2016/03/05

Merci et à bientôt!


 今日は息子の高校の卒業式だった。あっという間の3年間だったなぁ。4月からはまた新たなスタートを切る。そしておぼろげだけれど、ちょっとだけ自分の将来も見えてきているようだ。きっとこれからも息子にとって、フランスは身近で大切なものに違いないことは確かなようだ。

 さて、このブログを書き始めて2年。これまたあっという間だった。1年で終わるつもりがこんなに続けられるとは思ってもみなかった。。息子に倣ったわけじゃないけれど、私もブログを一旦卒業することにした。書くことによって、忘れかけていた大切なものを思い出すこともできたし、続きはまた新たなフランスに出会ってから、かな。。
 読んでくれたみなさま、ありがとうございました〜。”Merci et à bientôt!”

2016/03/04

機内でのびのび


 小さい頃からフランスへ行っていた息子。「小さい子をヨーロッパに連れて行くのは大変じゃない?」とよく聞かれたけれど、案外平気だった。とはいえ、10時間以上もじっとしているのは子どもにとって苦痛このうえない。だから、飛行機が楽しくなるようにしてあげればいいのだ。

 まず、旅行が決まった日から一緒に指折り数えて楽しみに待つ。飛行機に乗って辿り着いたフランスのことを語り合うのだ。小さな子どもだからフランスなんて知らないじゃん、って思わず、とにかく、おいしいものがいっぱいあるよとか、こんなに楽しいことがあるよと話していると、知らない場所でも想像しただけで何だか楽しくなってくる。そんな具合で出発当日を迎えると、機内で少々退屈でも大丈夫。子どもって楽しいことが待っていると思えば、けっこう忍耐強いのだ。
 少し大きくなってくると何でも自分でやりたがる。機内で食事を選んだり頼んだり、遊びや映画を観るのも自分のタイミングで好きなようにさせてあげる。そうすると、窮屈な機内ものびのびと過ごせるみたいだ。あっ、離陸もわからないぐらい、すぐに寝てしまう私に合わせてそうなった、っていう噂も。。

2016/03/03

旅の最後


 旅の最後の日は何をして過ごしたいだろう。人それぞれだと思うけれど。。私たちはいつもMarieたちと何でもないことをして過ごす。散歩したり、家でぼーっとしたり、ピクニックに行ったり。。「最終日は何したい?」といつも聞かれるけれど、長いようで短かった滞在の最後は焦るけれど、でものんびり過ごしたい。

 友人Marie一家とは決めごとではないけれど決めていることがある。例えば、旅の終わりが近づくと家族全員で食事に出かける。それは必ず、Marieたちの奢りだ。Marieのいつものセリフは、こうだ。「私たちが日本に行ったら出さないからね〜」といった具合に私たちに気を遣わせないよう、支払いを済ませる。日本に来たときはもちろん、逆パターンだ。 それから、帰り際には家族全員、それぞれに選んだプレゼントを渡す。日々一緒に過ごしている中で欲しいものを何となく感じながら選んだもの。思い出しただけでもさみしくなるなぁ。これを渡すときは別れが近づいてるってことだから、喜んでくれてもさみしい気持ちが押し寄せる。

2016/03/02

マダムと帽子


 私は帽子をかぶるのが好きだ。これってずっとずっと昔からだ。集めるのも好きで買い物に行くとつい見てしまう。白髪が目立ってきても隠れるし、全体のバランスが悪いときにちょっとかぶると何とかなるし、便利なのよね〜。

 そういえばフランス人はあんまり帽子ってかぶらないなぁ。日射しの強い真夏でもサングラスはかけるけれど、帽子はかぶらない。ベレー帽のイメージもあるけれど、帽子をかぶっているのはファッションに興味のある若者ぐらい。ちょっと年配のマダムは日常、あんまり帽子ってかぶらないんじゃないかなぁ。例えばパーティーとかきちんとした場所には、それってどこで買えるんですか? ってくらい高そうな帽子をかぶっていたりするけど。。なぜ、日頃はかぶらないのか。。髪がぺったんこになるから? 顔が影になって大好きな日焼けができないから? うーん、なぞだ。。
 でも、ムッシューはハンチングとかよくかぶっているなぁ。

2016/03/01

雪山


 なかなか春にならない。日射しは暖かいけれど風は冷たいし。。春から夏になるのが待ち遠しい。フランス人もこの季節、そんな話ばかりしているはずだ。

 フランスではもうすぐ、”Paques”(パック)『復活祭』の休みがやってくる。日本も学生たちはもうすぐ春休みだけど、それともちょっと違って大人たちも休みを取って、まさしくヴァカンスなのだ。今からみんな、ワクワクしている。

 どうだろう。フランス人は夏の海で日焼け、山でキャンプ、町でのんびり、ってイメージがない? 確かにそうやって過ごすのが本来のヴァカンスって感じだけど、冬には雪山にスキーに出かける人もいる。そうそう、フランスにも高い山があって雪も降る。もともとスキーをしたことのない私にとって、フランスでスキーをするっていう発想がなかったから、イメージしづらいけれど。。フランス人の友人にもよく言われていた。「せっかくだからフランスにいる間にスキーしとけばよかったのに〜」と。きっと、そんなツアーとかあったんだろうな。全然、目に入らなかった。。でもやっぱり、夏の浜辺のほうがいいな。

2016/02/29

サヴィニャック


 フランスといえば素敵な雑貨をイメージする人も多いと思う。フランス人や他の国の人は何か好きだなとか、ちょっと買ってみようかなくらいは思っても、高額な値段を出してまでっていうのは想像しにくいようだ。私も好きだからフランス滞在中はけっこうな時間を費やして蚤の市に繰り出す。そして掘り出し物を見つけてはウハウハしてるんだけど。。高いものはなかなか手が出せない。

 フランス人の中にも蚤の市好きや雑貨好きもいるけれど、わたしたち日本人ほどではない。よく、こんな感じのものを探してるんだよね〜、なんて話してると、こんなのだったらあるよと棚の奥深くのところから出してきてくれる。「えっ、いいの?」「だってあるのすら忘れてたくらいだもん」ってことも幾度もある。それって、好みの問題もあるけれど。。言ったもん勝ちっていうか、言ってみるもんだなぁってよく思う。。
 
 私も雑貨好きだけれど、それほど詳しいわけでもなく、この年代のこんなものが高値がついているとか全然わからない。フランス人アーティスト”Raymond Savignac”『レイモン サヴィニャック』の作品は人気でどれもいい値段がついている。どれも特徴的だから一目でサヴィニャック作品だとわかりやすいけれど、でも中にはこれってサヴィニャックなの?ってものもあったりして。で、蚤の市で見つけてても買って帰らず、あとでサヴィニャックだったなんてことも。。蚤の市で5ユーロくらいだったのが日本で2万くらいで売られているのを見たときはショッキングだったなぁ。

