ああ、そうか、きっと日本人に似ているのかも。そんなIsabelleは今日、ひとつ歳をとった。
 "Bon anniversaire Isabelle!" 

2014/07/08

ジャガイモ


 フランス人の大好きなもの、ポテトチップス。アペロの時にも、ピクニックにも、ちょっと小腹がすいた時にも。キッチンの棚を開けると必ずといっていいほど、ポテトチップスの大袋が入っている。
 フランスは農業大国とは言え、ここまでジャガイモが好きなんて。どこに行ってもてんこ盛り出てくるFrites(フリット)もジャガイモ。付け合わせにもジャガイモ。ここまで来ると、嫌いにならないかと心配になってしまうけど、全然大丈夫らしい。確かに毎日じゃなければ、食べたくなるのはわかる。

 フランス人の友達 Isabelleがイギリスに住んでいた頃、息子と遊びに行った。イギリスは何度も訪れているけど、おいしいものにありつけた思い出がない。でも、Isabelleはけっこうな食いしん坊。きっと、おいしい何かを見つけているはず。
 到着したその日は、Isabelleの旦那 Markが私たちのために料理を作ってくれていた。大きなお皿からはみ出そうな、ケーキの様相のマッシュポテト。「Markの得意料理でよく作ってくれるの」もちろんおいしかったけど。どこへ行ってもジャガイモは無敵だ。