2014/07/27

森の中のお屋敷


 友達 Marieと何度か訪れた、パリから1時間ほど離れた郊外の、まるで小さな美術館みたいな友人の家。
 
 大きな家の何部屋もある壁のところどころには、たくさんの壁画が、その他の壁には、実際に著名な画家が描いた絵画が飾られていた。聞くところによると、その友人の祖先は、誰もが知っている、政治家であり詩人でもあった有名な人であるらしい。友人が所有するこの屋敷は、国の文化財に指定されていて、子孫の役目としてここを守っているのだという。名前も場所も出さないという約束で取材させてもらった縁で仲良くなり、泊めてもらったこともある。普段はパリに住んでいるので、離れの家に暮らす雇い人がここを管理し、友人は週末になるとやってくるのだそうだ。何だか映画に出てきそうなそんな家の周りには、森はあっても民家はなく、夜は怖すぎて出ることができない。
 
 陽の高い時間にみんなで散策した時のこと。ハリネズミが道を歩いていた。野生のハリネズミを見たのは初めてだったけど、日本にも野生のハリネズミっているのかな。パリからそんなに遠くない場所なのに。

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