2016/02/28

パリ時代のお客さん


 さて、今日はパリ時代からの付き合いのお客さんが来てくれた。出会った頃はお互い若くて独り身だった。そんな彼女も結婚し、今日は旦那さんと一緒に来てくれた。何か、不思議な感じだ。

 パリに暮らしている頃、メールも携帯電話もなかったから予約を入れてもらうとき、電話をしてもらっていた。緊急な時とかの連絡も家の電話に。もし、例えば電車が止まって遅れるって連絡ももらえない。それでも何とかなっていたんだからなぁ。。
 
 それに施術用の材料もいつも使うものはストックしてあったけれど、髪を真っ赤にしたいとか、ちょっと変わったことをするときは予約が入ってから材料の問屋に行って仕入れて来ていた。今考えると大変だけど、あの頃はそれすらも楽しかったなぁ。そのうち、問屋のおばさんと顔見知りになり、でも馴れ馴れしくもしてこない、そんなフランス人の店員さんとのやり取りが居心地がよかった。そしてパリ時代と変わらない、今の仕事の形態もやっぱり心地よい。

2016/02/27

ピアスの穴


 フランスでは、ほんの小さな頃にピアスを開ける子どもが多い。ほんの小さな頃とは生まれて間もなく、という頃だ。だから穴をあけた記憶もチクッと痛かったという記憶も全くないのだ。生まれてきた証にプレゼントしてあげたいんだ、と友達のIsabelleも言っていた。

 私も左右の耳に計7個のピアスを付けている。一時は10個以上のピアスの穴が開いていたけれど、合わなくて付けなくなったり、今も穴らしいものは開いているけれど付けていないのもあり、だから7個ほど。。そのうち何カ所かはパリで開けた。フランス人に開けてもらったってことだ。そこは『タトゥー』の店でついでにピアスの穴も開けている店だった。
 その頃、目の上、鼻、耳の軟骨、おへそ、至るところに開けるのが流行っていたけれど、痛いのもイヤだし、なかなか勇気が出ず、結局は耳の痛くない場所だけに。。
 それでも、友人の娘には「開け過ぎでしょ〜。日本人はそんなに開けてないよ〜、普通。。」と言われたけど、そんな娘っ子も今ではいっぱい穴を開けて、しかも舌にも開けているらしい。。今度会ったらツッコミ入れねば。

2016/02/26

老後


 今の時期、日本人は誰もが忙しい。俗に言う『年度末』だからだ。子どもがいる家では受験やら卒業式やらの学校行事もあるし、会社勤めの人は決算で忙しいだろうし、私たちみたいな職業の人たちは確定申告が待っている。面倒だけれどやらなきゃいけないし、でも他にもやらなきゃいけないことがあるし。。と思っているのは私だけではないはず。

 フランス人の友人がよくボヤく。「税金が高いのよね〜」と。昔、彼の給料明細を見たら「あら、けっこういいじゃない? って、よく見たら半分は税金だったのよ〜」なんて、フランス人の友人が笑いながら話していた。
 でもそのかわり、社会保障はきちっとしている。医療費も年金も手厚いと言われている。でも私たちと同年代以降の人たちが老後を迎えた頃には日本と同じく、老いた人がさらに増え、今と同じようにってこともなくなるのよ、きっと。。とフランス人の友達が言っていた。どこの国も同じ問題を抱えているのだ。
 ふ〜、とりあえず確定申告を早く終わらせよっと。。

2016/02/25

泡立ち


 フランス人は身体を洗うのにボトル入りのボディーソープを使う人が多い。せっけん派は少ない。私はせっけん派だからフランスを訪れる際は日本から持参する。ほんとはフランスの硬水に合う、フランスで作られたものを使うのがよいのだけれど、フランスのものは泡立ちも悪く、洗った気がしないのだ。と言っても、日本のせっけんを使ってもはじめは泡立ちが悪い。徐々に慣れていくけれど、その頃には逆にしっかり洗えすぎて、肌がバリバリになりがちだ。フランス滞在中、困ることのひとつだ。

 フランス人の友人に日本のせっけんを持って行くと喜ばれる。以前はせっけんは手を洗うだけのものって感じだった。でも最近は日本の上質のせっけんはフランス人にとっては若干、肌に強すぎだけれど用途によっては重宝されるのだ。裸足好きのフランス人の汚れきった足裏とかを洗うにはもってこいだ。でも、そんなせっけんたちも飽きやすいフランス人は最後まで使いきれず、放置されて干涸びたりしてしまっている。日本とフランスのせっけんのいちばんの違いは日本のは最後まで泡立ちがいいってこと。最後まで飽きないで使ってよ〜。

2016/02/24

白か黒、ゼロか百。


 今、ちまたでは不倫、不倫と騒ぎになっている。特に政治に関わる人がそんな問題を起こすと日本では許されない。もちろん、人としてどうかと思うけれど、ここまで大騒ぎになるのはいかがなものか。。

 フランスだったら? こんな騒ぎにはなってないよなぁ。少し前、フランスの大統領がそんな問題を起こしてた。ニュースやゴシップ誌は騒いでたけれど、世間の人は意外と冷静だった。パリの街頭インタビューを見たけれど「別にいいんじゃない、プライベートのことなんだから」っていう人が大多数。そう、これがフランス人。きちんと仕事するんだったら何したっていいんじゃない、っていう考え方がフランス人なのだ。一言で言うと『竹を割ったような性格』っていうのかなぁ。
 だから、フランス人との付き合いは楽だ。中途半端なことは考えなくていい。白か黒、ゼロか百だから。。

2016/02/23

大人っぽい子ども服


 フランスの子どもって何か大人っぽい子が多い。もちろん、日本人も他の国でも子どもはみんなかわいいんだけど。。何だろう、子どもっぽくない子が多いんだよなぁ、フランスには。

 フランスにはいろんな子ども服の店がけっこうあって、子どもっぽいものからモード寄りのものまであり、いろいろ選ぶことができる。大人以上に着るものによって雰囲気が変わる子どもたち。特に女の子は早くからファッションに興味があり、大人っぽい服が好きな子も多いから、途端に雰囲気が変わる。あ〜、そうだ。フランスの子ども服は色がシックなものも多い。もちろん、ピンクや水色なんかもあるけれど、子ども服なのに黒や茶色なんてのも当たり前。またそれを好み、似合ってしまうフランスの子どもたち。そうだなぁ、子供服を見に行っても、広げてみなければ大人服かと見紛うくらいだ。男の子は子どもっぽいんだけどなぁ。

