2014/04/08

パリでのこわい思い出

 
 Frites(フリット)は、フランスでは至るところで食べられている。前回書いたグレックサンドにも付いているし、レストランの付け合わせやCaféでは堂々とメニューにあるし、家での食事でもよく食べられる。冷凍で常備している家庭も多い。今、日本でも流行っている油を使わないノンフライヤーもあるが、少し前までは油を入れて揚げるものが主流だった。油をいれて温度を合わせ、冷凍Fritesを入れてふたを閉めるだけで、揚げたてが手軽に食べられる。
 ある時、友達の家に泊まり、翌朝、友達夫婦は仕事があって早くに出かけるという。友だちに「少しのんびりしていけば。できたら、子どもたちとお昼、食べて行って」と言われた。息子も遊び足りなそう。ということで、私たちはしばらく残り、友達の子どもたちとお昼ごはんを食べてから、家を出ることにした。
 パスタを作っていると、子どもたちがFritesが食べたいと言う。機器をセットし、コンセントに挿してくれたが、油が入っていなかったみたいだ。変な匂いがするなと思い、ふたを開けると火を噴いた。天井近くまで火が上がり、びっくり。子どもたちが水を入れようとしたが、「きゃ~、やめて~」大変なことになるところだった。ふたを閉めて、コンセントから引き抜き、鎮火した。一大事になるところだった。。
 
 あとで聞くと、ヨーロッパ各地で事故や火事になり、問題になっていたらしい。友だちからは、「何もなくてよかった」と何度も言われ、私は子どもたちに何もなくてよかったと青ざめた。パリでの一番のこわい思い出だ。

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