2014/06/14

メトロの切符


 フランスから戻ってくると、あぁ、また持って帰っちゃったと思うものがたくさんある。荷物になるのはわかってるんだけど、つい、というか一度持って帰ってしまい、何だかコレクターのようになってしまう。

 その中のひとつが、メトロの切符。お得な定期券、一ヶ月、一週間のものや、一日乗車券っていうのもある。たくさん歩くから一日乗車券って感じでもないし、月曜にしか買えない一週間のものよりも、カルネのほうが便利な時はこちらにする。カルネとは10枚分の料金でプラス2枚分くらいお得な切符のこと。我が家の棚に飾ってあるアンティークの缶の中には、未だに捨てられない切符やら定期やらがぎっちり詰まっている。
 
 パリの我が家、Marieの家はその頃、パリ北西部の郊外にあった。パリと言ってしまうほど目と鼻の先にあるのだが、それでもやっぱり郊外、電車賃もちょっと高くなる。
 パリからのカルネを買い、明日からしばらく地方へ行くことになった前の日。小さい息子を連れて家路へ急いでいた。郊外の電車は本数も少なく、行き先によっては通過してしまう駅もあるので、夜遅くの帰宅は気をつけなければならない。もうすぐ発車する電車を見つけたけど、切符がない。迷ったが、乗ってしまった。郊外型電車SNCFは改札口がないかわりに、刻印機に切符を通さなくてはならない。さて、夜も遅いし、コントロールの人もいないだろうと高をくくっていたけど、こんな時に限っているんだなぁ。その後、どんないい訳もフランス語がわからないフリも通じず、悲しいけど、高い罰金を払い。。今はSUICAみたいなNAVIGOが便利で使っているから、もう二度とこんなことはないな、うん、反省。。

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