2016/02/22

猫の日


 今日はどうやら猫の日らしい。いつからそうなったの? と思っているとエールフランスの掲示板に見つけたこんな記事。『8kg以下(バッグ、ケージ込み)の猫は機内にお持ち込みできます』と。ふと、思い出す。愛猫ポチはもちろん、そんなにコンパクトではなかったから無理だったけれど。。知り合いがエールフランンスに顔の利く人だったから、機内に一緒に入れたうえに格安の料金にしてもらえた。今、考えるとほんとに無事に帰って来れてよかったなぁ、とつくづく思う。

 そういえば、今まで何度も飛行機に乗っているけれど、動物連れの乗客に遭遇したことってないなぁ。長時間の飛行は動物たちには酷だから、どうしてもでなければ一緒に乗ることは躊躇われる。。ウチがポチを連れて帰ったのもどうしてもだったからだ。
 フランスで飼われている動物たちは日頃から電車に乗ったりバスに乗ったり、乗り物に慣れているから飛行機に乗っても大丈夫そうだなぁ。ポチは初めてバスに乗ったとき、ビビっておしっこを漏らしてしまった。。はは、懐かしい。

2016/02/21

旅ノート


 私は旅に出る前に旅ノートを作る。出発時間やパスポート番号などを書き留めておいたり、お店情報とかどうしても買いたいものとかを書いておくと忘れなくてすむ。覚えているつもりでもバタバタしているときはつい忘れてしまうものだ。

 行き慣れたフランスへ行くときもそうする。予定や友達の連絡先などもノートにまとめておくと便利だ。取材とかに出かけるときはそのノートに書き込み、急に思いついたこともささっとそれに書くから、どのノートも途中のページからは殴り書きになってしまう。今でも時々、歴代のノートたちを出してきてはちょっとしたものを見つけるのが好きだ。自分で書いたにも関わらず、何が書かれているのかわからないものもあるけれど。。
 もちろん、ブラブラと歩いて撮った写真や記憶に残っているものも大事だけど、文字で残ったものも後で見ると何だか新鮮だ。
 今、旅ノートを作っている。この時間も楽しいんだな。

2016/02/20

パスポート


 何で免許証やパスポートに使われている写真はあんなに変なんだろう。。息子いわく、パスポート写真はまだマシらしい。いや〜、何度見ても笑える自分のパスポート写真。でも、今のパスポート写真はまだいいほうだ。ひとつ前のパスポート写真はひどかった。。更新してそのパスポートを受け取りに行ったとき、受付の女性にクスッとされた。「もっといい写真、あったんじゃない?」ほんと、なぞの中国人みたいな風貌で写っていた。。

 旅行に行ったとき、パスポートをどうしたらいいか困ってしまう。フランスでは友人宅に置いておけばよいけれど、ホテルだったらどうする? 高級ホテルだったらいいけれど、そうでなかったら置いておくのもちょっと不安。でも持ち歩くのもイヤだし。。パスポートって旅先でとってもジャマになるもの。でもパスポートがなければ海外には行けないし、戻っても来れない。以前のものよりも小さくはなった気がするけれど、もっと小さくならないかなぁ。でも、パスポートを見るとワクワクする。

2016/02/19

バックパッカー


 ついさっき、Aliceからメールが来た。少し前に結婚した彼と今、6,7ヶ月かけてアジアを旅しているらしい。Facebookでベトナムの写真をあげていたから旅していることは知っていたけれど、半年以上もかけてアジアをまわるとは思ってもいなかった。そして、5月頃に日本にやってくるらしい。きゃ〜、楽しみ〜。

 フランス人ってこんな感じだな。旅好きが多いから、こんなふうに長い時間をかけて世界中を旅する、いわゆるバックパッカーが多い。カップルでのことも多く、ふたりで大きなバックパックを背負って旅している。なかなかタフなのだ、フランス人は。そして好奇心旺盛で案外誰とでも仲良くなれる素質を持っているから、どこへ行っても楽しめる。ふと、ふたりが今頃どこかの町でそこで暮らす人たちと仲良くなっている、そんな姿が目に浮かんだ。あ〜、5月に会えるのが楽しみだ。

2016/02/18

スーツケース


 旅に出るときに持って行く大きなスーツケース。一番はじめに買ったスーツケースはそれだけで重くて見るからに頑丈そうなもの。暗証番号もついている、いわゆる普通のスーツケースだった。まさかこんなものがなくなったり、壊されたりするなんてないだろうと思っていたけれどあの頃は、スーツケースは失くなるのも壊されて中が荒らされるのも日常茶飯事だった。。

 一時期、フランスの空港内で荷物の盗難が頻発していた。一体、誰が? って。。疑いようもなく空港内で働く人たちがちょいちょい盗んでいて、ニュースになっていた。あの頃、よく言っていたのは日本人が持っているスーツケースはいいものだから、すぐわかって狙いやすいと。。で、狙われないようにと一番はじめに買ったスーツケースはどこのブランドなのかわからないような代物。でも、これがなぜだかやっぱり頑丈で長持ちしている。そのうち、この盗難騒ぎも終結していてスーツケースが壊されるって噂も聞かなくなった。今はそこまで気を遣わなくてもいいし、そのスーツケースはまったく使ってないんだけど捨てられないなぁ。。 

2016/02/17

NOVA


 パリに暮らしている頃、よくラジオを聞いていた。フランス語の勉強のためでもあったけれど、最新の音楽も流れていたからよく聴いていたのだ。フランスのCDショップにはいつ出たかわからないような古いCDが並んでいて、だからラジオから流れてくる最新の音楽がうれしかった。これは大袈裟でなく、ほんとの話だ。今はインターネットで新しい曲が聞けるから便利だなぁ。

 よく聞いていたのは”NOVA”(ノヴァ)という局。ちょっとお洒落な感じの音楽が流れていた。そのうち、毎週刊行される”NOVA”という情報誌が合わせて出るようになった。以前あった『ぴあ』のようなものだ。でも、ぴあよりもっとファッション性があり、そして安価だったこともあり、ついつい買ってしまっていた。向こうで買った雑誌は何だか捨てれず、未だにすべて取ってある。船便で送った荷物の中に入れて送ったのだけれど、なぜ持って帰ったのか。。小さな段ボール1箱分はある。。わら半紙みたいな紙質でこれもまた、好きすぎて捨てられない理由。。

2016/02/16

雑誌の『パリ特集』


 春先になるといろんな雑誌で旅行特集が組まれる。その中でも必ず『パリ特集』をやる雑誌が数冊あって、取り立てて変わったことをやってはくれないのだけれど、つい買ってしまう。だからといって出ているものをすべて買うわけではなく、選ぶ基準はいろいろある。まず、写真。やっぱり写真がよいものがいい。そして偏っていない内容。食べることは好きだけど、レストラン特集ってだけでは惹かれないし。。

