2014/08/22

アート


 パリに暮らしている頃、古着が大好きで蚤の市や古着屋さんに足繁く通った。一点ものっていうのが魅力だし、とにかく安い。その頃、ジャージや花柄ワンピースが大好きで、そんな恰好ばかりしていたのだけど、これがまた、動きやすく、汚れても気にならない。ちょっと気になることといえば、古着特有のにおいだ。日本の古着よりもにおいがあるかもしれない。洗濯できるものは、とことん洗濯しちゃう。皮のワンピースとかジャケットも格安だったので、ダメ元で洗ってしまう。これが意外に平気なのだ。そうそう、フランス人も何でもかんでも洗っちゃうのはおんなじだ。

 ある時、”Palais de Tokyo”(パレ ド トーキョー)のあるアーティストの個展で、古着を山のように積み上げる、そんな作品があった。私の大好きな花柄のワンピースが山のようにあり、少しずつしか見えてないけど、私好みのものが多い。それ自体がアートなので、ほんとは言っちゃいけないと思いつつ「あのワンピース、かわいいですね」「欲しいの?」「えっ、いいの?」「いいわよ、どうぞ」というわけで、一枚抜き取ってくれた。そんな簡単にくれちゃってよかったの? 一体、あれは何のアートだったのか。。

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