2014/09/11

バスの中


 前回書いた、バスについてもうちょっと。
 暮らしていた頃は、メトロを乗り換えて行くより直で行けるからバスに乗ろうとか、天気がいいからバスに乗ろうとか、生活の一部だった。
 でも、限られた滞在の中では、バスばっかりでは移動できない、したいのは山々だけど。。でも、この道は混んでいるとか、この交差点は抜けるのに時間が掛かるとか、ある程度わかっていると突然の何かしらがなければ、バスに乗るかどうか、選ぶのも簡単だ。
 パリは一方通行も多く、細い道だらけなのに、あらま、こんな通りを通っちゃうのねってところをバスが通り抜けて行く。パリのバスは普通サイズのものと、真ん中を蛇腹で繋いだ、約2台分の長いバスがある。このバスにぎゅうぎゅう詰めに乗客が乗っている時は、さぞかし重いんだろうな、と思いつつ、いつも乗るのだけど。。
 パリのバスの座席は進行方向のものと反対向きのものもあって、流れる風景を見ながらバスに揺られていると、ついつい眠りそうになる。日本のように電車やバスで眠るのは、パリではやってはいけないことのひとつ。パリの人たちも絶対に目を閉じることはしない。でも、昼間のパリのバスはちょっぴりウトウトしてしまったりして。
 
 フランスではお年寄りや妊婦さん、身体の不自由な人に席を譲るのは当たり前で、ピアスジャラジャラ、タトゥーだらけの、ちょっとちょっと〜と思うような若者でも、すっと立ち上がり、自然に席を譲る。フランス人のこの身に付いたさりげない思いやりは、ほんとにすばらしい。そうそう、目を閉じたら、席も譲れないよ。

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