 ちょっと前に出た雑誌もちょっと大人な女子向けのパリ特集。フランス人の暮らしやフランス人のあれこれに日本人は興味津々だ。私もちょっと楽しみにしていた。でもやっぱり、そういう紙面に出てくる人はおしゃれで仕事もバリバリこなしてステキすぎ。もちろん、ステキなのはいいし、そんな人の生活を覗き見してみたい気持ちはわかる。でも、フランス人の友人たちはそんな生活を送ってもいないし、なんて言うかもっと地味だ。。
 だからもっとリアルでいいんだけどなぁ。。何度も言って悪いけれど、フランス人、そんなにおしゃれな人ばっかじゃないんだけどなぁ。。

2016/02/15

空港


 空港のあの雰囲気が好きだ。これから旅に出る感じや旅先から戻って来て楽しげだけどちょっと疲れた様子の人々の集まる、そんな空港が。。
昔に比べるとずいぶん空港も変わったなぁ。どこの国の空港も暗くてどんよりしているイメージだったけれど、今は明るくて時間ギリギリまでウロウロしたい感じだ。最近は外貨を持っていなくてもカードで何でも買えちゃうから便利だし。。

 以前のフランスの空港も酷かった。。暗くて汚くて、ちょっとこわい感じ。荷物は肌身離さず持っていなくてはもちろんダメだし、ちょっと目を瞑るだけでもやばいって感じだった。それに至るところに喫煙場所があって空港内は煙かった。それくらい喫煙できるところがあったのにみんな、歩きタバコで空港内を歩き回り、そのうえポイ捨てする。っていうか、外じゃなくて屋内なんですけど。。

 

2016/02/14

バレンタインデー


 すっかり忘れていたけれど、今日はバレンタインデー。お客さんからお菓子をもらってバレンタインデーだということに気がついた。急いで夕方遅くに駅前の店に買いに行くとすごい人の群れでびっくりする。しかも、どこの店も安い値段のチョコなんて存在しない。高いチョコが飛ぶように売れている横で家族3人で食べられるおいしいものを探す。びっくりなのは和菓子を売る店でも『チョコまんじゅう』的なものが便乗で売られていて、だんだん何を買えばいいのかわからなくなってくる。
フランスではバレンタインに女子からチョコを贈るということはしないし、そんな風習があったとしてもきっとそんなに高いチョコは買わないだろうな。。お菓子作りが上手だから、きっと手作りチョコを作るだろうと思う。

 最近では日本でも増えている”Chocolaterie”『ショコラトゥリー』。フランスには軒並みあるチョコレート専門店だけど、日本ではまだまだ少ない。あるのはフランスの有名店だからとても敷居が高い。だって、フランスでも高い値段で売られているチョコが日本にやってきて一体いくらで店頭に並んでいるのか。。店に入りたくても買うこと前提でなければ入れない、そんな雰囲気を醸し出している『ショコラトゥリー』。まるで高級ブランドのショップのようだ。。

2016/02/13

読書家


 フランス人は本好きだ。友人にも読書家の人が多い。本屋さんでも座り込んで熱心に本を読む人を見かける。フランス人は日本のアニメやマンガが好きだけれど、実は日本の小説にも感心があり、実際に読んでいる人も多い。例えば『太宰治』とか『芥川龍之介』が好きなフランス人の友人と作品談義をしたこともある。日本語で読むわけではない友人が気に入っている箇所は案外、日本人が好きな箇所だったり、時には違っていたりでなかなか楽しい。

 読書家が多いからか、文章を書くのも好きなフランス人。メールや手紙に書かれている文も読みやすく、けっこう洒落ている。日本語よりも余分な言葉が少ないフランス語の言葉はストレートだ。ちょっとジョークも入りつつ、詩的であったり。。あーだこーだと書いた文章にはあまり説得力もなく、読むのも疲れてしまう。。フランス人とのメールのやり取りは端的に、がよい。フランス人の友人とのメールのやり取りは楽しい。

 

2016/02/12

おみやげ選び


 日本では旅に出るとおみやげを買って帰る習慣がある。友達や家族、はたまた自分にまで。それがあたり前のことになっているし、旅の楽しみでもある。


 フランスでもおみやげはたくさん売られているけれど、日本ほどではない。そういえば日本ではよくスーツケースを持った人の片手におみやげの入った紙袋が持たれているけれど、フランスではそうでもないな。箱入り菓子よりももっとコンパクトなおみやげを好む人が多いから、荷物の中に入れてしまうのだ。
 それにおみやげにはお菓子よりもお酒のほうがいいから、手で持って歩くには重いし、不便だし。。
   どちらにしてもおみやげ選びは楽しい。

2016/02/11

横断歩道


 それぞれの国によって習慣や決まりごとが違う。お国柄ってこともあるけれど、常識的
 にはどうなのって思うこともけっこうある。フランスだったら散歩中の犬のウンチをそのまま置いて行ったり、歩きタバコで吸い殻を道に捨てたり。。

 日本の田舎では車が通っていないにもかかわらず、信号ではみんな青になるまで待っている。でもフランスでは信号が赤でも歩行者は我がもの顔で渡っている。車を運転する人はそれが日常的なことだから、歩行者のことをいつも気にしている。だから、意外に危なくはない。
 そう考えると日本の田舎の横断歩道じゃないところを横切っているお年寄りは危ないなぁ。フランスのほうがまだマシなのかも。。

2016/02/10

果物好き


 日本では食後に果物を食べるとき、丁寧に切って出されることが多い。りんごはきれいに皮が剥かれ、家によっては大きな柑橘系の果物の皮まで取ってテーブルに出される。私は面倒だからそこまではしないし、食べられるものは皮付きで食べてしまうから、最近はどの果物でも食べようと思えば何でも食べられる気がしてきた。

 フランスでは小さな子供でも果物を食べたいときに自分の食べたい分だけ器用に果物ナイフで切って食べる。フランスの子供たちは果物が大好きだ。庭の木には果物がなり、Marchéにはたくさんの果物が並ぶ。果物が嫌いなフランスの子供たちを見たことがない。

2016/02/09

乗り心地


 パリにはバスがたくさん走っている。町の中を走る路線バスはもちろん、高速バスも走っていて、旅に出るとき、どんな交通手段を使うか選ぶことができるのはやはり、観光都市だからだ。 
 破格の格安ツアーでなければやはり、どの交通手段よりも安い高速バス。私も一度だけだけど、パリからロンドンに高速バスで行ったことがある。バスが故障して散々な目に合ったけれど、案外楽しかったバスの旅。TGVも快適だけど、安さで言えばバスもいい。危険もあまり感じず、荷物がなくなる心配もあまりない。そう考えると、やっぱりメトロの乗り心地の悪さはダントツだな。。

