フランスの猫は、日本の猫よりもしっぽが長く、身体も大きい。我が家のポチも大きかった。拾った当初は小さくて全然太っていなかったのに、みるみるうちにまるまると大きくなっていった。
パリに暮らしている頃、結石を患ってからは病院の療養食を長年食べていた。途中からは、それにダイエット食も混ぜて食べていた。動物病院の先生は毎回「これを続ければ1年で痩せられるよ」と言い続けたのだけど、ポチは一向に痩せなかった。それでも長い年月を経てやっと数キロ痩せたのに、高齢になるとみるみる痩せてしまって、無駄な贅肉が取れて現れた脚の長さにびっくりした。
ポチはもともと、フランスの猫だったわけだから、日本語なんてわからなかったはず。そう考えると、はじめは私が言っていることなど通じてなかったのかも。。まぁ、言葉がわかっていたかどうかはわからないけど。。
ポチは名前を呼ぶと、犬みたいにこちらにやって来ていた。”ポ”の一言だけで耳がぴくっと動いていた。何度もやってみたけど、他の言葉では反応しない。それにフランス人には敏感だった。フランス人の友達が来ると、何だかそわそわしてうれしそうだった。何かを感じていたのか、それともフランス語になつかしさを感じていたのかも。
Marieの家にはDomino(ドミノ)という猫が気ままに暮らしていた。普段は外をウロウロしていてお腹が空くと帰ってくる。Marieが留守の時はごはんをあげたりしていたのに、ほとんど知らんぷり。でもきっと、日本語で話しかけてもわからなかったのかも、と今になって思う。どうだろう。
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