2014/09/12

芸術


 フランスの子供たちは芸術に触れる機会も多く、大げさでなく、日常として生活の一部になっている。特にパリの町は、歴史的建造物だらけだし、美術館もたくさんある。小さな子供を連れて美術館へ行くのも普通だし、授業の一環として訪れることもしばしばだ。美術館の絵画の前で、先生の講義を床に座って聞いている小学生の子供たち、デッサンを描く学生たち、すてきな習慣だ。
 
 フランスへ行くと必ず、美術館へ訪れる。今は新しくなったピカソ美術館はこじんまりとした広さと雰囲気も気に入っていて、ピカソは何度観ても飽きない大好きな作品も多く、必ず訪れる。マレ散策の途中、とても落ち着く、お気に入りの場所だ。
 
 息子が高学年になった頃、時間をかけてじっくり観ることのできるオルセー美術館へ訪れた。学校の教科書に載っているような作品を間近で観ることができて、大いに刺激にもなり、きっと糧にもなっていると思う。
 大きすぎて、足を踏み入れることに勇気のいるルーブル美術館。数年前、その頃、ルーブル美術館を題材とした映画が流行っていて、せっかくだから『モナ リザ』を観たいと言い出した。では、ということで、『モナ リザ』だけを目指して、友達 Eliaceと観に行った息子。外で待っていた私に、『モナ リザ』について興奮しながら話してくれた。
 ちなみに、入館料はオルセー美術館もルーブル美術館も、ほとんどの美術館で、どこの国籍でも18歳未満は無料。EU圏などは25歳までの青少年も無料だ。
 こんな環境が芸術を身近にそして、すばらしい芸術家を育てるんだなとしみじみ思う。すばらしい、ほんとに。

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