2016/02/08

アルファベットとローマ字


 フランスで目に入るいろんな場所に書かれた文字。文字の形、バランス、色合い、どれをとってもいいなと思うことが多い。アルファベットがかっこよく見えやすいのか何なのか。。それは公共の場所であってもおしゃれに興味のないおじさんの店でも。。  
 そんな文字の写真を見ていると平仮名でそんな風にならないものかとよく考える。名刺やショップカードのデザインを考えるときもそうだ。で、考えるうちにやっぱり様になるアルファベットで作ってしまうのだ。
 
 フランス語読みとローマ字の発言は違う。”R”は発音が特殊で日本語にはない発音。だから息子の名前の”Rintaro”はフランス語では日本語のように発音せず、友人たちはよく”Lintaro”と書いてくる。まぁ、訂正するのも何だからいいんだけど。。

2016/02/07

寝かせる


 以前、私たちがフランスで買ってきたボルドーのワインがまだ実家にあるらしい。と、いうわけで今晩飲む。日本では最近、フランスのワインよりチリのワインが飲まれているらしい。。
 
 フランスに行くと必ず、ワインを買って帰る。割れないようにタオルや服に包んでスーツケースに入れる。何年も寝かせるつもりはないんだけど、もったいなくて飲めなくて、いつの間にか何年も寝かせていることになる。ワインセラーがあればいいんだけど、ないときの保管は難しい。なるべく冷暗所。そして、ボトルは立ててはいけない。
   そして、コルクは崩れやすいから。。慎重に開けなければ。。

2016/02/06

ハイキング



 山も海も、とにかく自然が大好きなフランス人。それは私たちが想像する以上の好きさ加減だ。運動のイメージのないフランス人だけど自然のイメージはかなりある。アクティブっていうか、ヴァカンス=自然っていう図式は出来上がっていて、町へ行くより自然の中で過ごす休みの方が好きなのだ。

 だからなのか、荷物が身軽な遠くの他国へ行くよりフランス国内を旅する方が好きな人が多い。もし、海外へ行くときも自然は外せない。だからちょっと歩ける服やスニーカーを持って行く。夏なら水着。リュックサックも必需品で旅というより、まるでハイキングに出かけるという感じだ。身軽でいい。

2016/02/05

ボロボロの免許証



 今日は久しぶりに車を運転してみる。20年近く運転してなくてちょっと不安だったけれど、別にどうってこともなく、案外普通に乗ることができた。でも、サイドブレーキがどこにあるのかわからず、困った。。感覚はしばらく乗ってなくても変わらないけど、車は変わってしまうんだな。

 フランスで車を運転するとき、国際免許を日本で取得して行く。たったそれだけで運転できるなんて何だか不思議だけど、左、右走行は違えど車を運転するってことに変わりはない。恐れず思いきりよく運転ができれば大丈夫だ。
 そういえば、フランスの免許証って以前は紙切れだった。友人に見せてもらうと、えっ、ボロボロじゃん?って感じだったけれど。。今は日本の免許証みたいなカードタイプらしい。。

2016/02/04

路面電車


 私が生まれた町には路面電車が走っている。小さい頃から乗るのも眺めるのも大好きだった。久しぶりに路面電車を見ると何だか落ち着く。 
 
 フランスにも路面電車が走っている。パリ郊外にも地方にも至る町で。路面電車の走る町はのんびりとしていてあったかく感じる。パリ郊外の路面電車は環状線になっていて、まるで山の手線のような感じ。乗り継げば一周できるし、便利な路面電車。いろんな町にあるといいな。

2016/02/03

運転が達者


 パリに暮らしている頃、よく車を借りて旅に出た。フランスではほとんどの車がマニュアル車だ。燃費がよいという理由らしい。私が免許を取ったときはオートマ限定はなかったから、マニュアル車で免許を取ったし、フランスでも何の問題もなかった。それどころか運転好きだったから運転するのが苦ではなかった。

 フランス人の運転の豪快さ、縦列駐車の凄まじさは何度かこのブログでも書いた。いい意味でも悪い意味でもフランス人の特技は車の運転、と言っても過言ではない。町で見かける運転者も友人のほとんども運転が達者だ。え〜、運転が苦手なフランス人だっているんじゃないの?そんなの当たり前じゃない〜、って言われそうだけど。。でもフランス人の見事な運転さばきを目の当たりにすると、私の言っていることも十分わかってもらえると思う。。

 さて、ある友人は子どもを病院に連れて行くために、ひとりで運転して行くのがこわいからと言って私を隣りに乗せて、ものすごい剣幕でハンドルを握っていた。免許を取ってすぐだったからってこともあるだろうけれど。。今も日常的に車に乗っているけれど、未だに運転は好きじゃないらしい。フランスで鍛錬されてもダメな人はダメなんだなぁ。。

2016/02/02

ベッドメイキング


 フランスの写真を見ていたら、そうでもないところでも何だかおしゃれに見えてちょっとおかしい。例えば、フランスのホテル。なるだけ安くて、でもあんまり汚くないところを探すとやっぱりそこそこのホテルになる。掃除が行き届いてなかったり、シャワーカーテンが汚れていたり。。そんなホテルでも写真で見ると、あらま不思議、ステキなホテルに見える。

 実際に見るとあれ?と思うようなホテルもいっぱいあるけれど、どこも共通していることがある。ベッドのシーツはぱりっとしていて気持ちがいい。フランス人はベッドメイキングが上手だ。そういえば、フランス人の家のベッドシーツもホテルほどピシッとはしてないけれど、でもシーツ替えの手順はホテルとおんなじだ。
 でもきれいなのははじめだけ。。毎日替えてくれる人は家には居らず、だからフランス人らしく、すぐにぐちゃっとなっちゃってるけどね。。

 

2016/02/01

テントに寝袋


 友人Marieの子どもたちは小さい頃からボーイスカウトの活動をしている。夏になると一ヶ月ほど子どもたちだけでキャンプ生活を送っていた。だから旅に出るときもみんな、テントと寝袋を持って行く。以前、ブログにも書いたけれどブルターニュのMarieの実家でテントを張って家族 3人で寝たことがある。庭とはいえ、けっこう広いし、ブルターニュは天気がコロコロ変わるし、眠りながらもちょっとこわかったような。。何かオオカミのような遠吠えも聞こえた気がした、そんなわけないんだけど。。

 さて、夏休みになるとMarieたちの家に子どもたちの友達が集まってくる。明るい時間にやって来て、もともと泊まるつもりだったのか帰るつもりだったのかはわからないけれど、いつの間にか夜は更け、気づくと眠る時間になっている。Marieたちの家は郊外に建つけっこうな広さの一軒家だからどうにでもなりそうなんだけど、子どもたちは庭にテントを張って寝始める。パリ郊外のお家の庭でテントに寝袋。。子どもたちはけっこう楽しそうだった。
 あっ、そういえばパリに暮らしていた頃、ある友人の家に泊まるとき、必ず寝袋を手渡されてた。狭い部屋でベッドがひとつしかなく、しかもお布団がなかったのだ。若かったなぁ。

