2015/03/26

律儀


 フランス人ってけっこう律儀だ。やってもらったことは同じくらいのことで返そうとしてくれる。

 フランス人の友達が日本にやってくると、行きたい所につき合ったり、改めては行かない観光地に行ったりするのはなかなかの楽しみでもある。日本語が話せる友達はほとんどいないから、私が一緒にいると便利な時もあるのだ。
 さて、私がパリを訪れても、パリに暮らしていたし、とりたてて行きたい場所はない。だから「どこに行きたい?」と言われても、ちょっと困る。どこでもいいよっていうのがお互い一番困るけど。。
 
 数年前、ひとりでパリを訪れた時、フォトグラファーのDanielと夕食を食べに行こうと待ち合わせることにした。その頃、パリのアパートを引き払い、家族でブルゴーニュ地方に移り住んでいたDaniel。ほんとはそこにお呼ばれしていたのだけど、時間的に難しく、仕事でパリに来ていたDanielとだけの再会となった。前の年に日本にやって来た時、我が家で食事したり、一緒に散歩して以来だった。「ブルゴーニュに泊まりに来ればよかったのに〜」と残念そう。「とにかく、どこかに行こう」と言ってくれるのはいいけれど、天気もあまり思わしくなく、春先のパリは寒かった。。セーヌのほとりを歩き、右岸から左岸へと散歩がてら、あてもなく歩いた。いやいや、とっても楽しかったけど、いいのに〜、そんな気を遣わないで、と思わずにはいられなかった。。
 でもやっぱり、フランス人って日本人と気質が同じなのよねぇ。そういえば、Danielは我が家でデザートに出した葛餅をなぜか気に入ってたな。ここも日本人っぽい。

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