2014/05/02

EGOÏSTE


 3年前のちょうど今頃だ、待ちに待ったEGOÏSTE(エゴイスト)16号が出ると聞いたのは。1977年に創刊されてから、現在まで刊行されたのはたった16号。いつ出るのか、どんなアーティストたちが参加するのか、何も知らされず突然、発売される。

 初めてEGOÏSTEを知ったのは20年以上前、もうすでに12号となっていた。EGOÏSTEとは、大きさ30×40センチ、ページ数120ほどのちょっとした写真集といった感じの書籍だ。この号は2冊組だったので、超お買い得だったわけだ。でも、その頃の私には、ちょっと勇気のいる買いもので、買おうかどうしようか躊躇っていると、友人たちがパリへ旅立つ私に餞別として贈ってくれたのだ。あれ、これからパリへ行くのに〜とツッコミたくなったが、もちろん、今も大事にしている。200F(フラン)といえばその頃、1F 20円もしなかったはず。えっ、いくら? もちろん、日本で売っていたものは貴重で高かった。その号もRichard Avedon、Karl Lagerfeld、Françoise Sagan、豪華な面々が名を連ねていた。
 
 そして3年前。16号が発売されると聞いた私は、フォトグラファーのDanielに早速メールを送った。パリ中、探して探して、探しまわってくれたが、どの書店も写真専門店も予約がいっぱいだった。。幻と消えたEGOÏSTE。。昨日、Yannick Noahのことを書いて思い出したのだ。私が持っている号の表紙は、往年のスターだったころの全裸のYannick Noahだった。あの頃はかっこよかったなぁ。

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