2016/01/31

Canapé lit


 フランス人の友人の家に置かれているソファーは肘掛けソファーやそれとセットになった、かなり年季の入ったものをよく見かける。かなり年季って古いってことだけじゃなく、ちゃんと手入れされて大切にされているって意味だ。おじいちゃん、おばあちゃんから受け継いだものを布を張り替えたり、磨いたりして大事に使われている。友人Sophieの寝室に置かれた肘掛けソファーはナポレオン何世かの時代のものだと言っていた。ヴェルサイユ宮殿に置かれていてもわからないくらいくらいの豪奢な型の肘掛けソファー。こんなものが友人宅にはさりげなく置かれている。

 一方、よく目にするの”Canapé-lit”(カナッペ リ)。”Canapé”はソファー、”lit”はベッドという意味だから文字通り、ソファーベッドという意味だ。折りたたみのものもあれば、ぐいっと引き出すものもあれば多種多様だ。一般的なものよりもフランスの『カナッペ リ』は大きくて頑丈だ。それでも、毎日これを使っているとだんだん傾いてきたり、形が崩れていくから身体も痛くなる。便利だけどあまり身体にはよくない。。

 パリで最初に暮らしたアパートは家具付きだったけれど、それこそ100年以上も前のものが多く、そんなに長く在るってことなんだろうけれど、見た目も使い心地もどっしりしていた。私が使っていたベッドも木でできたマットの入っている部分が深く、上に装飾がせり出したような、そんなお姫様のベッドのようだった。心なしかサイズもちょっと小さかったかも。。昔の人用だから?

2016/01/30

カーテン


 フランスには日本のようなカーテンがない。窓を覆うように付けられた、そう普通のカーテンだ。もちろん、フランスでも家によっては長ーいカーテンが取り付けられているけれど、それはただの飾りだったりする。フランスのアパートによく見られる、ガラス部分にだけ付けられている布はカーテンとは言いがたく、反対側からは中が見えにくくなっているけれど、光は差し込んでくるし、こちらもカーテンとは言えない。

 フランスでは夜寝るとき、雨戸を閉める人が多い。フランスの雨戸は木製でブラインドのような横縞で少し光が入る構造になっている。この隙間がなければ閉めたときに真っ暗になってしまう。この斜めにうっすら光が入る感じが心地よい。寝室以外は少々明るくても問題なく、結局、どの部屋にもカーテンらしいカーテンはないのだ。
 
 さて、雨戸を閉めて窓を開けておくと風が通って気持ちがいい。夏はこうやって涼を取る。日本の網戸より、たぶん虫も入りづらくて風もよく通ると思う。

2016/01/29

旅支度


 海外でも国内でもどこへ行くにも、ギリギリじゃないとチケットを取らない我が家。取らないっていうか、取れないっていうか。。取れるんだけど、取れない。。取っちゃえばいいんだけど、3人の予定はなかなか調整しづらい。。

 旅に絶対持って行くものってあるだろうか。何度、旅支度をしても何を準備したらいいか考えてしまう。7泊だったら何枚上着を持って行こうか、洗濯は何回できるかな、と。。
でも天気にもよるし、そのうち移動はどれくらいだろうとか。。行く前からそんなに簡単に予定が組めないし。。というわけで、大目に持って行くのがよいのだけれど、荷物は簡素にしたい派。
 
 さて、フランスへ行くときに忘れてはいけないものがある。それはストールだったり、ニット帽だったり。季節を問わず、冷えることがあるから温度調節のできるストールがあると便利だ。ニット帽もそう。被ればあったかくもなるし、硬水で洗ってちょっと疲れてまとまらない髪を隠すのにちょうどいい。あと、サングラスは絶対だ。日射し対策にも、寝不足で疲れた顔も隠せる。と、まぁフランスだから必要ってわけでもないか。。
 

2016/01/28

土地名


 時間があるときに今、住所録を書き直している。そういえば最近はやっていなかったけれど、数年前までは毎年アドレス帳を書き直していた。なぜ?と言われると、なぜだろうと思ってしまうけれど。。だから、いつもはそんなに大したアドレス帳は買わないんだけど、今、書き直しているのはけっこう高いもので、だからなかなか書けずに取っておいたもの。スケジュール帳とおんなじでアドレス帳も新しくなると気分が一新されるのは私だけ?

 フランスの友人の住所も書き直している。パリやパリ郊外、地方都市では通り名がつけられていて、番地、通り名の順で住所が書かれてある。まさしく、ウチの名前 ”30, rue keller”は『30番地、ケレー通り』だ。
 でも、まわりに家なんか一軒もない、田舎の友達の実家の住所はまず番地がなく、通り名ではなく、そこの土地名みたいなのがつけられている。だから、それだけ書けばいいのだけど、誰がどうやってつけたのだろう? と不思議に思う。
 『土地名、郵便番号、町名 FRANCE』って順で書かれた住所。そんなの書かなくても名前だけで届きそうだよね、とIsabelleと笑って話したことがある。土地名には意味がなくても何か、愛着が湧くなぁ。

2016/01/27

シードル用カップ


 フランスではいろんなものを飲むことが多く、飲むものに合わせてグラスやカップも変えるからキッチンの棚にはたくさんのグラスたちが並んでいる。
アペリティフ用のグラス、シャンパーニュ、ワインは赤、白でグラスが違うし、アルコール度数の高いコニャックやカルヴァドス用の小さめグラスなど。
 ブルゴーニュやボルドーなど、産地ごとに適したグラスもあるし、水を飲むためのグラス、エスプレッソ、コーヒー、カフェオレなど、ほんとにたくさん種類がある。
 だから、フランスを訪れるとついつい欲しくなって買って来てしまう。相当な数のカップ、グラスが我が家にはあり、一度数えてみようと思っているのだけど、まだ実現していない。。
 フランスのものではないけれど、時々見かけるミントティー用のグラスも買って帰り、持って帰ってくるときに割れそうでこわいけれど、案外大丈夫だからつい買ってしまい、だんだん増えていく。

 そんな中でも特に活躍しているカップがシードル用カップ。陶器でできていて、ぱっと見はコーヒーカップみたい。コーヒー用よりも大きめで口の部分も広めだからスープや善哉を食べる時に使っている。この間、友人がせっかくシードルを持って来てくれたのに、シードル用カップ出すの忘れたなぁ。。

