2015/12/23

Navet


 年末は何かと忙しい。仕事もそうだけど、あれも片付けなきゃ、あ〜、宅急便が来た〜とか、何だかバタバタする。寒いから身体もテキパキと動きにくいのかも。。特に朝なんて何度も目覚ましを止め、何度寝でもできてしまう。寒いから〜、と言っても零度を下回るわけでもなく、まだ真冬でもないのだけれど。。

 パリに暮らしている頃のことだ。ある年の年末は、ほんとに凍えるかと思ったくらいの寒さだった。マイナス20℃とかそんな感じだった。経験したことのない寒さ。雪も降っているから体感温度はもっとだったと思う。パリの冬は厳しいけれど、ここまでの寒さは初めてだった。
 
 フランスの寒い冬には“Pot-au-feu”(ポトフ)。肉と野菜をとろ火で煮込んだ料理のことだ。”Pot”は『鍋』という意味で”feu”は火だから、『火にかけた鍋』という意味になる。味がしっかり出たスープと肉や野菜は別皿に盛る。同じ鍋で作ったのに別々で食すなんて。。肉と野菜はマスタードを付けながらだから、ちょっとおでんぽい。でも残ったスープにごはんとチーズを入れてリゾットにしたりするのは、ちょっと鍋っぽい。あ〜、書いてたら何だか食べたくなってきた。。
 フランス人に日本の冬の代表料理を聞かれて「鍋だよ」って言うと「え〜、Navet?」と言われる。”Navet”(ナベ)とは野菜の『かぶ』って意味。ここから『鍋』についてお決まりの説明が始まる。

 

 


 

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