2015/06/05

Miaou


 パリで出会ったポチは拾ってしばらくしてから、病気が発覚して何度も病院を訪れた。何度も何度も病院に通い、その度に長生きはできないと言われていたのに結局、かなりのおじいちゃんになるまで生きていてくれた。そんなポチに感謝している。

 フランスでは犬やネコを飼っている人たちが多い。基本的にアパートで動物を飼ってもいいからだろう。昔はヴァカンスに行く途中の高速道路で捨てて行くフランス人も多い、なんて噂も聞いたけれど、そんなにひどいことをほんとにするのだろうか。。少なくとも私のまわりにはそんな人はいなかった。
 旅行に出かける時、ポチを連れて行くこともあったけれど、ネコを飼っている友人と預かりっこをしていた。初めは敬遠して寄りつこうともしなかったけれど、会う回数が増える度にいつも寄り添っているほど仲良しになった。
 名前は”Miaou”(ミャオ)。フランスではネコの鳴き声は ”Miaou Miaou”『ミャオ ミャオ』だ。そうそう、フランスではネコにこの名前を付けている人がいた。あとは”Minette”(ミネット)や”Minou”(ミヌウ)、”Mimi"(ミミ)、どれも子供への呼びかけや幼児語で『子猫ちゃん』『にゃんこ』みたいな意味だ。他には ”Tigrou”(ティグル)『トラ』など。けっこう安易な命名は、どこの国も共通なのだろうか。
 『ポチ』も何となく付けたような。。でもポチは『ポチ』って感じだったな。名前はその子そのものだなと思う。『ぽっちゃん』とか『ぽちお』とか『ぽ』と発するだけで反応していて犬みたいだったポチ。初めの名前は何だったのだろう? でも、やっぱりポチが似合うな。
 

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