2016/01/26

共有トイレ


 我が家にはトイレがふたつある。一階と二階に一個ずつ。昔の一軒家には各階にトイレがあることが多かった。わざわざ降りたり上がったりしなくていいから便利だ。

 フランスの一軒家にもだいたい各階にトイレがある。友人の家を思い浮かべると、どの家もそうだ。広い家には寝室ごとに浴室とトイレがある。広い家だとトイレに行き着くまでに暗い所を通るから、ちょっとおっかなかったり、無造作に置かれたものにけつまづいたり。。だから、なるべく近くにトイレがあるといい。

 さて、フランスには部屋以外の共有場所にトイレのあるアパートもけっこうある。昔は共同トイレとして使われていたらしい。今でもあるにはあるだろうけれど、やっぱり部屋にトイレがないのは不便だ。以前にも書いたけれど、パリに暮らしていた頃暮らした、サンマルタン運河沿いのアパートにはもともとトイレがなかったらしい。各階の階段の途中にトイレがあった。何だかこわくて覗くことすらなかったけれど、時々流れる音がしていたから、その頃、トイレのない部屋もまだあったのかもしれない。大家さんには夜中にトイレに行くなら、共有のトイレに行けと言われていた。。いやだ〜、フランスのアパートの真っ暗な廊下にあるトイレなんて絶対行きたくない。。

2016/01/25

ショコラ ショウ


 今日、ちょっとした待ち時間に初めてのCaféでお茶してみる。寒さが続いたこんな日はちょっと甘いものが飲みたい。だから、甘そうな黒糖コーヒーを頼んでみた。でも、びっくりするくらい甘すぎて、飲みきるのが大変だった。まるで缶コーヒーの甘さ。。こういう甘いのじゃなくて。。

 フランスのCaféだったら、こんな季節にはもちろん“Chocolat chaud”(ショコラ ショウ)を頼む。いわゆる『ココア』だけど、フランスのそれは『ココア』っていうより『ホット チョコレート』だ。甘いんだけど、いいんだなぁ、この甘さが。フランスのCaféの『ショコラ ショウ』ではずれたことはない。どこで飲んでもおいしい。寒いとさらに美味しく感じる『ショコラ ショウ』はやっぱり、フランスで飲まないと美味しくない。あ〜、飲みたい〜!

2016/01/24

布団干し


 冬の晴れ間はうれしい。寒いうえ、曇っていたらげんなりする。最近は雪の日もあるからなかなか難しいけれど、晴れた冬の日にやりたいことは洗濯に散歩、それからひなたぼっこ。やりたいことはいろいろあるけれど、でも寒すぎてできないこともいっぱいある。それでも乾燥しているこの季節だから、晴れた日にお布団を干している家も多く見られる。

 フランス、特にパリでは洗濯物は外に干せないし、ましてやお布団を干している家なんかない。ベッド生活が普通だから、敷き布団は使わないし、掛け布団を干す、なんてこともしない。もちろん、シーツは洗うけれど何かすっきりしない。しかも、ベッドに誰でもかれでも乗っかるし、靴のまま乗っかるから、まぁ、きれいとは言い難い。そんなお布団をどうにもしないなんて。。
 そうは言っても案外、きれいなんじゃない?と思いきや、やっぱりそうでもないかも。。パリでダニに刺されること、何度も。。でも、泊まらせてもらってるんだから文句は言えない。。

2016/01/23

フランスの絵本


 息子がまた、一時休止していたフランス語を始めた。使っている本は相変わらず、私が最初に使っていた単語本。これ1冊覚えれば、何となくの単語は覚えられる。数字とか曜日とか、身体の部位だったり、よく使う動詞も少しだけ載っていて、私も当初、一生懸命覚えたなぁ。単語数もあまりなく、これを全部やりきるぞ〜、と目標を立てやすい。本が分厚かったり、使う頻度の少ない単語がたくさん載っているとだんだん飽きてくる。だから、いちばん最初に使う語学本は薄いのに限る。達成感が得られやすいのがいい。

 息子と一緒に本屋さんへ行くと、必ず、語学コーナーに行ってしまう。新刊がそんなにしょっちゅう出るわけもないのだけど、でも、つい見に行ってしまう。習慣っていうか、クセになっている感じだ。
 フランスへ行ってもそうだ。本屋さんの語学コーナーに行っては、何かないかなと見てしまう。フランスで買うなら、単語を覚えるための本は子ども用に限る。就学前の子どもたちが勉強するための絵本のような単語本はイラスト付きで覚えやすい。単語を書けるようにするにはひたすら暗記が一番だけど、なかなか覚えきれないときは子ども向けのこんなもので覚えるのがよい。今でも時々見たくなるから、すぐに手の届く棚に置いてある。

2016/01/22

パスポート


 息子は3歳のとき、初めてパスポートを持った。パリへ行くためだ。初めてのパスポートに載っている写真は小さくてかわいい。字が書けない息子に変わって私たちが署名し、何だかおもちゃのパスポートみたいでちょっと笑ってしまう。毎年スタンプが押され、あっという間に5年が経って、更新した。
8歳になった息子は自分で署名し、ちょっとはパスポートらしくなったけど、次の更新時期には中学生になっていて、この写真だときっと違いすぎるよね〜、なんて思ってたけれど、案外変わらないもんだなぁ、としみじみした。そして、今使っている3冊目の有効期限がもうすぐ切れてしまう。そっと写真を見てみるも、あどけない中学生だけれど、いや、それでも人間ってあまり変わらないもんだなぁ、とふと思う。。

 今日、4冊目のパスポートを作りに行った。まだそれでも、未成年者だから5年用パスポートしかできない。4冊目の一番最初のスタンプはさて、どこの国でしょう。ちなみに1冊目の初めてのスタンプは韓国だ。パリへ行く前にちょこっと立ち寄ったから。。息子の初海外は韓国。。

2016/01/21

Vin nature


 今日は昔からの友人がワインとシードル、それにつまみを持って遊びに来てくれた。ワインに詳しいのは飲むのが好きなうえにワインバーをやっているからなんだけど、おいしいワインはやっぱりいい。お酒が強くない私だけれど飲むのは好きだから、おいしいとつい、飲んでしまう。最近、日本では”Vin nature”(ヴァン ナチュール)が流行っている。自然な農法で育てた葡萄を自然な製法で作られたものなのだけど、飲みやすくやさしい味がする。最近ではフランスでも流行っているらしい。

