2015/07/14

7月14日


 さて、今頃フランスでは”Fête nationale française”(フェット ナショナル フランセーズ)『フランス革命記念日』のパレードや花火があちらこちらで行われているのだろう。一般的な呼び名は”Quatorze Juillet"(キャトーズ ジュイエ)。今日7月14日をフランス語で表すと、こうだ。フランス人はみな、こう呼ぶ。

 パリに暮らしていた頃、フランス革命の発端となった監獄襲撃事件のあったバスティーユ広場からほど近いところに住んでいた。今日はこの広場に人々がどんどん集まってくる。あの頃は近くにいたのに人が多すぎて出るに出れず、テレビでその模様を見ることがほとんどだった。

 初めてパリへ訪れたときのバスティーユの印象はあまりよくなかった。ガイドブックを頼りにメトロに乗ってバスティーユまでやって来た。出口がたくさんあって、どこに出るのかわからなかったけれど、とにかく地上に出てみると大きな広場から見えたのはキラキラとした”L'Opéra de la Bastille”『オペラ バスティーユ』。その大きな劇場とフランス革命記念の塔の周りをグルグルと走る車、車、車。一気に目が回って、ここだけの話、すぐに引き返してしまったのだ。あ〜、あんまり好きじゃないな、と思っていたのに、結局はずっと住んでいた。今でもメトロの駅構内は好きじゃないけど一番線のホームはほんの少し地上に出ていて何だか好きだ。

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