2014/11/30

夜遊び


 何年か前に、まだ高校生だったXavierがだんだん夜遊びを覚え始めた。と言っても、平日は忙しいし、お金も限られた学生だ。週末、友達の家に遊びに行ったり、映画を観に行ったりと、かわいいもんだ。時々、みんなで食事に行ったりもするらしい。日曜日、閉まっているお店も多く、その頃住んでいた郊外あたりには、遊べるようなところはない。
 「どこに行ってるんだろうね」Marieにそう聞くと「シャンゼリゼらしいわよ」「えっ、あんなに観光客だらけで、物価が高いシャンゼリゼに?」
 週末でもお店が開いていて、高級店も多いけれど、学生が行くような手頃なものが買えるお店もあるのは知っている。クラブやライブハウスもあって、夜遊びするにはいい感じなのだ。ただ、Caféも高いし、お金が無ければ楽しくはない。きっと、友達や彼女とそこへ行くだけで楽しいんだろうな。
 
 小さい頃からXavierを知っているだけに、大人になったなぁ、としみじみ思っていたら「でも、まだまだ子供ね。彼女と出かけるのに、昨日、履いてた靴下を裏返して、また今日も履いて行ったんだから」とMarie。「えっ、他に靴下なかったの?」「あるわよ。よほど気に入っているのか、めんどくさいのか。意味わかんない」何でだったんだろう? 今はもう、すっかり大人になったXavier。きっと、そんなことはしてないと思うけど。。

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