2014/08/31

Bises


 フランスでは挨拶の時、頬と頬を左右1回ずつ合わせる、Bises(ビズ)を交わす。地域によっては計3回、4回のところもあるけど、ほとんどが2回だ。
 どちらの頬からという決まりはないけど、右頬、左頬、どちらも相手の頬と軽く合わせて "チュッ、チュッ”と音を出す。家族同士、仲の良い友達、そうでなくても面識のある友達、初めて会うけど仲のよい友達の友達とか、子供は初めての人にもとか、とにかくビズするのに決まり事はない。基本的には大人の男の人同士はビズすることは少ないけど、しばらく会えないとか、そんな時にはビズする。
 
 日本人には、なかなか慣れないこの挨拶、息子は物心ついた頃から日常的なものとなっている。久しぶりに会う友達には、すばやく駆け寄ってうれしそうにビズするし、しばらく会えなくなるお別れのビズは、しっかり抱き合って離れ難い。相手に対する気持ちや感情がはっきり出るビズは、言葉少なでも分かり合えるし、すばらしいものだなと思う。

 今でも躊躇することなく、日本でもどこでも、この挨拶を交わせる息子。フランスやフランス人からもらった、ステキなプレゼントだなと思う。
 まっ、真夏の汗ばんだ頬と頬はちょっと嫌かな、と思う時もあるけど、お互いにねっ。

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