2014/06/11

ぴかぴかのお皿


 さて、前回書いたムール貝は、ブイヤベースやワイン蒸しだったりすると、やっぱりスープも飲みたくなる。そんな時、便利なのは殻だ。殻をスプーンに見立て、スープをすくって飲むのだ。こうやって飲んだ方がおいしく感じられるから不思議だ。
 
 フランス人の友達と食事をする時、感心することがある。彼らが食事を終えたお皿は、あれ、今から食べ始めるの?と思うくらい、ぴかぴかだ。サラダのドレッシングもお肉にかかっていたソースも、ぜーんぶきれいになくなっている。そのためにバゲットがあると言っても過言ではない。もちろん、私たちだって、バゲットでドレッシングやソースを拭い取って食べるとおいしいのは知っているし、そうやって食べているけど、フランス人はそれが使命だと言わんばかりの勢いなのだ。その迫力と言ったら。。
 まぁ、ちょっと大げさだが、こうなってくるとバゲットが腹を満たすためなのか、はたまたお皿をきれいにするためなのか、わからなくなってくる。友達のEricは、ここまでぴかぴかにしないと食べ終えた気がしないと言っていた。

 日本でここまでやると、若干、引かれるが、フランスでは美味しく頂くためのマナーだと思う、たぶん。後片付けも楽になってエコだし、残さず食べるってことだし、いいことづくしなのかも。

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