2015/06/07

Vide Grenier


  フランスではフリマをするという習慣がけっこうあって、たぶん誰もが一度は経験している。年に何度か家の近所それこそ、それぞれの家の前で要らなくなったものを広げる”Vide Grenier”(ヴィッド グルニエ)。いわゆる一般的なフリマよりもさらに格安でガラクタ的なものが多いフリマ。言うなれば、要らないものをとりあえず、いくらでもいいから持って行ってもらおうみたいなノリだ。これまた、ほんとに洗っていないままのコップやら汚れがこびりついた皿やら、とんでもなく欲しくないものも並んでいるのだけど、中にはお宝もたくさん。これを知ってしまうと、比較的安い蚤の市でも高く感じてしまう。店先にきれいに並んだものはとてつもなく高級品と化してしまう。
 
 日本だとフリマをやったことがないなんて人も多くいる。私も生涯で二度しか経験したことがない。日本でもこのヴィッド グルニエを地域をあげてやれればいいのに〜、と思ったりする。近所の家では個人的にフリマをやってたりするけれど、なかなか気楽に立ち寄れない。フランスでは一家総出のイベントで、子供たちも自分のおもちゃ箱からもう使わなくなったものを出し、値段交渉も自分でやってのける。こういうのって何か大事だなと思うし、きっと物やお金のありがたみもわかるしいいんじゃないかな。

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