2015/03/06

サプライズ


 フランス人はわりと、サプライズ好きだ。

 フランスのお誕生日会は食事、ケーキ、そしてプレゼントの順で、ちょっとでも崩すと子供たちに怒られてしまう。そして、ひとつずつプレゼントを開けていくのだけど、これも子供たちが仕切り、ひとつずつ説明したり感想を言ったりと時間をかけてゆっくりと楽しむのだ。
 
 プレゼントは記念日だけのものではない。私たちはフランス滞在も終わりに近づくと、いつも長期滞在させてもらうMarieたち家族、ひとりひとりにプレゼントを選ぶ。これが大変でもあり、でも楽しみでもある。滞在中の日々の会話の中から欲しそうなもの、喜びそうなものを覚えておいて、プレゼントを探すようにしている。
 
 昨日、仕事のために日本に滞在中のRaphaelと晩ご飯を食べた。2週間ほどの滞在の中、関西にも出張していたらしいけど、東京にいる間は会社の人のマンションに滞在させてもらっているのだそうだ。Raphaelはそのお礼にプレゼントがしたい、と言い出した。何でもフランス人の女性で、それも上司だと言う。「ありきたりのものは嫌なんだ。ワインなんかは、家族がフランスからやって来るときに持って来てくれるだろうし、買っただけのものはつまらないよ」と言う。写真をコラージュしたり、イラストを誰かに描いてもらうってどうだろうとか。。でも明日には帰ってしまうのだから、時間的に難しい。「これってどう?」とRaphaelが言い出した。「Midoriのカットを予約できるチケット、これってどう?」というわけで、ウェルカムボードみたいなのを作り、ふたりで並んで撮った写真をカードにして、プレゼントにすることにしたRaphael。なかなかのユーモアとセンスだなぁと感心してしまった昨晩だった。さて、喜んでくれるかはお楽しみ、お楽しみ。

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