2014/11/27

たばことマナー


 フランス人女性にとって、切っても切れないものって言えば、煙草だろう。ほとんどのフランス人女性は一度は吸ったことがあるんじゃないかと思う。私の友達もみんなそうだ。やめた友達、普段は吸わないけど飲むときだけ吸うとか、みんな様々だ。
 
 フランスの分煙はだいぶ進んだけれど、ひと昔前までは町行く人みんな、歩き煙草でポイポイ、道に吸い殻を捨てる。それが日常の行為なわけだから、誰も疑問に思わず、ポイポイ捨てる。今考えると異常な行動だけど、多数派なほうが普通だと思っていたのだから、変な話だと思う。
 まぁ、それは置いといて、これまた変なことは、全く知らない人に「たばこ1本ちょうだい」と言うことだ。町を歩いている時でも、Caféのテラスでくつろいでいる時でも、いつなんどきでも、たばこをせがまれる。これまたみんな、これを断らない。言われるがままに1本、差し出す。
 ずいぶん前から、日本よりはるかにたばこ代も高かった。でも、何だろう。マナーというのか、習慣とでもいうのか、断る人はほとんどいないのだ。ほんとに不思議だ。納得いかないのは、高校生が「たばこ、ちょうだい」と言ってきて、それを断ると文句を言うことだ。文句言われる筋合いはない、と思うんだけどな。
 
 もう、すっかりやめてしまったから、今の現状はわからないけど、どんどん値上がりするたばこ代にビビってか、ちょっとずつ、ちょうだいって言うフランス人も減ってはきてたなぁ。
 ちなみに、フィルターのないたばこと巻きたばこ、メンソールのたばこはいらない、って断ってくる。何だ、なんだ、図々しい。

Aucun commentaire:

Enregistrer un commentaire