2014/08/01

François Ozon


 映画を観るならフランス映画、なぜなら好きな監督がたくさんいるから。言わずと知れたヌーベルヴァーグは永遠のテーマだし、Gaspar Noé(ギャスパー ノエ)のような奇才の監督作品も観てきた。
 だから、一番好きな監督を挙げるのは難しいけど、お気に入りのうちのひとりが François ozon(フランソワ オゾン)。ここ近年、フランスの映画界を牽引する人物である。私が初めて観た映画は"Sitcom"『シットコム』という、家族を題材にした作品だ。ホームドラマと言えば聞こえはいいけど、人間の奥深いところを突いた、かなりシニカルで、おどろおどろしい、でもコメディ映画。
 
 この監督を有名にさせたのが、”Sous le sable”『まぼろし』や ”8 femmes”『8人の女たち』で、往年の大女優、Charlotte Rampling(シャーロット ランプリング) や Catherine Deneuve(カトリーヌ ドヌーヴ)の演技も素晴らしい。これらも好きな作品だけど、でも一番好きなのは “Swimming Pool”『スイミング プール』。フランス映画特有の結末が曖昧で余韻の残る、そんな映画だ。
 この監督のコミカルもシリアスもどちらも好きだけど、ぜひ、おやっと思ってしまう『シットコム』を観て欲しい。この監督の世界観がギュッと詰まったような映画だ。

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