2014/12/04

エレベーター


 そうそう、フランスのエレベーターは古くて狭い。人が2人、3人でもういっぱい、なんてエレベーターも少なくない。 
 
 初めてパリを訪れた時、知っているパリはテレビやガイドブックに載っている、それがパリだった。だから、どんなエレベーターがあるかなんて知らなくて当然だ、と思う。だって、そんなこと書かれてなかったもん。
 そう、古くて狭くても、日本によくある形態のエレベーターなら問題はない。でも、フランス映画とかに出てくる、内側に格子の扉があって、外側に本来の扉があるタイプ。 まず、手で内側の格子の扉を閉めると、自動的に外側の扉を閉めるやつだ。こんなエレベーター、日本では見たことも乗ったこともなかった。

 ある時、このタイプのエレベーターに乗った。格子の扉を閉めると、外側の扉が閉まりエレベーターが動き出した。けど、途中で止まってしまった、次の階にたどり着く手前でだ。何が何だかわからず、どうしたらいいかもわからない。途方にくれていたら、外側の扉がかすかに開いた。外には誰かが。。「格子の扉をきちんと閉めてみて」言われるとおり閉め直すと、外側の扉も閉まり、動き出した。閉めたつもりがちゃんと閉まってなかったらしい。そうなると、ふつうは動かないらしいのだけど、何だか中途半端に閉まったような、閉まってないような。。で、動いたはいいけど、途中で止まったらしい。長時間、閉じ込められてしまったらどうしようと、ちょっとパニクった。無事脱出できてよかった〜。誰も来なかったらと。。想像しただけで、恐ろしや、恐ろしや。

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