2014/08/18

パスタ


 フランス人との食事は、おしゃべりしながらのんびり過ごせる、楽しいひとときだ。コース料理さながら、前菜、メイン、チーズ、デザート、と順に出てくるので、ワインを飲みながら、たっぷり時間をかけるのだ。
 ヴァカンス時期のように時間も余るほどあれば、どんどん食事の時間も伸びてくる。そんな時、子供たちは子供たちで食事を済ませ、その後、心置きなく大人たちの時間が始まる。
 
 さて、子供たちもバゲットは毎日食べる主食だし、大好きだけど、時々、バゲットの代わりにパスタが出てくる時がある。アルデンテには程遠い、ブツッと切れそうなくらい、柔らかくなってしまったパスタに、バターと塩、胡椒のみで味付けされた、まさしく素パスタなのだ。
 初めてこれを見た時は、この後ソースがやってくるのだろうと思っていたのだけど、どうもそういうことではなかったらしい。もちろん、メインに肉とか、ちゃんとあるわけだから、要するに主食の代わりなのだ。これは、どの家庭でもそうだったから、一般的に浸透している、れっきとしたパスタ料理なのだ。
 基本的的にパスタのみがテーブルに出るのをあまり見ない。パスタが出てきても、市販の瓶詰めのアラビアータとかをポンと載せる、簡単パスタだ。フランスのレストランで何度か食べたイタリアンも、おいしかった記憶がない。おいしい多国籍料理が食べられるフランスでイタリアンだけは。。

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