2015/03/05

かっこいいママ


 2年ぶりのRaphaelは仕事であちこちへ行き、多忙を極めている。でも、久しぶりに会っても変わらないRaphaelに何だかほっとする。

 Raphaelは幼い頃にママを病気で亡くした。ママの話をする時、やっぱり遠い記憶を辿るような、それとも忘れないようになのか、大切に語るのがいつも印象的だ。Raphaelのママは竹を割ったような性格の女性だった。3歳の息子をベビーカーではなく、パリ中連れ歩く私たちを見て「あぁ、かわいそうに。ひどい親ねぇ」と冗談まじりに、でも皮肉っぽくはっきりと言う。慣れていないと、ちょっとこわい感じを受けるかもしれないけれど、何だか小気味いい。
 フランス人は、はっきりとモノを言うようで、肝心なところは言わないですませてしまう人も多い。そんな中、はっきりとモノを言うママは、ある意味パリジェンヌって感じでかっこいいなと思ったのだ。でも、それから数ヶ月後、この世を去った。今でも思い出す、あの時のことを。。強くてかっこよかったママをいつまでも忘れないから、Raphaelもやさしくて強いんだろうな、と今日、改めて思った。さて、今夜のワインは、日本で選んだフランスワイン。けれど、フランス人が選ぶワインは、やっぱりおいしいなぁ。

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