2014/10/17

トキソプラズマ


 「誰かに預かってもらうか、あげるか、とにかく飼っちゃダメよ」国が変わればいろいろな違いに驚かされることもたくさんあるものだ。そんなことは百も承知ではあるけれど、でもこれを聞いた時はほんとにびっくりした。パリに暮らしていた頃、子供ができたことがわかると、フランス人の友達にこう言われたのだ。
 
 フランスでは、妊娠中、トキソプラズマの検査が何度もあった。感染すると胎児に影響がある感染症で、猫やきちんと加熱されていない肉から移ることが多いのだ。病院からも何度も言われた。友達からは洗いが十分でない生野菜もダメだと言われた。だから、レストランではサラダは頼んじゃいけないとも言われた。その頃、愛猫ポチと暮らしていた私は友達に「ポチと一緒にいちゃダメよ、早くどうにかしないと。最悪、捨てた方がいい」と何度も言われつつ、結局、ポチとはずっと一緒にいたのだけど。。
 
 その頃、日本に帰ってきて驚いたのは、そんなことは全く言ってなかったことだ。あんなに散々フランスでは言われ続けたのに、日本ではトキソプラズマを知らない人がほとんどだった。
 でも最近では、日本でもトキソプラズマの検査が重要だと言われているらしい。日本でもフランス人のように「猫を飼っていたら捨てなさい」と言われちゃうのかな。

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