2014/11/29

Guinguette


 パリで暮らしていた頃、ライブによく出かけた。パリは箱自体が小さく、臨場感が感じられるし、大好きなアーティストが間近で見られて、断然、お得感がある。
 
 毎回、今回が最後、最後と言われるローリングストーンズの野外ライブが行われると聞いて、日本ならチケットも入手困難だけどパリなら何とか行けるかも、と思いたった。その頃、やっぱり、日本に比べてチケット代は安かったけれど、さすが大御所、350F(フラン)ぐらいだったような。。それでも、日本円で6000円ぐらいだから安い。
 まず、びっくりしたのは前座がボンジョヴィだったことだ。もう、その時すでに中堅の域に入っていたボンジョヴィが、数曲歌っただけで引っ込んでしまった。野外だったこともあり、ノリノリで踊りまくる人あり〜の、寝っ転がってみてる人あり〜ので、楽しいライブだった。
 その頃、まぁ、それ以降もフランス人の好きな音楽はテクノが群を抜いていて、パラパラを彷彿させる踊りでギョッとさせられたこと、幾度もあり。フランス人は踊ることが大好きなのだ。
 夏祭りでもダンス会場を設け、老若男女、輪になって踊っていた。パリ郊外、マルヌ川の畔のレストランが、休日や夏の夜限定で、生演奏も楽しむことができるGuinguette(ガンゲット)『ダンスホール』に早変わりする。これ、けっこう、人気がある。
 
 何年も前のことだけど、知り合いが主催するパーティーに友達と連れだって行ったことがある。郊外のモロッコ料理店のダンスパーティーで、若い人から老夫婦、様々な人の集いだった。クスクスを食べている途中でも、音楽が流れ始めるとムクッと立ち上がり、踊り始める。かなり、不思議な空間だったな。
 

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