2014/11/24

ロンドン旅行


 パリに暮らしていた頃、ロンドンに何度も出かけた。いくつか理由はあったけれど、ロンドンは音楽の流行にも敏感だったし、マーケットで見つかる古着もパリのものに比べるとガツンと来るものが多くて、刺激にもなった。初めて行った時は東京からのひとり旅だったけど、二度目はパリから友達とだった。ちょうど、その時プロモーションで1番安かった、バスの旅を選んだ。夜、乗ったら朝着くっていう、いわゆる高速バスだ。今だったら、乗らないだろうから貴重な体験だな。

 ちょうど夏の終わり頃、もう朝晩はすっかり冷えてきた頃だった。ロンドン行きのバスに乗り込み、しばらく経った頃、何だか焦げくさいにおいがしてきた。その後すぐに、白い煙がバスの中に立ち込めてきた。車内は大騒ぎになり、バスは一時停車したのだけど、原因はエンジンの故障だったらしい。運転手さんが修理をし、しばらくすると出発する、と言う。替えのバスが来るわけでもなく、ロンドンよりはまだ近いパリに戻るわけでもなく、そのままロンドンに向かって出発となった。で、でも。。まだ少し煙は出ているし、焦げくさいにおいも相変わらず。窓を閉め切っていたら、くさいは煙たいはで、寝てもいられない。でも、初秋の風は骨身に染みる。もう、泣きそうなくらい、つらかった。そんな時、これまたすごいのがフランス人。ひとしきり文句を言った後は「しかたないじゃない」ってことで笑い飛ばしている。 お金返せ〜なんて言う人も無く、ありったけの服を着て、眠りについた。
 翌朝、みんな、疲れながらも笑顔でロンドンに降り立った。何か、大げさだけど、フランス人には、生命力を感じるのよねぇ。世界の終わりが来ても、フランス人だけは生き残りそうな気がする、マジで。。
 

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