2016/01/30

カーテン


 フランスには日本のようなカーテンがない。窓を覆うように付けられた、そう普通のカーテンだ。もちろん、フランスでも家によっては長ーいカーテンが取り付けられているけれど、それはただの飾りだったりする。フランスのアパートによく見られる、ガラス部分にだけ付けられている布はカーテンとは言いがたく、反対側からは中が見えにくくなっているけれど、光は差し込んでくるし、こちらもカーテンとは言えない。

 フランスでは夜寝るとき、雨戸を閉める人が多い。フランスの雨戸は木製でブラインドのような横縞で少し光が入る構造になっている。この隙間がなければ閉めたときに真っ暗になってしまう。この斜めにうっすら光が入る感じが心地よい。寝室以外は少々明るくても問題なく、結局、どの部屋にもカーテンらしいカーテンはないのだ。
 
 さて、雨戸を閉めて窓を開けておくと風が通って気持ちがいい。夏はこうやって涼を取る。日本の網戸より、たぶん虫も入りづらくて風もよく通ると思う。

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