2014/06/28

丸焼き


 出されたものは美味しくいただく、それが我が家の流儀だ。なんて、そんな大げさなことではなく、一生懸命作ってくれたものは一生懸命食べたい、ただそれだけだ。フランスの友達の家で出してくれた料理を思い出してみる。どれもこれもおいしいものばかりだった。なかなか日本では食べられないものも、振る舞ってもらった。

 フランス人は何とかの丸焼きが好きだ。Marchéや専門店には軒先でPoulet rôti(プレ ロティ)『鶏の丸焼き』がくるくる回っているし、鶏を一羽買ってきてオーブンで焼くこともしばしばだ。鶏は普段から食べているし、おいしくいただいちゃう。でも、普段食べないものはちょっと緊張する。
 初めてLapin(ラパン)『ウサギ』の料理を食べた時はどきどきした。言われなければそれがウサギだとはわからないぐらいだった。でも、友達の家でうずらの丸焼きが出された時は絶句した。一匹丸ごと焼かれているのだ。それを頭からパクりといっちゃうらしい。いやいや、ほんとにそのままの姿を見ちゃうと、どうしても手が出ない。頭からパクリなんて嫌すぎる。。結局、切り分けてもらって、これまたどきどきしながら、食べた。でも、思ったよりもおいしくて、ほっとした。あっ、頭は食べてないけど。
 
 NormandieのagnèsとAlinの家に行った時、庭でくるくる回っていた鶏を見た時も衝撃だった。庭で焼かれているのを見たのも初めてだったし、何より、Alinたちが飼っている、さっきまで庭を駆け回っていた鶏なのだ。でもこれが生きるってことなんだよね。。
 これが、これまでで一番美味しかった、鶏の丸焼き。

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