2015/03/21

名字


 フランス人の名字って、普段はあまり必要ない。名字で呼ばないし、そもそも自己紹介の時にフルネームを名乗ったりもしない。だから、未だに名字を覚えていない友達もたくさんいる。っていうか、ちょっとややこしい綴りだったりすると覚える気にもならない。

 手紙を書く時はやっぱりフルネームじゃないとね、ってことで名字を書いたりするけど、友達や知り合いの中には、同じ名字の人がひとりもいない。日本だったら、例えば鈴木さんとか斉藤さんとか、友達の中に何人か重なっている名字の人がいる。だから何度も聞いているうちに覚えるけど、フランス人の名字はほんとに覚えにくい。
 なのに、下の名前は同じ名前の人がたくさんいて困る。一人ずつ違った時に会うんだったら問題はないけど、一緒に会ったりするとほんとにややこしい。友達同士は全く同じ名前を呼び合い、私はふたりを同じ名前で呼んで、片一方の友達の話をする時は出身地やら何でもいいからわかることを添えて話さなければならず、ちょっと面倒くさい。
 フランス人にとっても名字ってあってないようなものかもしれない。先日も友達Raphaelの同僚のIsabelleがウチに来ることになった時、名字を聞いたら「IsabelleはIsabelleだよ」と言われた。そう、イザベルはイザベルなんだけど、Isabelleって友達は他にもふたりいて、携帯とかに登録するのに一応、区別して書きたいじゃないとか思うけど。。あれ、みんなはどうしてるのよ、と真剣に思ってしまった。。
 

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