2015/09/16

真似っこ


 よく考えてみるとフランスと日本ではいろんなものが違う。例えば、家も玄関の扉もシンクの高さもちょっとずつだけど、どこかが違う。

 そう考えるとなぜ同じじゃないのかが不思議になってくる。よい、と思ったら真似すればいいんだからだんだん似てくるんじゃないのと思うけれど、フランス人はそういう考えがあまりない。ひとりひとりの個性というものが大事だから真似は好きではない。
 でも、何か気になることは聞かずにはいられない。何度も書いたけれど、パリでは知らない人にもよく声を掛けられる。「そのピアスどこで買ったの?」「その靴、かわいいわね〜」などなど。真似は嫌いだけど、気になることは聞かないと気がすまない性格。だから、誰かに聞いてそれを買っても、それは真似ではなく、自分が気になって購入したってことになるのか。。聞いたことすら覚えていないことが多い。

 今までで一番、声を掛けられたのは髪を三つ編みドレッドにしたときだ。何回かやったことがあるけれど、そのたびに「いいわね〜、誰にしてもらったの?」「似合ってるわよ、やったお店教えて」と、通りを歩いていると何度も何度も聞かれた。とにかく、言わずには聞かずにはいられないフランス人とは変わったことをしていると接点が生まれるかもしれない。

Aucun commentaire:

Enregistrer un commentaire