 とにかく、フランス人はワインが大好きだからワインにはちょっとしたこだわりを持っている。高いからおいしい、古いからおいしいなんてそんなことは微塵も思ってなくて、自分がおいしいと感じるものがやっぱり一番。だから、みんなそれぞれ自分のお気に入りを持っていて必ずストックしておくのだ。フランスの友達んちで飲んだワインではずれたことはまずない。そして飲み頃の温度にはけっこう、うるさい。赤か白かロゼかによって冷やす温度に気をつけるのは当たり前。基本的には外の温度に合わせるのがいいと友人は口を揃えて言う。だから、Cave(カーヴ)がなければ、ほとんど室温のままで飲むことが多い。冷蔵庫に入れるならば、入れっぱなしはもちろんダメで飲む時間に合わせて入れておく。でも赤は冷やさないなぁ、フランス人は。。フランスと日本では気候が違うから同じようにはいかないけれど。。ま、あとは好みで。。私は冷え過ぎてるのは苦手だ。

2016/01/20

試食


 昨日、いわゆるデパ地下へ行った。ちょっとおいしいものが食べたくなったからなのだけど、いつ行っても何を買ったらいいか悩む。ぐるぐると店内を回り、思いあぐねていると、だいたい店員さんから声を掛けられる。そして、試食を勧められる。食べてみると何にするかの決め手にもなるし、食べたことのないものを食べられるってなかなか楽しい。

 フランスでも専門店やマルシェとかに行くと試食をさせてくれる。まずパリでは、買い物の際に興味を示したり、お店の人に話しかけたりすると買うことのほうが多いから、それならとお店の人も切り分けてくれて手渡してくれる。
 美味しいものが食べられるってやっぱり楽しい。あれもこれも買って帰りたいけれど、そうもいかない。国外に持ち出せるものには制限がある。友人のひとりは「絶対大丈夫よ〜。買って帰んなさいよ〜」なんて言うけど、いやいや、没収されるのもイヤだし、そもそも注意を受けるのもやだしね。。というわけで、滞在中は食べたいものは食べたいだけ、いや、それ以上に食べる。そしたら、帰る頃にはもう十分、って思うくらいになってる。でも、戻って来たらまた食べたくなっちゃうけどね。。

2016/01/19

職人さん


 やっぱり、雪が降った。この時期の雪はまぁ、当然なのだろう。ここを境にもっともっと寒くなる。1月生まれなのに寒いのは苦手だ。朝、起き上がるのがつらい。。誰もがそうなんだろうから仕方がないけれど、木造の一軒家だから余計に寒いのは否めない。朝、起きたとき、吐く息が白い。。

 フランスの一軒家も寒い。隙間だらけだし、石造りだったりするからやっぱり冷える。古いから仕方ないのだ。よく、いろんなところにガタがきて、修理を頼むことも多いらしい。壊れた箇所にもよるからいろんな職人さんがやってくるけれど、どこの職人さんも修理の依頼をしてから来てくれるまでに時間がかかると友人たちはぼやいていた。しかも、一度来てくれても次は約束通りに来なかったり、緊急事態でも融通をきかせてくれることもなく、なかなか完成しないと言っていた。とにかく、いつもこんな感じのフランス人。この寒さで暖房器具が壊れたら、フランスでだったら。。考えただけで、こわい。。
 

2016/01/18

集める


 私のフランス人の友人たちは何かと集めることが好きだ。先日、日本のテレビに『おもちゃ鑑定士』として登場したEricは昔のエールフランスグッズを集めている。それは古いポスターだったり、ショルダーバッグだったり、なぜか機体の一部の羽だったり、プロペラだったり。。かなりのコレクターだ。これだけではなく、Ericの家にはいろんなものが並ぶ。同じシリーズのアンティークの缶がずらーっと陳列されていたり、どこもかしこもにほしくなるものが置かれている。奥さんのSophieは手をモチーフにしたものを集めていて、家中に手が置かれていた。

 今は家を出ている娘のSauvaneはこの家の屋根裏に部屋があり、そこにはバンド活動をやっていた頃の名残のものが多く残されていて、お気に入りのアーティストたちのTシャツやポスターがたくさん貼られていた。Sauvaneもそうだけど、お兄ちゃんのNelsonも小さい頃からEricの影響か、マンガやアニメが大好きで部屋中にそんなものが満載だった。親子揃って集めるのが好きらしい。いろんなものが混在する家だけど、なぜか統一感があり、落ち着くんだなぁ。
 小さかった末っ子のLouもきっと何かを集めているはず。今度、Ericの家を訪れるのが楽しみだなぁ。

2016/01/17

同い年


 友人Marieとメールのやり取りをしてるとき、あれっと思った。「9月からDianeは大学に通ってるの?」と聞くと「まだよ。今年がBacなのよ」と。。

 あれ、そうだった。。冷静に考えると新学年の始まりは日本は4月でフランスは9月。でもひと学年の区切りは日本は4月2日から4月1日でフランスは1月1日から12月31日。ちょっとややこしい。そんなことも忘れて、息子と同い年のDianeはもうすでに大学に通っていると勘違いしていた。そうだった。。1月生まれのDianeは日本だったら同級生だけど、フランスだったら息子の方が一学年上になる。あ〜、息子のほうがちょっと年上なんだなと思ったらちょっとうれしくなった。わけわかんないけど。。

 さて、別の友人の息子はBacに合格してから3年間、何もしていなかった。やりたいことが見つからなかったらしい。それでも昨年から大学へ通い始めて道を模索している。
 飛び級や留年が当たり前のフランスだけど、こんな子たちの道があるって、それはそれでほっとする。

 

2016/01/16

語学本


 本屋さんに行って語学書が並ぶ棚を覗いてみる。他の言語よりも英語の本はびっくりするくらい多い。多すぎてこれじゃ、何をどう選んだらいいかわからない。見やすさ、難易度、目的別、選ぶ基準はたくさんある。フランス語はもちろん英語ほどではないけれど、いろんな語学書が出ている。文法書、仏検対策本、単語本、そしてけっこう多いのが会話集。この手のものはいろんなシチュエーションを想定していて、『駅で』『カフェで』『買い物のときに』などなど。親切な本には『学校で』『手続きに行った時』なんかもあり、こんな場合はこんな受け答え、というのが書いてある。
 でも当たり前だけど、同じシチュエーションになることはほとんどなく、本によっていろんな言い回しをしているから初心者の人はどれが一番いいんだろう、って思うだろう。中にはこんな表現あんまりしないよね、っていうものとか、参考書とかの決まり文句すぎる文章とかもあるけれど、それは仕方ないんだろうな。

 いろんな本の中に、えっ、というものもある。『フランス語で日記をかいてみよう』みたいなのも確か以前あった。日記すら書かない人が多いのに、ましてやフランス語なんて。。フランス語が難しいっていうより、書くことが浮かばなそう。。でも、語学はしゃべれると同時に書けたほうがよいし、書くことによって読めるようにもなるし、これはよいのかも。。あれ、中身は見たことがないけれど、書いたものは答えがなく、誰からもアドバイスを受けることができないんじゃ。。