2015/11/26

開かずの扉


 フランスの家やアパートを見て不思議に思う。ふたつと同じ窓や扉がない。古い家やアパートが多いから風合いも違うし、色を塗り替えたりしていくうちに同じ扉もだんだん違うものになっていくのだろう。同じアパート内の同じドアのはずが全くおんなじに見えない、そんなことも多い。

 フランスのドア、ああ見えてオートロックだ。木製だし、古いから案外簡単に壊せそうだけど、一回閉まってしまえばびくともしない。押しても引いても、だ。
 
 さて、開けるのにコツがいる窓や扉がフランスには多い、多すぎる。初めて訪れる家では開かないことも多い。初めてではない友人の家でも合鍵で入ろうとして、何度鍵を回しても開かず、途方に暮れたことも一度や二度ではない。。
 例えば、ドアノブをちょっと引っ張って浮かせて鍵を回すとか。。でもフランス人の友人は毎日のように開けていて、何ら特別のことと思っていないのだから「ちょっと開きにくいのよ」っていうアドバイスもないとくる。ほんとに冗談抜きで1時間くらい、開かない扉の前で悪戦苦闘したこともある。これじゃあ、泥棒も入りにくいよね、って思いたいけれど、それはそうでもないんだから。。

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